2009年11月04日

高台寺・和久傳

とても冷え込んだ京都の宵です。

こんな所にいました。

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祇園は石塀小路の夜景です。

場所柄どことなく艶っぽい雰囲気です。


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ねねの道、楽茶碗の和楽さん(川嵜和楽)のお店。

ちょっと心惹かれるお茶碗が手頃な値段であり、ガラスにへばりついて中をのぞいておりました。


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八坂神社へもお参りを。

提灯のお店の名前をみるのも楽しみの一つです。誰もが知ってる有名な店もあれば、通だけが知ってるお店もあって、、、


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この提灯の中にこれから行くお店の名前もあります。


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打ち水された玄関先。




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玄関を入ると目も覚めるような真っ赤に紅葉した楓の枝、ほのかにかおる焚香。

高台寺・和久傳です。

こちらにくるのは5〜6年ぶりです。

以前来たときに、数寄屋造りの建物にも、お料理にも心遣いにも感動して、また行きたいなあ、、、と思いつつ時間がたってしまいました。

今回、京都移住にあたっていろいろ準備してきたことの最後の問題がクリアでき、あとは竣工をまつばかりになりましたので、ささやかな祝宴を、、、ということでこちらへ。


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以前は踊りのお師匠さんのお宅だったといいます。和久傳さんがここへうつられて27年だそうです。

こちらのお部屋は囲炉裏があります。以前は2階のお部屋で高台寺周辺の景色がながめられました。それぞれに数寄をつくした部屋になっているようです。



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照明が暗いのでわかりにくいですが、床柱は桜(多分)の皮付き、書院の天井は網代になっています。

以前来たときは友人と、そのちいさいお嬢ちゃんといっしょでした。

大人の食事をわければいいね、と言っていたのですがやはり大人とは味覚が違ってあまり食べずにご機嫌斜め。

すると当時の女将さん(今の若いべっぴんの女将さんの母上)は「では卵焼きを板場に言ってつくってもらいましょう。」

でてきた卵焼きがまた絶品で、こんな小さい子でも味はわかるんだなあ〜とびっくりするほど食べる食べる、、、

(まあ、請求書をみて目玉が飛び出るお値段の卵焼きでしたが、おいしかったのは確か)

そんな思い出があります。


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西山のほうでとれた若竹に入ったお酒。

これもするする飲めるお酒です。京都北部、和久傳さんのルーツ、峰山のお酒だそうです。

峰山のお酒といえば「麗峰」という峰山酒造さんのお酒が有名で、一升瓶を買って帰ったこともあります。

かつて峰山で高級料理旅館だった和久傳さんにむか〜し縁があっていったことがあります。

それはそれはりっぱな作りのお宿で当時私なぞは泊まれませんでしたが、お風呂だけいただきました。

どこまであるのかなあ、、、というくらい長い長い階段を登って、(途中に大きな暖簾が何カ所かにかけられていて、先が見えず、かえってワクワクする感じでした)山の上にあるお風呂は大きなガラス張りの窓があって、湯船につかりながら山の雰囲気を満喫できるすてきなお風呂でした。

今となっては、和久傳ではたらく若い仲居さんも板さんも「話には聞くんですが、、、」とご存じありません。

若い京都人に「市電によくのっていた。(おまえらしらんだろう〜)」と自慢するようなのと同じ得意感だったりして。(年寄りの自慢話てえやつです)


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茶事の懐石に準じて、次から次からでてくるお料理はもう文句のつけようがありません。

堪能させていただきました。

そのうちのいくつかをご紹介。

これはウニですよ、ウニ[E:lovely]昔はきらいでしたが、新鮮なウニのおいしさに目覚めてからは大好物です。(ただし新鮮なものに限る)


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スッポン出汁に生麩と葱の刻み。


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メインはなんといっても板さんが目の前の囲炉裏で焼いてくれる焼き物。

赤く燃える備長炭の炭の色もまた美しく、この夜の寒さもまたご馳走だったのだなと。

焼き上がった松茸を鱧で巻いた物を切り分けていただいたのがこちら。


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鱧のなかから薄切りの松茸がこれでもか、とざくざくでてきて幸せな気分。

ちなみに鱧は祇園祭のころのものの印象が強いですが、実は今の季節が一番あぶらがのっておいしいのだとか。


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はい、これが本日最高の一品!

たまたま今日はいった、とのことで急遽メニューになった鰻の焼き物。

やっぱり炭で遠火で焼くと中までほっこり火が通るし、外側はぱりっとなるのですねえ。


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これに山椒をきかした醤油たれをつけます。

普段は、鰻って買ってまで食べようとは思わないのですが、もお、これはいわゆる鰻の蒲焼きとは完全に一線を画しています。

皮のぱりぱりがまたおいしくて!今日鰻がはいった偶然に感謝!です。

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最後のデザートは甘柿。

ちなみにお茶漬けは何種類かの中から選べて、私はオーソドックスに梅海苔にしましたが、旦那は鱧茶漬けにあともう1種類、なんか欲張っていました。

最初から最後まで気をぬかないお料理だと思いました。

最後にこれから高台寺のライトアップに行く、と申しましたら、べっぴんの女将さんに無料券までいただいてしまいましたわ。

ほろ酔い気分で、ねねの道の石畳を歩き、十五夜(たぶん)のさやけき月を眺めながら、これでささやかな祝宴はおひらきです。

京都はよいですねえ、、、、。こんな京都に住める幸せをおもわずかみしめるのでありました。
posted by しぇる at 22:56
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