2012年10月07日

大山崎秋茶会〜「半輪秋」

  峨眉山月半輪の秋
  影は平羌の江水に入りて流る
  夜清溪を發して三峽に向ふ
  君を思へども見えず渝州に下る
 
  (李白「峨眉山月歌」)


今回の秋の大山崎山荘の中国茶会のテーマは「半輪秋」。

半輪すなわち上弦の半月。

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昨年春の春在来の茶会は青楓を楽しみましたが、今回、紅葉にはまだ早いもののその気配は感じます。

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加賀正太郎の夢のあと、「大山崎山荘」(登録有形文化財)。

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今回会費を払うと、こんなピンバッジが[E:happy01]参加者の目印。

まずは山荘の2階のテラスで、、、


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木津川、保津川、桂川の三川合流のパノラマを楽しむ。


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おや、庭園に陰陽の大きなオブジェが??


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と思ったら、これは大きなテーブルでした。

たしかに「陰陽太極」紋は半月の組み合わせに見えますね。
庭園をめぐって3席あるので、そこで持参した茶杯にいれてもらって、この陰陽テーブルでいただくもよし、立ち飲みもよし。



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こちらは「半輪・黒」の席。
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陰陽の陰=黒茶、つまり普洱茶(プーアル茶)。(普通固形の団茶の形で売られている。茶馬古道の時代からの伝統)

しかも熟茶(コウジカビで発酵)と生茶(経年により熟成)をそれぞれいただく。
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生茶は1980年のビンテージ物。
熟茶のあとでいただくと、まろやかでさわやか。
はっきり、ちがう。

ちなみに雲南省で普洱茶といえば生茶をさすとか。
私たちは熟茶の方をプーアルと思っていたけれど、もっと奥が深かったんですね。







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白茶に行く前に、桂花湯でお口をリフレッシュ。




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今まさに盛りをむかえようとしている金木犀の花、それを乾燥させた物。

金木犀のあの香りはほとんどしないのですが、お湯をいただくと、なぜか口中さわやか。



この桂花、黒茶や白茶に投じるとまた味がかわるのです。
こちらも試させていただきました。



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こちらの席のお菓子は陰陽クッキー。

あの宮川町の蒼穹さんのでした。


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こちらは陰陽の陽=白茶席。

白茶は日光を遮断して作られた普洱茶生茶の特殊な物。


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ちなみに玉露や碾茶はまだ茶樹の状態で遮光しますが、白茶は摘み取った茶葉の段階で天日干しでなく、夜干し、影干しをして製茶するもの。

いただいたのは「月光美人」と「白毫銀針」。



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いずれも黒茶よりさらに洗練され上品な印象。


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この茶杓置、いいでしょ[E:lovely]
中国で見つけたんですって。



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こちらの席のお菓子は紙ナプキンも陰陽。
お菓子も陰陽。



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庭園席をあとにして、整理券をゲットしておいた茶室トチノキ亭の「新秋新茶席」。

ここをつくった加賀という人はお茶も愛していたので、邸内にいくつかの茶室を作っているのですが、いずれも立礼席、というのがおもしろいです。



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トチノキ亭はこんなふうに、あたかも樹上茶室の趣。

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こちらのお茶席はなんと、好日居さんが!
(いつもこちらの中国茶会ではお手伝いにこられます)

(悪目立ちする、デカイ茶杯=私の[E:coldsweats01])


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今年とれたばかりの安渓鉄観音茶。

くるくると丸まった茶葉はよい香りがします。

これをお茶にしていただくと、さらにすばらしい芳香がたつのです。

飲んだ後の茶杯に残る香りも忘れずに聞く。


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この席のお花は菊花。
花器は竹の根っこでつくった「稲塚」。

お菓子は、、、



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波照間産の黒糖なんですが、それぞれがたたき割っていただくという趣向。

これがけっこうむつかしくて、力任せにやってもだめなんです。
かえって小さい子のほうが上手に割ったりして。



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トチノキ亭の蹲居。

この柄杓、最高[E:lovely]




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最後は小高いところにある茶室、彩月庵へ。


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外構はどうみても数寄をつくした小間?という感じなのに、こちらも立礼用の茶席。


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茶室の下を流水が流れ、青楓、紅葉を見下ろせる、というなんとも風流な席です。
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こちらでいただくのは、とっても貴重であまり市場にでまわらない「蜒香紅茶(いえんしゃんこうちゃ)」。


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蜒はウンカのことで、この虫がついた茶葉は反応してマスカットのような芳香をだし、それがかの有名な「東方美人茶」なのですが、それでつくった紅茶、ということでなお、貴重。

香りは東方美人、味は紅茶という不思議なお茶になっていました。
それにしてもたまらなく美味しい。

これは日本では手に入らないものか?


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こちらのお菓子は北京の伝統菓子、蜜三刀。



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裏に刃物で三筋ついていることから。


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こちらの花器は半輪ではなく、満月。
秋の花がたくさん。



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それにしてもすてきな茶室。



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秋の半日、茶杯をもってあちこちそぞろにお茶をたずねて。
佳き一日哉。


posted by しぇる at 22:50| Comment(12) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あああ・・・足を治さなければぁぁ[E:crying]お茶会も行きたいけど、紅葉も見に行きたいわ。

中国茶の茶杯って、セットを見た時、これミニチュアですか?って聞きたくなるくらい小さいですよね。
中国の方は仕事場では蓋付のでかいマグカップで、(茶葉を直接入れて、底に沈めて)がぼがぼ飲んではったのに・・・
お茶席になると違うんですね。

煎茶もそうなのかな。
Posted by 夢風庵 at 2012年10月08日 08:29
中国茶のお茶会初めて拝見しました。一度だけ鎌倉建長寺の四ツ頭茶会に行きましたときに中国茶席がありましたが講習会のようで風情は感じなかったのですがこういった会場でなら行ってみたいです。
Posted by 茶々子 at 2012年10月08日 09:06
秋のこういうお茶会いいですねぇ~、
22日から30日の間に何かイベントが
ありましたらご一緒したいな~

なければ好日居さんでお会いしまひょ!
Posted by ヘルブラウ at 2012年10月08日 15:52
夢風庵様

今回は旧知の友とおしゃべりするために行ったようなもの。大グチ大会になりましたが、女っておしゃべりしたらそれであるていどすっきりできるのよね。
また是非ご一緒しましょう。
上等の烏龍茶(サン○リーのとは全然ちゃうよ)は聞香杯で香りも楽しむので、小さい方がいいのかも。
Posted by しぇる at 2012年10月08日 20:15
茶々子様

ここはなんといっても場所が最高です。
中国茶でも抹茶、煎茶でもさぞ美味しかろうと思います。
中国茶はサン○リーしかしらなかったころ、初めて飲んで、全くべつもの!とびっくりしたものです。
同じ茶葉なのに日本茶とどうしてあんなにちがうのか、今でも謎です。
Posted by しぇる at 2012年10月08日 20:18
ヘルブラウ様

おや、そのころ関西どすね?
ごいっしょできるイベントはむつかしいですが、好日居はん、ええですねえ。
Posted by しぇる at 2012年10月08日 20:20
秋の中国茶会だったのですね。
私は春にお邪魔して楽しかったです。
また来年行こうと思います。
天気がよくてよかったですね。
Posted by ひいらぎ at 2012年10月08日 21:12
ひいらぎ様

大山崎山荘も有名になってきて、お客さんがどっと増えましたね。
整理券ができたので時間を有効に使えました。
Posted by しぇる at 2012年10月08日 21:45
大山崎山荘にこんな立派な庭と茶室があるのですね。
次回には是非参加してみたいです。
Posted by relax at 2012年10月08日 23:47
relax様

ここは四季おすすめです。
春ははるかに背割り桜、秋は紅葉の洪水が見られます。
中国茶会は春・秋、年に2回ありますので、HPをチェックして、是非ご参加ください。園遊会みたいで楽しいですよ。
Posted by しぇる at 2012年10月09日 00:07
わあ、いいですね。いつも大山崎のお茶会の時期はいなくて残念。立礼で中国茶で、しかもちゃんとしたお茶室なんて、膝が痛い身には丁度いいのに。こちらはメキシコから強行日程で帰ってきて疲れ果てています。
Posted by キレミミ at 2012年10月09日 13:41
キレミミ様

今度はメキシコですか?[E:coldsweats02]
目が回るようなお忙しさですね。
でもなんだかうらやましいような、、、
大山崎山荘はこれから紅葉がすごいです。ご帰国後でもまだ、まにあうかも。
Posted by しぇる at 2012年10月09日 23:22
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