2012年11月30日

遊秋・ 菜花茶菓器事〜kitさんにて夜会

卅春・茶菓花器事好日居さんで楽しんだのは今年の桜の頃でした。

その夜会は、初顔合わせのチームのコラボだったそうですが、その後さまざまな場所で会を重ねるに従ってメンバーも増え、さらに固い結束に成長しつつあるようです。

今日は秋遊びの会に参加してきました。

今回の会場は先日ちらっとご紹介した河原町丸太町の雑貨(李朝雑貨もあるのよ[E:heart01])屋kitさん。

ごいっしょしたのは、10月に高麗美術館主催のツアーで知り合って、偶然ご近所だということが発覚(?)したKちゃん。
kit さんには高麗美術館を作った鄭さんの娘さんのカフェにちなむ李青文庫があるので、なんとなくご縁を感じてしまう。

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この大きなガラス窓が特徴的なこのお店は、昔から知っていた元・洋装店。

夜ともなればこのように中がすかっとみえる思い切りの良さ。
この店から漏れる灯りが懐かしいような、暖かさを感じさせます。

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準備中。
なんと、床中に落ち葉を敷き詰めて、ここはどこかの山中?

枯れ葉の香りがとてもここちよい。

外を通る子どもたちが、なぜ枯れ葉が家の中にあるのか、不思議そうに見てゆきます。

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踏むとカサコソ、、、

さあ、夜会のはじまりです。



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いろんなかたちのアンティークグラスでリンゴの飲み物を。



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きれいな色[E:lovely]


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この壁に掛かっている背負子で、茶菓花器事のメンバーさんがそれぞれ秋を山からつれかえったそうですよ。
このおびただしい落ち葉もね。



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テーブルの上に胡桃とくるみ割り。
それぞれこれで胡桃を割って、、、


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小さなすり鉢でごりごり。

今日の器は、焼物も木製のも金工も、もちろんすべて市川 孝さんのもの。


こんな器があったらなあ、、、というと翌日にはすぐ作ってくれるので、「市川商店」とよばれているとか[E:coldsweats01]


使う人の意見を聞きながら工夫して、さらにこんな使い方も、と提案してくれる熱い陶芸家はなかなかいませんよ。
この日も熱いお話しをたくさん伺いました。



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胡桃を砕いた物は、このナッツ(10種類くらいの木の実が使われている)のスープのトッピングに。

淡泊で、とても滋養がありそうなあたたかなスープ。
料理担当はchie さんです。



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スダチをくりぬいたカップにはいっているのは、おからベースのペーストなんですが、おからとはとても思えない。
イタリアンみたいな前菜。


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市川さんのそのまま火にかけられる陶板で焼いた厚揚げはしっかりした味付け。
これも山のお土産の枯れ枝の串で。



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市川さんお釜で炊いた雑穀入りのご飯。

このかわいいお花はみたてさん。

この日kitの店内をあちこち山で見つけた植物や花で飾ってくれました。

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この天井から鉄製自在(これがまた市川商店)になにげに飾った枯木もまた、みたてさん。
ほんとにこんなセンスとアイデアはどこからでてくるのだろう。

お茶事の時に、こんなアイデアをまねして生かしたいなあと思うのですが、いかんせんわたくしにはセンスがいまいち、、、[E:sad]

さあ、「懐石」のあとはお菓子でお茶を。


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おお!
作るところから!
そうきましたか、、、


和菓子は最近あちこちでよく拝見する創作和菓子のユニット日菓
さん。


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枯れ葉をかき集めるように、秋色のきんとんを作ってくださいます。



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一方でお茶担当の好日居さん、市川さんの大きな器に山土産の葉っぱやドングリをいれて、この上から抹茶をふりかけます。

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葉影を写し取ってお抹茶を点てる。

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しかも黒文字の代わりが山土産の枯木の小枝の先を削ったもの。

枯れ葉の佳い香りに包まれて、ほろほろと甘いお菓子をいただき、お茶をいただく、、、最高の贅沢です。


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いわば茶室の花は、これまたみたてさんのオリジナル、4寸、6寸の木箱シリーズ。

カラスウリやら、珍しいところでは桐のつぼみやら、秋がいっぱい。


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このエビ天のしっぽみたいなの、なんだかわかりますか?

松ぼっくりをリスがかじった残りの芯の部分なんです。[E:coldsweats02]
初めてしりました。

Kちゃんによると、御所にもよく落ちてるらしいです。
こんどみつけにゆこう。


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2種目のお茶は、、、、


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武夷岩茶の奇蘭。

茶葉そのままの香り、温めたチャフーに入れたときの香り、お茶の香り、とそれぞれ変化します。

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もちろん、聞香杯にいれて、香りを楽しみつつ飲みます。
岩茶独特のさわやかなほのかな香りを楽しむ。


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2種目のお菓子の方は、陶板で裏を炙った「焚き火」のお菓子。(だから枯木の上に乗っています)
しかも木の枝付き。




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ういろうの中の火の色の餡が、ほっこりあたたかくて、ちょうどあんこ餅を焼いたときの懐かしい味。

お茶は三煎まで楽しんだあと、この席だけのオリジナルブレンドを作ります。

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すなわち、チャフーのなかにそれぞれがお好みのものを付け足していきます。


生姜(一番人気)、オレンジ、リンゴ、クローブ、粒胡椒、角砂糖、バラのつぼみ、シナモン、八角(これは不人気で入れず)。


とてもさわやかでフルーティーで、生姜のおかげで体が温まりそうな佳いお茶になりました。


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なんだか夢のようなひとときでした。
殺伐とした日常を忘れて、ふわふわと仙人のように遊ばせていただきました。

菜花茶菓器事、チームのみなさま、御連客様、ありがとうござました。
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2012年11月26日

玄庵茶会・藪内のお茶〜香雪美術館

朝日新聞創業者の村山龍平は、明治・大正の実業家、政治家であったと同時に、美術蒐集家、数寄者としても有名で号を玄庵、香雪と称しました。


晩年は事業の傍ら茶事を再々行い、大阪の実業界を中心に茶の湯の会を起こしたそうで、小林逸翁、野村得庵、畠山、根津など綺羅星のごとき実業家茶人とほぼ同時代の人で、また交流もありました。

この龍平さん、毎年命日の11月24日あたりに追福茶会=玄庵茶会が催されます。

神戸の六麓荘といわれる御影にある香雪美術館
ここは宏大な旧・村山邸の敷地内にあります。
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裏千家の茶会などではもうこのあたりから着物姿の方をたくさん見かけるのですが、だ〜れもいません。
日にちを間違えたのか?と一瞬思ったほどでした。
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あ、ここまできたらおられました!


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すでにここからもう紅葉が見事で。

玄庵茶会は村山龍平にちなんで藪内流なので、学ぶ人口から行ったらかなりの少数派。
がゆえに、お弟子さんとお家元との距離も近いようです。
そういうのって、ちょっとうらやましい。
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こちらの数寄屋がお茶室への入り口かと思いきや、ここはなんと単なる荷物置き場。
荷物置き場からしてもう立派なんですけど、、、[E:coldsweats02]
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なんと美術館をそとからぐるっとまわって裏から初の村山邸へ。

一歩はいっただけで、おお〜っ!!
御影の町中に突然あらわれた山の風情。
ここはどちらの森?、、、でしょうか。

檜皮葺の編笠門(実際見るのは初めて)をくぐれば、、、、、


時はまさしく紅葉の美しさが最高潮。
一歩歩く毎にかわる景色は、どの瞬間もため息が出るほど美しい。[E:lovely]
(写真がないのがかえすがえすも残念。)

旧・村山邸(重要文化財)は今回見ることのできなかった洋館と、数寄をこらした和館が隣り合っていて、当時の建築の雰囲気を感じることができます。
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ちなみにこの遠景にみえるのがその洋館。

茶会は、宏大な和館をあますところなく使っておこなわれます。

それにしても和館だけでも大名屋敷くらいすごいのに(50畳の大広間あり)、これに同じくらいすごい洋館があるなんて、いったいどんな大邸宅なんだ!

和館の寄付で芳名録にサインしたあと、待合へ。



寄付と同様、こちらにも大きな大名火鉢にたっぷりの炭が手あぶり代わりに置かれていて、朝冷え込んだこの日にはなによりのご馳走。

松平不昧公の軸は、中国の茶碗の底に書かれている文字をそのまま不昧公がしゃれて書いた「福貴長命金玉満堂〜○○年製」。
(○○は中国の年号でしたが、忘れた、、)

お白湯をいただいたあと、こちらで主菓子を。

末富さんのきんとん「錦秋」。
紅葉の赤、常磐木の緑、銀杏の黄の三色のきんとん。
美味しゅうございました〜[E:heart04]

こちらの障子をあけてながめる露地の紅葉も見事。
寒さを忘れて開けはなって見とれておりました。


迎えつけのあとは、初めてくぐってみる中潜り(裏千家では中潜りはありません)をくぐって腰掛け待合いへ。

ここからの紅葉の眺めもまたなんとも、、、(さっきからこればっかりですねえ、、、[E:coldsweats01]だってそうなんだもん)

銅鑼の音につくばって目を閉じると数匹ではきかないようなたくさんの鳥のさえずりが聞こえます。

いよいよあの藪内流家元にある燕庵の忠実な写し茶室である玄庵へ。

村山龍平は、藪内流の薮内節庵に就いて茶を修めたため、玄庵は彼の指導を受けて建てられました(明治44年)。

薮内家では、伝来の茶室「燕庵」を写して建てることは相伝を得た人だけが許される定めになっており、村山邸に燕庵写しが建てられたのは破格の扱いだったそうです。


今年春頃NHKの趣味悠々で藪内の茶の湯のシリーズが放送され、若宗匠がでてはりましたね。


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あとでこの本読みなおすと、本当の燕庵かと思うくらい見事に写されています。


三畳台目+一畳の相伴席。
あのTVで見た若宗匠が濃茶を点てて下さいます。

点前座には色紙窓があって、するすると外から簾をまきあげられると、きれいな虹のいろがプリズム効果ででて、きれいです。

他にも墨蹟窓、下地窓、突き上げ窓、風炉先窓と窓が多く、(暗い利休好みの小間も好きですが、)こういう光の変化が楽しめる窓の多い茶室もいいなあ。
そういえば、燕庵はもともとは織部屋敷の茶室でしたね。
これが織部好み。



軸は南宋の画家、 徐煕(じょき)の梅鷺図。
せ、、、千年以上も前の絵でっせ[E:coldsweats02]

主茶碗の津島伊羅保でいただきましたが、この茶碗、不昧公の雲州蔵帳にのっている名物なんですって!!

大ぶりで、雨漏りがごっつう渋いよいお茶碗でした。

そして、そして、いつもはガラスケースの向こうの唐物茶入を人生初、この手でさわりました〜[E:happy02]きゃ〜!!


大名物、漢作唐物・薬師院肩衝。

堺の医師薬師院竹田法眼定信が所持したことから。
別名針屋肩衝とも。

女性の手にはあまる大ぶりなのに、この軽さは一体、、
これが唐物なのね。じ〜ん、、、、[E:crying](感涙)


濃茶席で興奮(?)したあとは和館の二階の大広間へ。
かの50畳敷。
ここからの庭の紅葉がまた美しく、目をあげると神戸の市街が見えるんです。

目もくらむような大ぶりの湖東焼の大壺に、これまた見事な生け花。

そして薄茶席は藪内の重鎮、随竹庵福田宗匠が担当されました。

広間なのでほっと一息、ようやく藪内のお点前をおちついて拝見できます。
武家点前ですから帛紗は右腰、帛紗さばきも独特で、茶器を清める所作が刀をさっと鋭くふりあげたようでかっこよい。
そしてお運びさんも全員男性。

軸は春屋宗園和尚が藪内初代、剣中に乞われて書いた「臨済四照用語」。

仁清の冠水指がおもしろい。
ちょうど閻魔さんの冠みたいに横に角が生えているんです。
金森宗和の箱書き付き。

お茶碗もノンコウの黒筒(銘・寒空)とか遠州切形の高取とか高麗の黄伊羅保とかあれとかこれとか、、、、[E:lovely]

ちなみに私は初代大樋の飴釉渦巻紋の茶碗でいただきましたっ!


そして藪内独特のつぶつぶの炉中灰、および蛤型の四隅もばっちり拝見。



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夢見心地で眼福をいただいたあとはやはりお腹の方も、、、

和館の二階から階段をおりてひろいお庭へ。

こちらに紅葉した美しい木々でかこまれた広場みたいなところがあって、ここに村山家の紋入り幔幕を張り、贅沢に庭師さんが薪をくべています。


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こちらで点心をいただく。


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しかも高麗橋吉兆ですのよ〜[E:happy02]

見上げば美しい紅葉の天井、あまた聞こえる鳥の声、、、
このここちよい空間に、ほんとうにいつまでもたたずんでいたい、、、そんな気持ちでした。


はあ、、、昔の貴紳の方々はこうして季節毎、茶の湯を楽しまれたのでしょう。
うらやましいことこの上なし。

でも、庶民の私でもこうして参加させていただけたのはありがたいことでした。

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ほんとうに偶然なんですが、10月の高麗美術館主催のソウルへの旅でごいっしょした方と同じお席だったんです。
びっくり!
お茶の世界は狭いですね。
でもうれしいご縁でした。[E:happy01]どこかできっとまたお目にかかれますね。


最後に美術館の方で開催中の「寛永文化の茶人たち」展を拝見して、またほ〜っとため息をついて帰路につきました。


*ひとつ学習したこと

宗旦が伊勢路の能古(のうこ)茶屋で手に入れた竹で二重切花入を作って楽家三代道入に与えた。
彼はこの花入を好み、これに花をいれていつも客人をむかえたことから能古〜ノンコウと呼ばれるようになったとか。
posted by しぇる at 22:42| Comment(12) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする

2012年11月19日

弘道館月釜〜開炉・宗旦忌にちなんで

本日、11月19日は宗旦忌であります。

祖父である利休が賜死したため、時の権力にさからわぬよう、ひたすら地味に貧しく生き抜いたことから「乞食宗旦」ともよばれますが、それゆえに利休の「侘び茶」を身を以て体現した人でもあったと思います。

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弘道館の月釜の日、御所に車をとめたらあたりは黄色い絨毯がしきつめられていました。
きれいだけど、タイヤがちょっとスリップ[E:wobbly]



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日ざしも影が長くなって、あと一月ほどで冬至なんだな、と実感。


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待合の障子の影も淡々と柔らかい。
このほの暗さ、ほの明るさが障子の功徳、日本建築は自然の美しさとうまく調和していて、やはりいいなあ。


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待合へご案内がきて、、




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本日は露地を通っての席入りです。

いつもの広間でまず開炉祝いの善哉をいただきます。




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珠光の禅の師であった一休禅師が、大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁をごちそうになり「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言ったことから善哉。

珠光は侘び茶の嚆矢ですから、そういう意味で、善哉という食べ物はお茶の世界ではとても重い物なのです。



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おお!
白い善哉!

この日のために特注の粟餅とめずらしい白い小豆でつくられた白善哉です。

ありがたや、ありがたや。


さて、ここで太田さんからクエスチョン。

善哉には食べ好いように黒文字の他に赤杉箸が添えられますが、裏千家ではこれは横から見ると長い平行四辺形。
では横から見て台形の杉箸は何流でしょう?



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正解)表千家。

ひねりすぎて藪内とか織部流とか言って間違えましたが、正解者には北野天満宮・御土居の入場券が。
残念![E:sad]



座敷の掛け物は宗旦忌にちなんで、宗旦狐の画賛。

ただし、杖のような物をもっているので、ほんとうはお能の「釣り狐」の白蔵主ではないかと私はにらんでいる[E:coldsweats01]

まあ、鼠の天ぷらを食べて正体を現してしまうところは同じだけれどね。

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これは10月ごろに撮った相国寺にある宗旦稲荷の写真。

宗旦に化け、本物と見分けが付かないくらい上手な点前をし、相国寺の財政難も救ったという逸話があって、いまでも親しみをこめて相国寺に祀られています。


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相国寺近くの豆腐屋の危機をある時すくった宗旦狐ですが、御礼に豆腐屋からもらった鼠の天ぷらを食べ、神通力を失い、犬に追いかけられて命を落としたとか。

そのよけいなことをした豆腐屋さんの子孫がいまでも寺町今出川あたりでまだ豆腐屋をやっているそうですよ。


もう一つの床の掛け物は狩野探幽の豪快シンプルな墨絵の火珠。
11月、京都の各神社では護摩木を焚きあげる、お火焚きがおこなわれますので、火珠はそのシンボルなんです。

(ちなみに京都では紅白のお火焚き饅頭とおこしを食するそうですが、私はおこしの方はまだ未体験です。)

生活に窮していた宗旦は、大徳寺の僧侶に字を書いてもらってはそれを売って生計を立てていたそうですが、探幽とも親交があり、その絵がいくらで売れた、という消息も残っているとか。

自分は生涯仕官をしませんでしたが、3人の息子を(長男は勘当された)それぞれ有力大名に仕官させるなど、意外とちゃっかりしてますね。
それでもだれからも憎まれなかったのは宗旦の人柄なのでしょう。


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これは濃茶席の花ですが、これとは別に広間には花器にいけられた椿と、その敷板の上にぽとんと椿のつぼみが置かれています。

これも宗旦にちなんだ宗旦椿の趣向。


ある寺の和尚さんが、寺の庭に咲いた「妙蓮寺」という銘のある椿の一枝を、小僧に持たせて宗旦のもとへ届けさせたそうです。椿の花は、とかく落ちやすいので、気をつけていたものの小僧は、途中で花を落としてしまった。

宗旦は、小僧の粗相をとがめず「今日庵」に招き入れ、利休のかたみの「園城寺」の花入に、花のない枝を投げ入れ、その下に小僧があやまって落とした椿の花を置いてともに茶を飲んだ、、という逸話。






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濃茶席の軸は吉田兼好の「神無月(太陽暦でいまごろ)云々(読めなかった、、、)」という歌。
すごいものが次々でてきますねえ、弘道館。


茶器は宗旦の小棗。

高麗刷毛目茶碗で濃茶、いただきました。


宗旦の人柄に思いを馳せつつ、帰りのよりみち、例によってとらやさんの一条菓寮。

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お火焚き饅頭ならぬ、ほかほかの虎屋饅頭をいただく。

ほっ[E:japanesetea]
posted by しぇる at 22:49| Comment(4) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする

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