2010年03月13日

お茶のお稽古〜釣り釜2010

今年も釣り釜の季節です。

お点前は炉の流し点て。

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お床の花は、姫水仙、バイモ、アオモジ。


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お軸は「且座喫茶」。

臨済録より。まあ、すわってお茶でものもうよ、という意味でしょうか。

喫茶去ににていますね。


この日は絶対炭点前をするぞ!といの一番にお稽古場に到着。

炭点前をせずして、釣り釜の季節をやりすごせましょうか[E:angry]

勢い込んで炭斗を用意しましたが、勢い余って鐶まで準備してしまいました[E:bearing]あちゃ〜。
(釣り釜では大きな鐶で釜をつり下げているので、普通の鐶はいらないのです)

炉の中に五徳がないので、炭がのびのび入れらます。

(といっても、あんまり間延びをした入れ方だと、火のおこりは悪くなりますが)


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どうでしょう?

なんとか火はおこってきました。

釜の蓋を開け閉めするたびに、ゆらゆら、、、、

フーコーの振り子を思い出す。

あれは地球の自転を証明するものだったけ。

じっとみていたら催眠術みたいに眠くなってくる、、、、そんな浅い春にお似合いの風情です。


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季節ですので、香合は大蛤。

これも炭斗のなかでゆらゆら、、、、安定が悪い。


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これはおまんやさんのお饅頭ですが、野原に芽吹く緑とタンポポか何かの花を連想させて、「野遊び」とでも銘をつけたくなります。

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お干菓子は私のさしいれ。

梅に鶯の寒天のお菓子。

そういえば、3月3日がすぎると、あっという間にお花屋さんから桃の花がなくなりました。

旧暦のお雛様はまだまだこれからですのにねえ、、、、
posted by しぇる at 21:10| Comment(12) | TrackBack(0) | お茶と着物 | 更新情報をチェックする

2010年02月22日

花月のお稽古〜梅見月

月に一度の花月のお稽古。


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お軸は利休の「早梅の文」。あ、もちろんレプリカ。

(真筆は堂本印象さんの弟、堂本四郎氏所有とか)

この季節にぴったり、ということですが、はっきり言って頭の「早梅、、、」しか読メマセン[E:wobbly]

調べてみましたが細川幽斎にあてたものか?というくらいしかわからなくて、利休の書簡についての成書をあたらないとわからないようです。

最後の日付が「霜月廿八日」と読めるのですが(ちがっていたらごめんあそばせ)さっそく旧暦日々好日をあたってみますと、新暦で1月2日。
たしかに早咲きの梅があってもおかしくない季節ですね。

最後に利休の花押。

虫の螻蛄(けら)に似ていることから「ケラ判」とよばれるもの。


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久々に仙遊をしました。廻り花のために準備されたお花です。

花をみると本当に春がそこまで来ている、とうれしくなります。


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半東さんが入れられた花が最後まで席中に残りますので、記録に一枚撮らせてもらいました。

マンサクに、椿は「四海波(しかいなみ)」。完全に開花するとゴージャスでしょうね。

三客にあたりましたので、お炭を。

且座とちがって、炭をつぐだけなので楽勝〜♪、、、、と甘く見てしっかり後掃きを忘れてしまいましたわ。(汗)

久々にお香も2種聞けましたし。(違いがわかるような、わからないような、、、、組香を判別する素質はありませんなあ、、)

矢継ぎ早に濃茶付き花月、投げ込み花月を。

投げ込みは、スピーディーに進んで、しかもお茶を点てた人に、月(=お茶を飲む人)や次の花(=お茶を点てる人)があたる場合もあるので、おもしろいですね。

お茶ばっかり飲む人と、何にもしない人、なんかもでてきてこまる場合もありますけれど。


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大事な物を忘れておりました。

お菓子は草餅。季節感たっぷりにいただきました。

いったんいそいで帰宅して、TVのスイッチオン!!

織田信成選手のアクシデント後の演技を見、高橋選手の銅メダルを見、よもや日本人選手がフィギュアで男女ともにメダルを取る日がこようとは思わなんだ〜と感動。
フィギュアはかつてスタイル、手足の長さにおいて、アジア人には圧倒的に不利な競技でしたもの。

夕方からまたいつものお稽古場で花月の復習。

ぽろぽろぬけてた濃茶付きを復習。


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アオモジの花のつぼみなんですって。

なんだかおいしそう、、、、(トンブリを思い出しまして、、)


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お菓子は「春水仙」。

ほんとうの春まで、もう一息です。
posted by しぇる at 21:21| Comment(10) | TrackBack(0) | お茶と着物 | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

稽古茶事〜正午の茶事 by 瓢亭の懐石

(本日は写真が撮れないところへ行ってきましたので、ほんまに写真ありません。あしからず)




社中さんでお茶事をすることは年に何回かあるのですが、そこは普段いっしょにお稽古する仲間。良くも悪くも若干なれあいになって、適当にスルーしてしまっていることも多々あります。

先日お稽古で「千鳥の盃」の話をしたら、お若い方が、「千鳥の模様の盃なんですか?」[E:coldsweats02]

千鳥の盃は茶事の中で、亭主と連客が一つの盃でたがいにお酒をくみかわす所作で、杯がいったりきたりするために千鳥足のよう、ということで名付けられたようです。

これをまともにすると、亭主はかなりの杯をかさねないといけませんので、たいていのお茶事ではほとんどされず、簡略化されていることが多いです。うちの社中もしかりで、お若い方がご存じでなくても仕方ないのですが、私も実際やったことも見たこともないのです。

本を読んでもその知識だけではいまいちわからないことが多く、一度実際にやりたいなあ、稽古茶事でも参加してビシッとおしえてもらいたいなあ、と思っていました。(将来自分が茶事をするためにもね)

京都の○○社主催のカルチャー茶事教室のパンフレットに目をとおしたりしていたのですが、京都の一流どころの懐石がでたりするので、お値段がけっこうキヨブタ物(清水の舞台云々)、二の足をふんでおりました。

ところが昨年秋に届いたパンフで「瓢亭・高橋英一の正午の茶事」のタイトルをみて、私、迷わず飛び降りました!

かの有名な南禅寺畔の瓢亭さんですが、意外と○○社さんでの茶事講習は初登場なのだそうです。

(瓢亭14代目高橋英一さんは茶花も手づから入れられますし、茶花講習会はされておられます。)




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開催場所は残念ながら瓢亭さんではないのですが、京都の北の方の○○社ビルの中に作られた茶室です。

ビルの入り口で自らバンを運転してきはった和菓子司・末富さんのご主人を発見!

エレベーターもご一緒で聞かれました。「お手伝いですか?」(いえ、客ですぅ〜[E:coldsweats01])

やった!これはお菓子は末富だぞ、といやが上にも期待がもりあがります。

茶事の前に約1時間、簡単なお料理の講習を。

ビルの中のデモンストレーション用の厨房で、高橋さんご自身によって、本日の献立の中からいくつかを実際に作って見せていただきました。

いずれ15代目になる息子さんが黒子の如く手際よくサポートしておられて、ときに小声で段取りを確認されているところ、親子ならではの息のあった作業です。

腕のよい料理人というのは、その段取りも所作もどこか茶の湯に似て、無駄がなく美しいものですね。

まあ、家庭で瓢亭の味、、というのは無理でも、たとえば向付にかける加減酢など、参考になるものもあります。

加減酢にはこれでもか、というくらい多種類の柑橘類を使うのですね。それで深みのある酸味ができると、あとの懐石で実際に体験いたしました。


さて、席入り。

なんと連客の皆様は、はるばる関東や、九州など遠方からおいでになった方々ばかり。

京都の方は約2名。まあ、京都の方にとっては瓢亭は身内のようなものですし(?)茶会、茶事もあちこちでしょっちゅうおこなわれているので、めずらしくもなんともないのかも。

なかには表さんをやっておられる方もいらっしゃいました。


茶事のご指導くださったのは、私とほぼ同年代とおみうけします方。

歳は似通っていても、茶の湯に専心されてきた方ですので、そのたちふるまい、心配りがどだい違いますわ。すばらしい先生でした。

お正客はこの先生が特にお願いして、お出ましいただいた大徳寺の某塔頭の和尚様。

年に200回をこえる茶事茶会に参席されるという方。

まあ、この和尚さんがまた型破りで「料理はおいしくたべたらええんじゃ。」と普通の作法もなにもすっとばされるもので、先生が「お稽古茶事ですからきちんと。」とたしなめられる掛けあいもまた面白く、楽しいお席になりました。

和尚様まさに「守・破・離」の離の境地に遊んでおられて、なにをしても理にかなうというのは、さすが禅の修行を重ねられてきたお方。

私どもはまだまだ守あたりを必死でまもっていますものねえ。

お床の軸は近衛道嗣公筆 久我(こが)切 新古今和歌集第八断簡。

藤原公任の息子と紫式部の娘の、梅をめぐる掛け合いの歌。

古筆におくわしい野中の清水様の世界ですが、私には読み下しを見ても、さっぱり読めぬシロモノでありました。

釜は梅鉢、棚は佳辰棚、水指は小梅の古染め付け。香合も赤楽の梅。、、、と梅づくし。



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さて初炭を見せていただいて、お楽しみの瓢亭の懐石でございます。

もう、なにも言うことはございません。

白味噌の汁、蒸し碗の出汁、、、、ああ、これが世に聞く(おおげさか、、)瓢亭の出汁なんだわ、、、、[E:lovely]

器もすべて高橋さんが吟味して購入された物、ということでまたすばらしかったです。

瓢亭は京都の家のほど近くで、前だけ通るけれど一度も行ったことはありません。これほど幸せな気持ちにさせていただけるなら移住した暁には是非でかけませんと。(またキヨブタになりますが)

普通裏千家なら、○△、表さんなら◎□と、出入方の料理屋さんはわりと決まっているらしいのですが、瓢亭さんは三千家、藪内、すべての流派をこなされるようで、各流儀にあわせていくのがたいへんなのだそうです。

たとえば裏ではご飯は一文字に切りますが、表さんでは丸くちょっとてっぺんだけをくずす、、とか。

茶事飯の最初のご飯はお粥かと思うくらい水分の多いものが本来で、(和尚曰く、なにか禅思想と関係あるらしいですが聞き逃しました)最近のお客さんはそれをご存じない方が多く、炊き損じと思われることもあるそうです。

そしていよいよ千鳥の盃。(お酒解禁になっていてヨカッタ〜)

なるほど。こういうことだったのか!と実際に体験してよ〜く理解できました。

これでうちのお社中さんとも模擬学習できそうです。

ここでは和尚様の即興の謡いのご披露もあり、こういう和やかさが千鳥の徳なのかもしれません。

縁高にはいった末富さんのお菓子はなんとまあ、、、、一瞬、これは
嘯月さんの雪餅?と思いました。

真っ白な繊細なほそ〜いきんとん。まさしく雪をかぶった風情。

そして黒文字を入れてみると中は、、、、うぐいすいろの餡です。

これは雪の下の下萌えだわ、、、、と思っていると、そのとおり銘も「下萌え」とのこと。

作り手といただく側の感性が重なる、というのは幸せな出会いではないでしょうか。

つくね芋の味がしっかりしました。これも言うことなし。

中立ちの後、後座の席入り。

こののちたくさんのそれぞれが箱書きのあるすばらしいお茶碗でお茶をいただけたのですが、一番印象に残ったのが席入りしてまず目に飛び込んできた花入れ。

高橋さんの手によって活けられていた寒牡丹、それが入っている竹花入れがどきっとするほどの迫力。

目を釘付けにする力がある、といいましょうか。

一重切りで根本がねじれてゆがんで表面に割れ目のはいったもの。

竹花入を得意とした宗旦のものと聞いて納得。銘を「から(唐)人」。

ただただすばらしい、、、、。


お茶碗は濃茶は楽家歴代、◎入、△入、□入(それぞれ何代目か覚えられんわ)当代(当代にしてはわりとオーソドックス)、薄茶はすべて箱書きありの様々な産地の古いお茶碗で。

華やかな絵付けの物でなくて、「渋」だけれど、玄人を喜ばせるようなお茶碗ばかり。

お茶入れも茶杓も、お茶碗もほぼ全部、手にとって拝見させていただけたのです。(お茶事は本来そういうものなのですけれど)

とんでもない眼福でございました。ほ〜っ[E:lovely]

普通、続き薄などで省略する事の多い後炭も拝見できました。で、結局茶事だけで5〜6時間かかりましたでしょうか。

正直足の方はもう限界でしたが、長い、と感じさせることなく、最初から最後まで(和尚のちゃちゃ入れにもめげず)気のぬきどころなくやりとおされるというのは、並々ならぬ力量とおみうけしました。

そして自分にはここまでやりとおせる力量はとてもないなあ、、、と思い知らされました。

まあ、なにごともこれからの訓練、修行です。気合いがはいりました!

(お道具の方はこんなにすばらしいものは一生かかってもコレクションできませんので、身の丈にあったもので)

終了時、そとは薄暗く雨も降っていて、遠方から来られた方々は急ぎ足で帰路につかれます。

私といえば、着物が濡れるのも気にならないくらい気持ちが満ち足りて、今後への決意も新たに(ちと、大げさか?)京都を後にしたのです。
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