2012年01月12日

社中の初釜・壬辰(2012)

今朝の雪。

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早朝に玄関にて。

この雪持笹の柄の色留袖を、訪問着仕立てにした着物で初釜へ。

京都に越して、今のお社中に入ったのが約1年前、初釜によせてもらうのは初めてです。

先生のお宅で茶事形式でおこなわれたのですが、一体先生のおうちには、お蔵がいくつあるのかしら?[E:coldsweats02]
と思うような道具ぞろえで、もうびっくり。

写真はありませんが、あまりにもすごかったので備忘録として書いていておきたいと思います。
(記憶力が???なので、忘れたのも、記憶間違いもあるかも。お許しあれ)

待合掛が神坂雪佳のお正月の門付けの絵。

本席は紹鷗棚がでてましたね。
これのあつかいを見るのははじめてでした。

軸は圓能斎鐵中の「めて度賀祝(めでたくかしく)」。
花器が仁清写しの笙。(これは重文かなにかで本歌があったと思う)
花は蝋梅に紅白の椿。

床の中央にど〜〜〜ん!
私、初めてほんものの蓬莱飾りをまぢかで見ましたわ。
ど迫力。
(蓬莱飾り:三方の上に、白米・熨斗鮑・伊勢海老・勝栗・昆布・野老・馬尾藻(ほんだわら)・橙・鯛などを飾る)


香合が了入の赤楽船曳(船頭さんが笠をかぶっているような形)。

茶入は古瀬戸で箱書きあり。

仕覆が友湖。
(お稽古では友湖、友湖とよく言う割には本物にあまりお目にかかったことがないので貴重)
裂地は正確にはわかりませんが、江戸和久田金襴のように思いましたが。

棗は時代の扇面高蒔絵、これも箱書き有り。

茶杓は淡々斎、銘を「若草」。
(そろそろ若草山の山焼きだわ、、、)

濃茶のお茶碗は九代大樋の嶋台(大小の重ね茶碗で中がそれぞれ金と銀に塗られている)。
中の金銀がすっかりうすれて、良い感じにかせています。
大人数を先生お一人が点てられるので、その他の嶋台が数組。
私は年の功で(年だけでという説もありますが)かなり上座にいましたので、まんまと大樋でお茶をいただきました。

薄茶のお茶碗は、即全だとか了全だとか高麗だとか、もういっぱいでてきたので覚えられませんでした。
いずれにしても一つだけでりっぱに茶会の主役がはれそうなお茶碗ばかりで、、、、[E:coldsweats02]


さて、本日の主役、先生も「今日一番のご馳走」とおっしゃっていたのが、釜!

鍋のような形の大きな釜で、鐶付きが、普通は縦についているのが横向き(手付き鍋の取っ手のよう)。
鐶も横向きにかける、というおもしろいもの。
なんといっても話題をさらったのが釜の蓋。

八卦からはじまって、十干十二支60すべて:甲子(きのえね)から最後の癸亥(みずのとい)まで:そのうえ、私の知識をはるかにこえる(たぶん)陰陽五行に関わる文字(金華、天才などなど、調べてもわからんのよ)がびっしり(多分100以上あると思う)こまかく彫り込まれているのです。








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今年は壬辰(みずのえたつ)だから、その文字が書かれている方を正面にするとか?[E:coldsweats01]
おもわず自分の干支(年がばれるので秘密)をさがしたりして。

まだびっくりするのは早い。

この釜の来歴を聞いておどろくなかれ、いまから400年以前にあのへうげもの・古田織部が所持していて、明治の元勲・井上馨の手にわたっていたものなのだそうな。[E:coldsweats02][E:coldsweats02][E:coldsweats02]

一体どういうルートで先生のお手元にあるのか、おとろしくてよう聞きませんわ。

おもしろかったのは、この釜、釜鳴りが独特なんです。
普通、釜の煮える音は松風といわれるしゅ〜しゅ〜という感じなのですが、この釜ぽてぽてぽてぽて、、、という感じなんです。
まるであら、ヘリコプターがとんでいるのかしら?と思うような。
釜の形のせいなのでしょうか。
不思議〜。

点心はボリュームたっぷりの三友居さんのものに、手作りの白味噌(!!!)雑煮。
おささもいっぱい、心置きなくいただきました。


お社中の方々は、平均年齢は若い方だと思いますが(私は平均をおしあげている方にはいりますけど、、、)先生のご指導のたまもの(キビシイとかコワイともいう)でしょうか、みなさんすごくピシッとしていて、お茶へかける思いも深いようにお見受けいたします。
私もますます精進、精進。
今年は茶事をこなす、をテーマに。




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最後のくじ引きでこの象彦さんの菓子皿があたりましたの[E:happy01]
(ちなみにお菓子はついておりません)

男性の社中さんに帯揚が当たる、という一幕もありましたけれどね[E:happy02]


posted by しぇる at 23:56| Comment(6) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
笹にいい具合に雪が乗っていますねえ。
すごい初釜のようですね。さすが京都の先生だと思います。
すばらしい先生に教えていただいているようですね。
厳しいのは辛いですが いい勉強になりますね。
Posted by ひいらぎ at 2012年01月13日 20:57
ひいらぎ様

キビシイというのは、ありがたいことだと今は思っています。
自分で水屋仕事をしだしてから、初めてそれがわかることも多々あります。
ちょっと楽ちんな方に流れていたことを反省し、原点回帰しなければ。
がんばろ〜っと[E:bearing]
Posted by しぇる at 2012年01月13日 23:43
しぇるさま

さすがにお茶のお稽古をされている方々の初釜は
華やでいていいですね。

今日はうちで初釜のお茶事をしましたが、
掛物と主茶碗以外は普段のお道具の使い回しばかり。
お客さんはお茶の先生と叔母さんと叔母さんのお友達。
料理はみなさんのお持ちより。

これはこれで楽しかったです。
お茶事は掃除が一番大変ですね。
今日はここを感謝してくださいました。

お茶事の一番の楽しみ
最初に露地でお客さんと挨拶するところでしょうか。
Posted by 野中の清水 at 2012年01月14日 18:33
野中の清水様

お身内でお茶事ができるのはうらやましいです。
野中の清水様のお茶事と言えば、なにより掛け物がすごいご馳走なのでしょうねえ。
少人数のお茶事がなによりですが、こういう華やかな初釜もそれはそれなりに楽しかったです。
露地の掃除はたしかに手間がかかりますが、冬は落ち葉も雑草もないのがありがたいです。
いままで道具組や室礼をあれこれ考えるのが好きで楽しみだったのですが、忙しくてお見せするお客さんもよべませんでした。
これからはいままでためこんだ道具と室礼品(あんまりたいしたものじゃありませんけど)をアレンジして、茶事でご披露していくのを楽しみにしようと思っています。
もう少し精進できましたら、お招きしたいので是非おいでくださいね。
Posted by しぇる at 2012年01月14日 22:30
なんと豪華な初釜なのでしょう!
但馬のお茶とは隔たりがありすぎて、羨ましいよりも、もう別世界です。それにしてもしぇるさまは1年たって、先生の厳しい指導の下、着実に成果を上げていらっしゃいますねえ。
我家の初釜は雪の中、お蔭で露地の掃除は省略、蹲踞は家の中で工夫しました。お料理の下拵えはやっぱり前日の夜中、失敗しかけて大反省しました。準備は余裕をもってやらなければね。
でも初心者の集まりでも、去年よりは少しは上達しただろうと、主人は言います。確かにその通りなので、焦らず人を羨まず、コツコツやるしかないですね。今年もよろしくお願いします。
Posted by そらいろつばめ at 2012年01月17日 17:01
そらいろつばめ様

今の先生はご先代からですから、たくさんよいお道具をお持ちなんでしょう。
キビシイのは全然気になりません。あれこれ俗っぽい雑事(まあ、いろいろあるんですわ、これが)でわずらわされるストレスがないことが、ありがたいです。
成果が上がっているかどうかはあやしいですが[E:coldsweats01]


お正月はおいそがしく楽しくおすごしだったでしょうね。
また懐石も手作りですか?すごいなあ。
いつか私も四つ椀に自分の料理をならべられますように。
がんばろう。
こちらこそよろしくお願いいたします。
Posted by しぇる at 2012年01月17日 23:22
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