2012年07月22日

なつかしの楽友会館にてお茶談義

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朝顔があちこちのお宅で楽しめる季節になりました。
お子たちはもう夏休みなんですね。

さて、こちらは京都大学楽友会館

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学生の頃からこのクラシックな建物がとても好きで、なんといってもこの屋根のカーブとそれを支えるフォークのような柱が泣かせるなあと思っていました。


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この楽友会館は、大正14年に京都大学創立25周年を記念して、当時京都大学工学部建築科助教授だった森田慶一氏(武田五一に招聘された)が設計して建てられた施設。

スパニッシュミッション(伝道院)形式というらしく、赤銅色の瓦屋根とクリーム色の壁が特徴とか。
かのヴォーリズ設計の関西学院大、神戸女学院大もこの形式。

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エントランス手前の壁。


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同じく。

ここは昔から、学生でも利用できる値段設定のレトロなレストランがあって、よく利用しました。
(なにしろ子供が小さかったときは徒歩2〜3分のところに住んでいたので)

二階の会議室もミーティングで利用したこともあります。

ところが数年前、前面改築、ということで一時閉館になっていたのです。

2年前リニューアルオープンして、どんなにかわったのだろうと思いつつなかなか行けなかったのですが、今回水無月茶事でご亭主をされた暁庵様はじめ御連客の方々とランチでお茶談義、という設定でこちらをアレンジさせていただきました。


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エントランスの雰囲気、掲示板の感じ、う〜ん、昔とそっくりそのままだわ。


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2階への階段。
この色つきガラス、ずいぶんきれになったわね。
昔は煤けて何色かわからんかったような、、、


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階段からエントランスを見下ろしたところ。


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さて、そのなつかしいレストラン!
まあ!
この看板、かわってないわ〜![E:lovely]これこれ。
(鉄板に穴をあけて、喫茶食堂の文字を形作っている)

おそらくは看板自体は新しくなったのだと思いますが、昔の復刻版にされたのでしょう。





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中の雰囲気もかつてとほぼ同じです。
私の記憶では昔は各テーブルに白い布のクロスがかけてあったんですが。

学生の頃ここでいただいたなじみのメニューは、Aランチ、ちょっと贅沢なBランチ、それにそれだけで一食分になるくらいボリューム満点のミックスサラダ。

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日替わりランチがまさしくBランチだわ!

海老フライとハンバーグ、こういう若向きの食事はほんとに久しぶり。


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ミックスサラダも復刻版。
よくローストビーフのきれっぱしが入っていてうれしかったっけ。
これで580円はやはりお値打ち。

お昼時でしたので、レストランはあっというまに一杯。
主に大学関係者、教職員、研究員のかたたちでしょう。
なんとなく漏れ聞く話題もアカデミック。

かくいうわれわれは茶の湯のアカデミズムについて、、、、???[E:coldsweats01]

食後のコーヒーがおわって、他のお客さんがいなくなってしまったのでやっとレストランは退散したのですが、、、
外はすごい雨、ひとけのないレストランお向かいの会議室にちょっと雨宿りのつもりが、なんと!
結局解散したときには都合5時間もそこでしゃべりつづけていた計算に。






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この会議室にはいままで入ったことがありませんでした。
ここの一画を閉館になるまで占領していたんですねえ。


茶歴も社中もそれぞれ違って、先日の茶事がほとんど初対面だったのに、こと茶の湯を話題にするとそれぞれの思いがあふれ出してとまらない、そんな感じです。

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ここまでお茶に対して深い思いを抱いておられる方々には、普段の日常生活ではなかなかお目にかかることはできません。
まだ生活の主軸が仕事にある私は(←いいわけですが)、お茶への思いが浅いなあ、、と思い知らされます。

日ごろのお茶のお稽古で、いまさら聞けない、と思うようなこまかいことや、普通こう教えられるけれどこうした方がきれい、ということなど、目からウロコのこともたくさん聞くことができ、勉強もさせていただきました。

いままではお点前の手順をおぼえるのにせいいっぱいでしたが、これからは美しいなと思われるような所作を探求しようと思った次第。



そして京都にきてから、有り難い茶の湯人脈が少しずつ広がって行っているのがうれしい。
おつきあいくだる方々に感謝です。






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帰り道で、こんな大きな葉っぱを発見。
芙蓉?

葉蓋用の葉っぱにはいつも苦労するのですが、これは少し大きすぎますね。
でもここまで大きいとお見事。


   意は剛く 情は深く 知は密に 厳しく鍛え 人はおおらか  (久松真一) 


人はおおらか、というところが好きです。
このおおらかな?葉っぱを見てこの言葉を思い出しました。


posted by しぇる at 20:00| Comment(16) | TrackBack(1) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
懐かしい楽友会館!
私たちはこちらで
結婚式をいたしましたよ〜!
こちらのランチはちょっと贅沢品でした。

何気にお茶をしていましたが お茶をしていてよかったと思う事がたくさんあります。

私はあくまでも楽しいお茶を目指しています。そして無理をしない。病気持ちということもありますが。
毎日を楽しく 1日を感謝して生きていたいです。
楽友界館も一度行ってみようかしら?ただし涼しくなってから。頑張らない。無理しない。
Posted by ひいらぎ at 2012年07月22日 21:39
ハヤシライス、って無かったでした?

いつもブログを拝見させていただいていた暁庵様としぇる様が出会われたご様子には、納得と感動を覚えて
おりました[E:shine]
お話しのお裾分け、ますます楽しみにしています[E:heart02]
Posted by ぴお at 2012年07月22日 22:34
おおっ、楽友会館 !
以前、前を通った際、閉まっているようなので、吉田寮と同じように、まもなく解体される運命なのか、と想っておりましたが、リニューアル・オープンしたんですね。
それにしても、写真を拝見すると、内部は当時のまんまですね。
明日東京に帰りますので、今回は無理ですが、次回以降早い機会に是非一度立ち寄ってみたいと想います。
Posted by 老後は京都で at 2012年07月22日 23:27
ここで、学生時代に友人と昼食を摂っていた時、先年、鬼籍に入られた小松左京さんと梅棹忠夫さんが入って来られ、食事をされながら、歓談されていたのを目撃した事を懐かしく思い出しました。
今度、京都に出かけた時、また、こで食事をしたいと存じます。
実は、新しい楽友会館がオープンした時、ここが閉鎖されると思っていたので、再開され嬉しく思っています。
Posted by narahumuro at 2012年07月23日 00:34
ひいらぎ様

あら、こちらで結婚式でしたか。[E:happy01]
そんなバンケットのきれっぱし(ローストビーフなど)をつめこんだのが、ここのミックスサラダでした。学生時代には値段的にありがたいだけでなく、良い雰囲気を経験させてくれたレストランでしたね。
どういう気持ちでお茶をするのか、というのに中間解答はだしたのですが、今一歩深めるのにはいささか時間不足なのが現状です。
Posted by しぇる at 2012年07月23日 00:36
ぴお様

ハヤシライスは気づきませんでしたが、カレーはおいしいと、同席下さったぱたぽん様のご意見でした。メニューは意外と豊富でした。
暁庵様はほんとうに私たちのはるか先にいっておられるし、お人柄なのか、すぐにすごい人脈をつくられるし、簡単には手が届かないような目標となるお方です。蝸牛の歩みながら、後を追ってがんばりまっす。
Posted by しぇる at 2012年07月23日 00:42
S&Y様

今回も長いご滞在でしたね。いよいよお帰りになられますか。
大学の昔懐かしい建物は、面影がなくなるほどに次々と新しい物に建てかえされる中、ここが昔の姿で残されたことが奇跡のようでもあり、うれしいです。
次回是非、おでかけされ、ノスタルジーにどっぷりつかって下さいませ。
Posted by しぇる at 2012年07月23日 00:47
narahumuro様

みんなここがなくなる!と思われていたようです。復刻されてほんとによかった。
レストランの経営者はかわった、というようなことを聞きましたが、昔のメニューを踏襲しているのがOBにはたまらないですね。
たくさんの京大学派の重鎮もここを利用したのでしょう。現役の研究者たちもたくさんきていましたから、この中から将来有名人がでるかもしれません。
Posted by しぇる at 2012年07月23日 00:52
ちょっと昔の記事ですが、トラックバックさせていただきました。

昔の姿ほとんどそのままに残されてよかったですねえ。
私の友達もここ(2階のホール)で結婚式をされました。

大きな葉っぱはもしかしたら桐の葉ではないでしょうか。
Posted by vivasan at 2012年07月23日 17:35
vivasan様

そういえばvivasan様、リニューアルすぐにおいでになってましたね。
この日はさすがに20%オフではありませんでしたが、ランチはとてもなつかしい味でした。
2Fホールには行ったことがありません。結婚式ができるなんてしらなかったです。

なるほど!
そういわれてみれば桐かも。
こんなに大きくなるんですね。
Posted by しぇる at 2012年07月23日 22:05
素敵な会館ですね。私も見に行ってみましょう。
茶の湯のために京都に移住なさった皆様ですもの、きっと格の高い雰囲気なのでしょうね。憧れます。
さて、京都も暑いでしょうが、但馬も猛暑続き。その中で恒例のチェロコンクールのホームステイを一週間受けて無事完了し、その間も自宅のお茶の稽古があり、そして昨日は夏祭り。小さな祭ですが、山から上げる花火は迫力があり、庭で友人とBBQしながら楽しみました。何だか夏の第一段が無事終了という感じで、今日はホッとしています。
さあ、茶箱の練習でもしましょうか。
Posted by そらいろつばめ at 2012年07月24日 19:11
楽友会館の中にこんなおしゃれなレストランがあるのですか[E:sign03]学食好きのしまことしては行ってみなくてはっ[E:happy02]です
S&Y様のコメントにあった、吉田寮ってなくなってしまったのですか?3年ほど前、京大受験日に学食食べに行ったら(って、やっぱり学食かい!)、うちのダンナが河〇塾の入学案内と一緒に吉田寮の入寮案内もらってましたよ・・[E:coldsweats01]いったい、いくつに見えたんですかね~(当時でもオーバー30ですよ[E:catface])
Posted by しまこ at 2012年07月24日 20:41
そらいろつばめ様

どなたでも入れますので、是非レストランでランチおためしあれ。ミックスサラダもおわすれなく[E:coldsweats01]
皆様すごいものを持っておられますが(私以外)おしゃべりは堅苦しくなく、楽しくすごせました。実は暁庵様、そらいろつばめ様と共通のお知り合いがおられるのです。(宗偏流のあの方、、、、)
いつかご縁をおとりむすびできたらと思っております。
お忙しくも充実した日々をおすごしの様子、先日の廬山の茶事を思い出しつつ、想像しております。
Posted by しぇる at 2012年07月25日 01:34
しまこ様

他大学を卒業して入り直すオーバー30の学生もいますからねえ[E:coldsweats01]
いや、ここは10代に見えた、と言っておこう。
ランチは是非おためしくださいね。
吉田寮はまだ健在です。寮の食堂を壊す壊さないでもめているようですが、京大の建物のなかで最古の建物(明治時代)だそうで、多くの学生が存続をもとめているとか。
まあ、いまさら防火危険建築物といわれても、ずっと前からそうだしねえ、今更壊さなくても、、、
Posted by しぇる at 2012年07月25日 01:40
私の両親の結婚式もこちらでした。この会議室で集合写真撮っていました。
私も京大に居るのですがなかなか南には行きませんが、母を誘って今度行ってみたいです。
ありがとうございました。
Posted by まみ at 2012年09月15日 05:59
まみ様

私が学生時代に、私のこの年代でもレトロで楽しめたたくさんの歴史的建築の学舎はつぎつぎとモダンな建物にたてかえられました。
だからここは建築的にも貴重な建物なのです。青春の1ページにこんな建物があるのはすてきなことだと思います。まみ様も是非せいぜいご利用になってください。お母上もご一緒に。
Posted by しぇる at 2012年09月15日 20:02
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楽友会館がリニューアルオープン
Excerpt: 京大楽友会館が耐震改修工事を終えて、今年10月にリニューアルオープンしました。 (27日にまた行ったので、写真とコメントを追加しました) 1925(大正14)年、京都帝国大学創立25周年記念事業..
Weblog: ビバさんのさんぽ道
Tracked: 2012-07-23 17:30
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