2012年01月20日

睦月の洛中さんぽ

日々洛外・岡崎村と大阪の往復、たまにはどっこいしょと鴨川をわたって洛中の空気を味わいにいかなくちゃ。

、、、、というか、洛中での用事をあちこちですませていると思いがけず楽しいお散歩になりました。

烏丸四条から北〜東へ、思いつくまま碁盤の目を歩きます。

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寒さの中でも、六角堂の柳の芽も少しふっくらしてきたようです。

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六角堂はビジネスエリアの中心、だからこんなシュールな景色も。
お地蔵様の並ぶ後ろにハイテクビルのミラーガラス、そこにまたまた映るお堂。


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境内では日なたで暖をとる鳩たち。
それぞれお気に入りの日光浴ポーズがあるみたい。


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春には見事な花をみせるしだれの御幸桜。
その下に並ぶ十六羅漢さん。
羅漢さんというより、お地蔵さんみたいでかわいい。
いたいけな乳幼児そのもののお顔なんですもの。


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三条通にはいると、あら、文化博物館で美術工芸ビエンナーレしてるわ。
(あら無料[E:heart01])

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文博の別館(旧日本銀行京都支店)をとおりぬけて。


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ここはいつきても、うっとりしてしまう。

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おや、本館との間に「まゆまろ(昨年の京都国民文化祭のマスコット)」くんが!
国民文化祭がおわってお役目ご苦労様。
でもまだ活躍しそうですね。
ちなみにこのまゆまろ君は漆喰でできているのだそうですよ。

ビエンナーレでは若手の美術家、工芸家の公募作品がずらり。
見応えがありました。
ただ作品数が多すぎて、ちょっとおなかいっぱい。


反対にほんもののお腹の方がすいてきたので、近くにあるこちらへ。



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姉小路堺町の光泉洞寿みさん。
ここへは時間があえばちょこちょこお邪魔しています。


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築100年の京町家。
走り庭はちゃんと現役のおだいどことして活躍しています。

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メニューはほんまに京のおばんざい。
なにげないケの日のご飯です。
外食でこんなのがいただけるなんて、うれしい。

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坪庭には、わが家にもある高場英二さんの作品が。
「とかちぇふウサギ」もいるようだわ。(←わかる人にはわかる)

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ヘルシー定食です。(日替わりは売り切れでした)

手前の生麩は、こちらの名物、麩嘉さんのもの。
これにつける柚子味噌(しかも赤味噌の柚子味噌・自家製)がおいしいの[E:lovely]

ごちそうさまでした。

そして姉小路通りを東へ。

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河道屋そぼぼうる。

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このあたり、立派な町家がたくさんあります。


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この界隈は京都市の建築協定地区になっているんですね。

建物の色、質感、看板、店舗の種類、分割の禁止などいろいろ規制ができるようです。
ただし、期限付きということです。
景観を守るためには是非継続していってほしいですねえ。

さて、寺町通りまできましたよ。




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ここまで来たら、用がなくても素通りできない鳩居堂さん。

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和のステーショナリーを少々購入。
そしていつか買って使おう、、と思っている硯のセットをあれこれ眺め回す。
(実のところ筆ペンすら使いこなせていません[E:sad])



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寺町から河原町へぬける姉小路通り。

こんな道があったなんて知らなかった。
右手は本性寺の土壁。

左手には連棟の町家が続きます。

京都新聞に、随筆家・大村しげさんの暮らした町家が再生された、という記事があったのです。
本能寺の近くに住んでおられた、ということは知っていたのですが、どこなのかよくわからないなあ、と思っていたのですが、新聞記事で初めてみつけることができました。

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大村しげさんの「京都町家ぐらし」(ぽんさん、ぢゃないのよ[E:coldsweats01])を読んだことがあります。

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しげさん、実は「おばんざい」という言葉を蘇らせたかたなんですよ。
朝日新聞に連載(1960年代〜)していた金はかけないが手間はかける家庭料理のコラムの名前が「おばんざい」。

この本には京都の、いや昭和の前半まではどこの家庭でもそうだったであろう、つましいけれど豊かな日本の暮らしぶりが書かれていて、なつかしいようなせつないような。

でもしげさん、最後はバリに移住して、そこでなくなるんです。
もう日本には古い良き時代はよみがえらないと思ったのかもしれません。

しげさんがさったあと、しばらく空き家になって荒れていた町家が、今月から版画を中心とするギャラリー兼アトリエとして再生オープンされるのだそうです。(あとりえ05)

中にはしげさんの愛用したおくどさんも残っているそうで、そのうち中へ入ってみようと思います。


河原町にたどりついたところで、この日はなんとがんばって鴨川を渡り、岡崎村へ歩いて帰りました。
あ〜、よう歩いたわ。

歩いてこんな楽しくて、ちょうどいいスケールの町、京都以外にはしりません。


posted by しぇる at 23:10| Comment(19) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほんと よく歩かれましたね。
私もボランティアのついでに町を歩いております。
バスがちょっと来ないと知らない道をウロウロ 先日は銀閣寺より北にチョコレートやさんを見つけました。
かなり美味しそうな店でした。

また御所西の方では開店したばかりの珈琲焙煎店 そちらでは試飲の後 珈琲を買ってかえることになりました。
Posted by ひいらぎ at 2012年01月21日 08:05
いつも観光客のこまちにとって、シェルさんのお散歩は贅沢そのものです^^;
六角堂の柳の木には、いつも雪が降ったようにおみくじが結ばれていますが、あの一番高い所におみくじを結び付けてみたいと思っています。

上洛した時は、大抵烏丸御池に宿をとるのですが、知らないお店がたくさんありますね。
このおばんざいのお店も前を通っている筈なのに見ていませんでした。

京都の暮らしについては、壽岳章子さんが好きなのでそればかり繰り返し読んでいましたが、大村しげさんの作品を読んでみたくなりました♪
今日は休みなので、早速本屋さんに行ってきま~す(^O^)/
Posted by こまち at 2012年01月21日 10:50
通りすがりの者です(^ ^)

驚いたんですが、わたしも岡崎村に住んでます。

バブル崩壊後、銀行の不良債権の処理が進んだあたりで、岡崎、吉田、南禅寺あたりでもけっこう面白い物件が出てました。もちろん、甲斐性のない自分が悲しかったですが(爆)
あの敗戦後の京都の闇のドロドロを凝縮したような何有荘ですら、小綺麗にして表の世界で処分できたんですから、私のような庶民には伺い知れない、深くて怖い世界があるんでしょうね。

写真の、お寺の北側の長屋群、まだ残っているんですね。地主と家主が別なんで残ったのでしょうか?
ずいぶん前ですが、一軒、木版のポチ袋やハガキを売っているお店がありました。風情のあるお店でした。似たようなお店が、三条から青蓮院や知恩院の方にあがって行く道にもありましたが、昨年見事に更地になってました。

京都に暮らすからには、たくさん京都のいいところを味わい楽しみたいですね。
Posted by とんぼ at 2012年01月21日 23:19
ひいらぎ様

さすが、私よりよく京都の路地をご存じのひいらぎ様。
そのチョコレート屋さんは惹かれますね。
今、ボンボンショコラブームが私のところにきてますの。
大手のチョコレート屋さんのもいいけれど、個人でやっておられるショコラティエの独創的なチョコに興味あります。また教えて下さいませ。

そうそう、大村しげさん、ひいらぎ様の大学の先輩のようですよ。
Posted by しぇる at 2012年01月22日 00:50
こまち様

いえいえ、こまち様のほうが、物理的時間は少ない代わりにぐっと濃密な京都時間をすごしておられますよ。
六角堂に今度いかれるときは、お宿の方に高い脚立を用意してもらわないといけませんね[E:coldsweats01]
光泉洞さんは、しらないと確かに素通りしそうな表構えですが、ランチにはおすすめ(ちなみにランチしかやってないです)

じゃあ、私はかわりに寿岳章子さんの本を買いにはしりま〜す。
(このかたの自伝、ずっと昔にTVドラマになってたのを見たことあります)
Posted by しぇる at 2012年01月22日 00:56
とんぼ様

それはそれは岡崎村のどこかですれちがっているかもしれませんね。
(あんまり岡崎村といっていると、ほんとうにそんな村が今でもあると誤解する方もあるかもしれません[E:coldsweats01])
何有荘のあたりはまた別格ですので庶民にはあんまり関係なさそうです。今ではアメリカ人の所有だというし、、、

寺町以東の姉小路は、私ははじめてでした。これでも通算13年、京都に住んでいたんですが、、、
しげさんは本によると、昭和10年からなくなられる平成11年までこの長屋に暮らされたそうです。もとは本能寺の墓地だったそうです。地主が本能寺として、家主さんは別におられるとはしりませんでした。

>木版のポチ袋やハガキを売っているお店がありました。風情のあるお店、、

連なった長屋にはぱらぱら町家ショップみたいなお店はありましたが、もしかすると、しげさんのお店だったかもしれませんよ。
晩年しげさんの面倒をみていた方といっしょに手作りショップ「峯」をご自宅で開かれていて、紙製品や染色品をあつかっていたそうですから。
Posted by しぇる at 2012年01月22日 01:04
京都の町はどこを歩いても面白いですね。
早く足を治さねば・・・
Posted by 夢風庵 at 2012年01月22日 12:39
ちょうどいいスケールの町、自然と都会がコンパクトに碁盤の目の中にまとまっていると、本当にそう思います。そして、京都は、観光客の賑わいもあって、人気(ひとけ)があるということが魅力だと思います。人のいないところは、どんなに景観が良くても、なにかうら寂しさというか、どうしても、かつては…という話になってしまいます。
下から2番目の写真にちょっと写っている本やさんは、個人に対してというよりは、美容室など対会社の商売がほとんどだと言っておられました。今の厳しい状況の中で、商売が続けられているってすごいです。
Posted by ちゃみ at 2012年01月22日 14:51
夢風庵様

そうです。
まずおみ足ですね。
遠距離は無理でも、夢風庵様の洛中のおうちまわりだけでも楽しいでしょう、きっと。
Posted by しぇる at 2012年01月22日 22:32
ちゃみ様

その京都のよさを、伝えてはったんですよねえ、ちゃみ様。
(いまでも愛用してます、らくたび文庫)
確かに、たとえば吉田山にのぼって、ひとけがなくても、ちょっと降りると町中!という距離感がいいです。

あら、姉小路のこんなところにも行ってはったんですね。
京都に、たった一品だけ作っていて、よくつぶれないもんだなあ、と思う老舗がいっぱいあるのも魅力です。
また、ご帰還後はいろいろおもしろいところをおしえてくださいね。
Posted by しぇる at 2012年01月22日 22:39
ぶらぶら歩いてたら、いつの間にか遠いとこまで行ってた、ちゅうのが京都ですよね。

峯はたしか、しげさんの甥っ子さんがやってはったと思います。この並びに詩人の集まる店があり、そこへはちょくちょく行ってました。無頼な人が集う店でしたねぇ。今は代替わりしてカフェになってたかな。

ブログを立ち上げて、あとからしげさんの本のタイトルを知って冷や汗。よりによって御大のご著書とわっ。マネしたんとちゃうねんよ~。けど、もうこの方を知る人も少なくなりましたね。
Posted by ぽん at 2012年01月23日 14:26
ぽん様

いまでは「京都町家暮らし」というとぽんさんのブログの方が有名かもしれません[E:happy02]
でも食をテーマに文章をつづられてるとこ、しまつするとこ、などは共通点がありますね。
このあたりに詩人のたまりばがあったんですか?[E:coldsweats02]
昔からよく歩いた河原町からほんの一筋なのに、こんな場所があるなんて気づきもしませんでした。これからはどうなるんでしょうねえ。
壊されてマンションなんかにならないといいですが。
Posted by しぇる at 2012年01月23日 22:09
はじめましてm(__)m随筆家&料理研究家の大村しげさん[本名・大村重子さん]の旧自宅は、こんな所にあったんどすな!!しげさん、75歳の時に『脳梗塞』で左半身不随になられたとか。だからバリ島に移住されたんですね。で・・・・・バリ島でお亡くなりにならはったんどすな。
Posted by マスダっち at 2012年07月28日 08:17
マスダっち 様

はじめまして。コメントありがとうございます。
しげさん、そのご不自由な晩年を京都、いや日本でなくバリですごすことを選ばれた、、、というところに、いろいろ思うところがありますねえ。
Posted by しぇる at 2012年07月28日 19:27
また失礼致します。私は大村しげさんは・・・・・随筆家よりも料理研究家のイメージがありますね。昔、NHK『きょうの料理』(NHK大阪制作)に出演されていたのを思い出します。私は関東の人間なので、関東でも放送していましたし。しげさんの本名って・・・・・重子さんっていうんですね。3月に亡くなったうちのオカンも、名前が重子[しげこ]なもので。『おばんざい』といえば、大村しげさんですね。
Posted by マスダっち at 2012年07月29日 19:02
マスダっち様

実はしげさんのことを知ったのはほんまに最近なんです。なので「きょうの料理」の時代を知らないのです。
おばんざい、、という言葉を調べていて(知人の根っから京女が、おばんざいなんて普通京都の人は使わへん、と言うので)しげさんに行きあたったのでした。
Posted by しぇる at 2012年07月29日 20:22
私・・・・・大きい書店[ブックファーストかジュンク堂書店]で、大村しげさんの本を見ました!!「大村しげ 京都町家ぐらし」というのが。写真つきで大村しげさんの事が事細かく書いてありました。
Posted by マスダっち at 2012年07月31日 21:41
マスダっち様

それ、本文で写真付きで紹介している本じゃありません?
Posted by しぇる at 2012年07月31日 21:45
そうです!!写真&本文ですね。
Posted by マスダっち at 2012年08月01日 21:59
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