2011年12月27日

年の瀬・伏見稲荷

年の瀬の伏見稲荷


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参道は正月の混雑がうそのように閑散としています。
稲荷山異次元ワールドへトリップするにはこの時期がおすすめ。

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伏見のおいなりさんの起源は、和銅4年(711)にさかのぼります。
伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ:秦氏系)が勅命を受けて稲荷山の三つの峯にそれぞれの神を祀ったことに始まるとか。
よって今年は御鎮座1300年だったんですねえ。

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当然のことながら狛犬ではなくてお狐さん。
ここが異世界への入り口かも。

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こちらのお狐さんは稲穂をくわえて、しっぽには宝珠をささげています。

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こちらのは少しこわくて妖しいムードいっぱい。

大きい物から小さい物まで、威風堂々からちょっとユーモアのあるものまで、稲荷山にはたくさんのお狐さんが鎮座されています。



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本殿ではお正月に向けて朱色の塗料の塗り直しやら、大きな絵馬掛けをたてるやら、いそがしいようです。

参拝客は今は少なく、外人さん(マジョリティは中国人)率が高いです。

さあさあ、稲荷山名物、鳥居をくぐっていきましょう。
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人が少ない千本鳥居はおどろおどろしい雰囲気。




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見上げるとこのように空はかろうじて透けて見えますが、まさにびっしり、、、という建て込み具合。


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お、分かれ道。
どちらに行くかで運命がかわったりするかもしれません。[E:coldsweats02]




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振り返ると寄進された人(会社)のお名前にその年号がはいりますが、ほとんど平成以降。
どうも古くなると撤去されて常に新しい鳥居がたてられるようです。

なんだか自律増殖する新生物をみるようでこわいなあ、、、
耐久年数はどれくらいなんでしょう。

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たまにこんな石の鳥居があったりしますが、さすがにこれは長持ちするので大正年間のものであったりします。

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どこか異次元世界へいざなわれるよう。

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朱・朱・朱、、、、


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ここは新しいのが立つ予定のスペースなのね。


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寄進者の名前や住所をみていると、すぐ近所の住所だったり、だれもしっている大きな会社だったり。
そんなのをさがして歩くのも楽しいかもしれません。

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下世話な話ながら鳥居一基の料金はこちら。
ちなみにサイズは柱の太さで決まるとか。



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鳥居の列を外から見たところ。
ドミノを連想してしまいますが、あのトンネルの中は異世界かもよ〜。


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奥の社にやっと到着。
ここの絵馬はお狐さん。
やっぱりね。


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こんなミニミニ鳥居なら、わたしも寄進できそうですわ。



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そしてお供えは、、、
やっぱりビッグなお揚げ!


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ここから稲荷山はさらに勾配が増してきます。
けっこうきついわ、この坂。
息をきらしながらのぼります。



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高くなると山はますます深さを増し、前後左右に他の人がいないとちょっとコワイ感じ。

あちこちの木陰にお狐さんの眷属が跳梁跋扈してるんじゃ、、、、、、[E:shock]




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で、、、でたぁ〜〜!!

、、、、じゃなくて、ここは熊鷹社と新池。


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山の中腹に池がある、、、というのも不思議な光景です。

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黒澤映画の「夢」にこんな場面なかったっけ。

陰にこもった神聖さとでもいうべきか。


もうだいぶん登ったはず、と思っていましたが実はやっとここまで。

Inarimap

この奥は、、、、
体力と時間を考え断念。

やはり稲荷山は神様のおられるお山、そう簡単には制覇できませんでした。

さて、お山を下りて京阪伏見稲荷駅の前、懐石カフェ・蛙吉(あきち)でほっとひといき。






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普通のお家なんですが、このイギリスのアンティークドアがすごくすてき[E:heart01]


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名前の通り、あちこちに蛙のオブジェがかわいいです。
実はここ、2000円で懐石ランチが食べられるというカフェなんですよ。

それを狙っていったのですが、
残念ながらこの日は予約でランチは売り切れ。

なので蛙吉オレを。



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蓮の葉のガラスのソーサーとスプーンにも注目!

蛙の色=緑=抹茶のオレです。


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しかも底の方には蛙の卵(タピオカ)まで〜![E:happy02]

オレ一つで遊ばせていただきました。

お土産に連れて帰ったお狐さんは、、、、


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宝玉堂の稲荷煎餅。
白味噌味です。
店先でおせんべいを焼いているのを見ることができますよ。


posted by しぇる at 20:00| Comment(10) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする

2011年12月12日

白沙村荘〜銀閣寺畔・関雪翁の夢の跡

観光客でにぎわう銀閣寺参道にありながら、一歩中へ入ると景色を独り占めできる(確率が高い)場所があります。

画家、橋本関雪翁が住まいとした白沙村荘がそれです。

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いつも前は通りすぎてしまうのですが、中へ入ったのはもう何十年ぶりでしょうか。

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紅葉の美しい季節でありながら、この宏大な(10000㎡)敷地内、ほとんど他の方をみかけませんでした。

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こちらは関雪翁が住居とした瑞米山と号する建物。

扁額がかかっていますが、漢文ゆえ、私にはさっぱり、、、、
関雪翁は漢籍への造詣が深かったそうですから、なるほどの扁額。

そういえば彼の絵画は中国の古典に題材をとったものが多いです。

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いったいどこのお寺かしら、、、と思うようなたたずまい、個人のお宅であったとは思えません。

敷地の東寄りには大きな池(芙蓉池)があるのですが、その池が見え隠れする道をいく趣向になっています。

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どんな侘び茶人がお住まいかしら、、、と思ってしまうような侘びた茅葺き門。

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視界がひらけると、池の向こうに関雪が、屏風など大型の作品を制作する場所であった存古楼。

内部は撮影できませんが、スコーンとなんにもない板張りの空間は、ちょっと体育館みたい。
絵を描くのに高い天井など、採光に工夫などあって、夏などは風邪が吹きぬける快適な空間であろうなあ、と思いました。
目の前は池、木々の緑、私のような凡夫でもなんだか画想がわいてきそうですわ。

こちらではクラシックのミニコンサートなどもひらかれると聞きました。
行ってみたいですね。

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当時、この銀閣寺参道あたりは田んぼが広がる田舎であったそうです。
ここに土を盛り、作庭、デザインもすべて関雪自身がされたとか。第1次完成が大正5年、以後順次土地を拡張していって、この広さになったそうです。


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さてもさても、野村得庵といい、藤田男爵といい、北村謹次郎といい、みなさんご自分で好みの庭を作る優れた才があったのですね、その財力に加えて。(うちらはどっちもないわ〜)







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四畳半茶室、問魚亭。
どちらかというと、待合いのような風情。

お茶をよくされたよね夫人のために、こちらには三つのお茶室がありましたが、残念なことに2年前、火事で憩寂庵と倚翠亭の二つの茶室が焼失してしまいました。
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けれども現在復旧工事がすすめられており、池の向こうに見えるビニールシートがその現場。
来年にはお披露目できるかもしれませんとのこと。


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太い竹の床柱。


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この庭には、お堂だってあるのです。
よね夫人の菩提を弔うために建てられたそうで、現在は関雪が蒐集した仏像のうち、鎌倉時代の地蔵尊がまつられています。

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お堂のまえにあった仏手柑。
もう、その季節か。

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また関雪は古い石造蒐集も熱心だったようで、平安時代の国東塔から鎌倉時代の板仏や五輪塔などあちこちにそれらが点在しているのですが、すごいのがこの鞍馬石の巨石、鬱勃縦横石(うつぼつじゅうおうせき)。

どこからもってきたんでしょうねえ。
繰り返しますが、石造物蒐集も、野村得庵、藤田男爵、北村謹次郎と共通しますわね。
そんなに惹かれるものがあるのでしょうかしら???



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池の奥にはこれまた蒐集物の羅漢さまたちが、ひっそりと。



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ここは嵯峨野あたりの廃寺かしら、、、いえいえ、一歩外に出ると観光客がいっぱいの場所なんです。


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東山を借景に、美しきかな。


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池にはこんなお客人も。


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改めて持仏堂をふりかえったところ。
墨染めの衣をまとった僧侶でもたっていたら絵になりますね。

最後に関雪の作品の展示室へ。
ここでは東北の旧家で発見された関雪の「赤壁の賦」の屏風一双がすばらしかった。

左双が蘇軾の赤壁の賦、右双がその風景を描いた絵(長江にに船をうかべて赤壁に遊ぶ、、、の図)。
(帰っておもわず赤壁の賦の復習をしましたわ)

こちらへ寄贈がきまっていたあとにあの震災、からくも難をのがれ、予定より早くこちらへ来たとか。
ほんとうに良かった。(この震災では多くの貴重な資料や古文書、美術品が失われたとききます)

さて、おなかがすいたら、白沙村荘の一部でもある、こちらのイタリアンレストランへ。




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NOANOAさんで、手打ちパスタランチを。
ここは私が学生の時からあるんですよ。


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つきあたりの洋風の建物は、関雪が西洋美術のコレクションを蔵するために作ったもので、これも有形文化財なんです。

さて、お腹が満たされたあとは、哲学の道をそぞろ歩いてお家へ帰ろう。

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さざんか、紅葉、、、


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イチョウ、、、(疏水の東側の道)


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そして、冬支度をすませた桜と、、、東山。

なんて美しい町なんだ、京都は。
posted by しぇる at 23:05| Comment(6) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする

2011年12月03日

錦秋〜大山崎山荘篇

この1年、季節毎に訪れているお気に入りの大山崎山荘美術館、昨年の紅葉の美しさが忘れられず、今年はデジイチ持参で。

(ちなみに春の山荘はこちらで)

駅からけっこうな坂道があるので、大山崎の駅(JR、阪急とも)から送迎バスがあるのですが、私は歩いて行くのが好き。
(10分ほどですよ)


こちらの山荘の説明はここに書きましたので、今日はまた、紅葉の画像のみをお楽しみ下さい。
ぼ〜っと見るだけでOKよ。




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入り口のトンネルをくぐったあたりからもうすでにこの焔色。

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春は枝垂れ桜が美しかった広場から、山荘美術館を見上げる。

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ここは市内のような混雑は一まったくありません。
ひとり静かに錦秋に向き合えます。
もちろん、お友達と感動をシェアするのもいいですね。




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建物の入り口付近は、楓だけでなく、ドウダンツツジもすごいのです。

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借景の山の色づきは浅く、手前の紅葉とのコントラストが美しい。


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この山荘の庭園には石蕗(つわぶき)がたくさん植わっていたんだ、と確認。


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美術館の二階のテラスから、はるかにのぞむ木津川、桂川、宇治川合流ポイントのスペクタクル。

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川の土手には色づいた桜の並木も見えます。

ここは、春も絶景、秋も絶景。
ちなみにこの景色を楽しみながらビールも飲めますことよ。(だって正式名はアサヒビール大山崎山荘美術館だもの)[E:happy01]

そしてこのテラスから下をのぞきこむと、、、



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わあ〜、紅葉の海だ、赤の洪水だ!


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美術館でのただいまの展示は「大山崎山荘のおもてなし〜利休・モネのみたてた大茶会」。

かたや茶人と言うだけでなくあらゆる芸術のコンダクター、利休。
かたや西洋絵画・印象派の騎手、モネ。

かれらが現代にいて、山荘所有の美術品から茶会のために選ぶとしたらどんなものなのか?
という仮想茶会の道具組を展示。

やはり、ルーシー・リーの青い茶碗(利休が選んだことになっている)は光っているな。


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吹き寄せ。

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ニシキギの紅葉も美しい。


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落ち葉をふみしめて歩くもまた楽し。

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落ち葉を一枚、ひろって本にはさむもまたゆかし。

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紅葉の向こうに、これから迎える厳しい冬を耐え抜く覚悟の桜のつぼみも。

四季折々、それぞれの美しい顔を持つこの山荘。
今度は雪化粧の姿を見てみたいな。


  *   *   *

さて、山荘ではビールとかるいおつまみは食べられますが、お腹が減ったときには阪急駅前のこちらなんかどうでしょう。
(ちなみに駅のほんの周辺以外にはお店はありません)



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古民家を改修したカフェレストラン、Hermit Green Cafe

くーちゃんさんのブログで教えていただきました。



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このお値段で?
と思うくらいのお値段で、プチコースが楽しめます。

この日は寒かったせいかすいていましたが、いつもは人気なので予約してから行く方が無難なんだそうです。
posted by しぇる at 23:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする
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