2009年11月28日

京都余録〜雪待月あるいは霜月

昨今のTV番組は猫も杓子も「秋の紅葉京都特集」。

京都の紅葉はええですね。観光客のおしよせるところも、地元の人しか知らない穴場も。

植物学的な紅葉の美しさではなく、歴史のある有名無名の古刹や、しっとりした町家、数寄屋造りの家、などとのコンビネーションが京都の紅葉の美しさだと思うのですが、、、。

本日は記事にするほどでもなくこぼれ落ちた画像をよせあつめて、普段使い(?)の京都の点描を。


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このりっぱな門構えのお家は、子供が小さかった頃よく連れて行っていた某小児科。

代々続いてこの地でやっておられるのでしょうね。

門をはいるとお寺の前庭顔負けの和庭があって、待合室が畳敷、というレトロさに最初は驚きました。

診察室もなにやら大正時代のカフェのような雰囲気で、ステンドグラスの灯り取りの窓あり。ほうろうのベースン(洗面器)が似合いそうな診察室でした。

代替わりされたかもしれませんが、今でも診察はされています。京都ならでは、の小児科かしら。


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岡崎の町家カフェ、京都生ショコラさんで。

いつ見ても玄関脇のベンチでねそべって、お愛想をしてくれない(相手をみとるな)アイリッシュセッターのジャッキー君がなんと今日はちゃんと営業してはります。

なんだか犬好きのお客さんがいて相手をしてもらっていた模様。

こちらで溶けるようなおいしい生チョコ、いただけますし、お持ち帰りもできます。ただし保冷剤が必要なので、遠距離のお持ち帰りはちょっと厳しいかも。




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岡崎あたりの疏水縁から見た東山。

今はもう少し賑やかな色に染まっていることでしょう。


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ご存じ三条烏丸西入ルの韓国茶カフェ素夢子古茶屋さん。

インテリアが前世紀の李朝時代の民家へ迷い込んだような感じ。こちらもお気に入りスポット。

いただいたのは松の実粥。


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松の実をすりつぶして入れてあるのか、こくのあるお粥。韓国海苔のブロック、韓国小菓子など付き。


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ユニークなオリジナル手ぬぐいで有名な室町三条上ル永楽屋細辻伊兵衛商店

390年前、江戸初期の創業。

それにしても日本人がほとんど使わなくなった手ぬぐいを、斬新なデザイン、工夫、アピールで復権させたのはすごい。

同じ室町を少し北上した姉小路には永楽屋の若者をターゲットにした新しいデザインラインのRAAK さんが。こちらの手ぬぐい、先日いただいて重宝しております。


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お干菓子で有名な室町二条亀廣保さん。

OMOのお向かいです。日曜、休日は休み、という京都にありがちな観光客にはちょっとつらい営業日、で、この日はお休み。




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表のウインドウに飾られた吹き寄せのお干菓子ににっこり。



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ちょっとレトロな雰囲気の三条通商店街の中にある、サラサ・カフェグループのひとつ、サラサ3。「3」は三条通りの3なんだそうな。


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(写真ボケボケですみません)

こちらも元煙草店だったという町家です。

天井をぶちぬいて、吹き抜けの高い空間に心地よさそうなブロカント的なソファが。

左手のカウンターでは自家製パンも売られています。


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ご自慢のランチがいただきたかったのですが、ランチタイムは終了後。

かわりにいただいたアメリカン・パウンドケーキ。

どっしりとしたケーキで、しっかりとお腹におさまりました。


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本来の坪庭は、なんだか不思議な無国籍風空間になっています。

でも居心地良さそう。

ここに面して、町家によくある屋外トイレがあり、つきあたりの離れは個室になっているようでしたよ。

観光客だけでなく、地元のリピーターも多いのでは?

三条通商店街にしっかり根付いたカフェですね、きっと。


posted by しぇる at 23:55| Comment(14) | TrackBack(0) | 京都にて | 更新情報をチェックする

2009年11月15日

錦秋和菓子の会〜下京船鉾町・長江家住宅

半年ぶりの楽しみにしていた京都・和菓子の会。今回は下京区の表家造りの京都最大級の町家、長江家住宅で。





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気楽に着られるお召しの着物に、ちょっと遅いかな、と思ったけれど、この季節しか結べないのよね、この菊の帯。

長江家のほん近くにやはり有名な杉本家があります。

時間があったのでちょっと杉本家の横の膏薬図子へ。


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前回きたときは日曜でお休みでした。今日はやってますね、木版画のお店竹笹堂さん。


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実はこちらもすごく古いりっぱな町家なんですよ。木版のブックカバーをお買い上げ。

さて、長江家です。


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丹波亀山(現・亀岡市)出身のご初代が上洛されたのが元文元年(1736)とのこと。

なによりここのお家がすごいのは、今も現役で白生地卸しのお仕事(屋号大阪屋)をされていて、職住一致の町家の基本の暮らしをされているということ。

京都市の指定有形文化財ですが、いまでも昔からのお商売をされているところは数えるほどしかないそうです。


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店の間。もちろん現役のお商売の場。

格子戸越しの外の光がきれいです。


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玄関の間。長年磨き込まれてつやのある建具がすてき!


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玄関の間の奥は天井に灯りとりがあります。

あつかう生地がよく見えるようにとの工夫ですね。これがあるだけでずいぶん玄関の明るさが違います。


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数寄屋の奥の間。

ここから眺めるお庭がまたすばらしい。

こちらの母屋は慶応4年(1868)の建築。

当代のご当主にこの家の来歴をいろいろ伺いました。亀山からでてきた初代が、初めてこの鉾町に入町できたときの感激は大きかったと思う、とおっしゃいます。
(ちなみにここ長江家は船鉾を出す町で、ご当主は祇園祭船鉾保存会理事長も務めておられます。お向かいには船鉾の会所もあります。)






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そして町家で一番美しいと私が思う、走り庭の上の火袋、準棟纂冪(じゅんとうさんぺき)。

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風格のあるおくどさん。

消防法などいろいろむつかしくこちらは今は使えないそうです。

じんとぎ(人造石研ぎ出し)の流しがなつかしい。(←年がわかります)


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井戸。こちらもやはり地下鉄ができてから水脈がとぎれたそうです。


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庭から離れの眺め。

この離れのある場所はもともと蔵があったそうですが、曳家で後ろに下げて、明治40年(1907)離れ座敷を建築したそうです。


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これがそのバックしたお蔵です。


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渡り廊下から離れを眺める。手前は立ち蹲居。

離れに行く途中にちらっと見えた、、、
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もしやこれはお風呂では?


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まあ〜これはマジョルカタイルの粋なお風呂じゃありませんか![E:lovely]

純和風の町家の中になんてハイカラな。さらさ西陣を思い出しますわ。


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離れのお座敷に面する廊下は二方向すべて、なみなみガラスの建具です。

一枚でもわれたらもう代わりがないので大変。大切に扱われてきたのですねえ。


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離れのお座敷。このつやつやの床柱にご注目を!

鉄刀木(たがやさん) という硬い唐木(紫檀、黒檀、鉄刀木が有名)が使われていて、こんなに長い鉄刀木の床柱は他に類をみないのだとか。


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アップです。つるっつるです。100年以上代々磨き込まれきたのです。これからもずっとここのお家を守って残っていてほしいです。

長江家の話が長くなりました。お待たせしました、和菓子の会です。


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いつもの名調子の中川さんと、今回久々のご参加の東京虎屋文庫の中山さん。

今回のお菓子担当は聚洸さん。

西陣の塩芳軒さんの息子さんで、京都和菓子界の若手のホープなんだそう。


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これはモンブランみたいなおだまきのお菓子。写真では色がうまくでていませんが、この季節の紅葉をうつした微妙な色です。

こちらの白生地卸商=糸偏のお仕事にちなむもの。


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こちらまた繊細なきんとん。色は長江家のお庭の紅葉(あまり紅葉しない種類)をあらわしているそうです。


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もちや様とはんぶんこして、両方を堪能です。

きんとんの方、割面もまた微妙な色で、日に日にうつろいゆく紅葉のイメージでしょうか。

<注意!!聚洸さんは予約注文のお菓子しかありません。いきなりお店に行っても売るお菓子がありませんので、必ず注文して下さいね。少量から注文可だそうです。>

今日のお茶に合わせて甘さを調節された、という細かい心遣いのお菓子です。

お菓子の銘はわざとつけなかったそうです。それぞれが心にうかぶ銘をつけてくださいね、と中川さん。

ちなみにご当主がつけられた銘が(きんとんの方だったかな?)「町家」。

う〜ん、100年以上のお商売の歴史、町家のこれから、いろんな思いがこめられているような。

特にここ、長江家のような町家でいただくからこそ感動するお菓子なのかもしれません。(近代的ビルの明るい電灯の下でいただくと、またちがうものになりそうです)


ちなみに私は、おだまきは「絹の糸」きんとんは「坪庭の秋」、、、、おそまつ[E:catface]

お茶は和束の煎茶「おくみどり」。

日本茶インストラクターの松石三重子さん指導でいれていただきました。


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松石さんのおたくで育てられている茶椿。(ピンクの方です。白いちいさいのが本来の茶の花)

茶の木に椿を接ぎ木したもの。茶はもともとツバキ科の植物ですからうまく接ぎ木できるんですね。

今回ははずれなしのくじ引きがあり、皆様いろんな老舗のお干菓子や風呂敷などの和小物、あんのちゃんはかわいいガラスのころんとした一輪挿し、などを景品としてもらえました。私は大好きな御池煎餅[E:happy02]やった〜!

最後に、ぽん様の本の上梓祝いの例の帯、(→
)締めてこられたのを拝見しました〜!


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まあ、町家の風情にもぴったりなすてきなお姿です〜[E:happy02]

京都・和菓子の会の皆様、共催の京町家・風の会の皆様、ごいっしょさせていただいたすてきな皆様、すばらしい秋の1日をありがとうございました。
posted by しぇる at 19:53| Comment(14) | TrackBack(0) | 京都にて | 更新情報をチェックする

2009年11月08日

ぽん様、本ご出版お祝いの会@天ぷら松〜松尾大社

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桂川です。鴨川とはまた趣がちがいますね。

時々いっしょに遊んでもらっているぽん様が本をださはったお話は以前書きました。

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不肖わたくしもレビューを書かせていただきました。

京都のコミュニティーラジオにもとりあげられて、ますますご活躍です。

その出版記念に、日頃ブログでおつきあいしている方々でお祝いしようと、あまね様
もちや様が労をとってくださりこの日の宴会となりました。


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会場は桂川沿い、松尾の天ぷら松さん。

こちら時々雑誌などでもとりあげられ、瀬戸内寂聴さんも常連さんなのだとか。

参加されたのは幹事のお二人の他、あんのちゃんmaki様凡蔵母さん様vivasan様花咲おばさん様夢風庵様



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こんな感じで。

これはお店の方が焼きたての鱧をあつあつで食べられるよう、目の前で焼いてはるとこです。

皆様写真をいっせいに。さすがブロガーですわ。

いつもお目にかかっている方も、ブログだけでお目にかかるのは初めて、という方も気持ちよく楽しくおしゃべり。

うわさだけあって天ぷら松さんのお料理もおいしいし[E:happy02]


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お造りは菊の花にのせて。(食べる菊ちゃうよ)


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おそうめんは、それぞれに氷の器で。

そして、私たちからぽん様への記念品。(お見立てはあまね様。さすが〜)


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「いぬ道楽」ですものねえ。わんこちゃんの帯です。

(ようこんなぴったりの、見つけはったなあ)

今度はこれを締めたところを拝見したい。

着物といえば、アンティーク着物はじめ、着物まわりを広く扱ってはる凡蔵母さん様の帯にくぎづけ!


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シックなお着物で、いわれるまで全然気がつかなかった!

遠目にはこれまた渋いすてきな色目なのですが、近づいてみるとなんと「わ印」(意味わからない人は調べてね)模様。

さすが着物の超・達人級でございます。脱帽!



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お店には常連さんの寂聴さんの額が。

「すててこそ」

これには整理収納アドバイザーのmaki様が反応されていました(笑)

整理の極意は捨てること、ですものねえ。

お開きの後はせっかくここまできたのですから川向こうの松尾大社へお参り。


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お酒の神様ですし、いつもお世話になってますから[E:coldsweats01](←日本酒好き)

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ちょうど七五三参りの時期で、あちこちにかわいい着物姿の子供たちが。

なつかしいなあ。




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こちらには日本酒資料館があると聞いていたので楽しみにしていたのですが、お酒のにほひすらしない[E:sad]

しかもこの、、、、


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杜氏とおぼしき兄ちゃん、ちょっとバタくさすぎない??

こちら神社の縁起にはたびたび霊亀、神亀がでてきて、亀がシンボルのようです。


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で、名水「亀の井」。醸造の際にこの水を加えると酒が腐らないのだそう。

ポリタンクいっぱい持って帰る人もいます。

一口いただきました。酒飲みとしてはなんだかありがた〜い味がしました。

紅葉には少し早かったのですが、気持ちのよい秋の1日でございました。
posted by しぇる at 21:20| Comment(18) | TrackBack(0) | 京都にて | 更新情報をチェックする
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