2011年07月18日

巡行のあとの鉾町点描2011

学生の頃初めて山鉾巡行を見た私は感激して、どこまでも最後の鉾の後をついていったものでした。

鉾町にたどりつくと、そこには独特の風情があって、これにもいたく感動した記憶があります。

P1110926

なので今度も巡行をおえた山鉾が帰ってくる鉾町を見に行きましょう。


P1110927

ここは鯉山の会所。
鯉山は後祭巡行なのでまだ帰ってきていません。
鉾が切り離されるとこんな感じになるのね。

P1110931_2

山伏山ではもう解体がはじまっています。

祇園祭の鉾はもともと御霊会のためのもの、御霊=悪霊・災厄を移し宿らせることで諸国の穢れを祓ったといういわれのものなので、御霊の宿った物はいつまでもおいておかないで、さっさと片付けないといけないのです。


P1110933

P1110955


しばらくして行ってみたら、山伏山、もうこんなになって、ご神体も会所の二階におもどりです。

P1110934

会所の一階では、山をひいていた学生アルバイトとおぼしき若者がお食事中。


P1110938

そうこうするうちに、四条通から室町通りへかえってきた菊水鉾が見えてきました。


P1110944
ここは直角にまわらないといけないので、思いがけずミニ辻回しを見ることができました。


P1110946

少しずつ少しずつ、水をまいた竹の上をすべらせて方向を変えてゆきます。

P1110950

そして狭い室町通りを凱旋。
広い通りでみてきた巡行のことを思うと、この狭い通りを、電線をよけながら屋根に気をつけながら行く鉾は、より風情があるんです。





P1110953
お囃子の調子が変わって、しばらくすると鉾はドックと連結。
そして三本締めで拍手。
炎天下を休みはほぼなしの数時間の巡行、ご苦労様でした。




P1110962

鯉山もご帰還です。

室町を北上すると次から次へと山鉾が帰ってくるのを見ることができます。


P1110966

黒主山。

ちなみに左手の浴衣姿の方は老舗の帯問屋、誉田屋源兵衛の社長さんです。
「ようがんばった!」とみんなを激励しておられました。




P1110968
帰ってきた浄妙山。

こうしてみると、室町にもマンションがふえたんですね。



P1110969

役行者山。





P1110971

たちまち解体にとりかかっています。

あとに余情を残すでもなく、未練もなしにさくさく片付ける手際はむしろすがすがしいです。
明日からは鉾町はもとの姿にもどるのでしょうが、今度このあたりを歩くときは、この風情を思い出しながら歩いてみようと思う。


さあ、いよいよ夕方は三基の神輿にのられた神様が御旅所におでましになる神幸祭だあ!


posted by しぇる at 00:59| Comment(12) | TrackBack(0) | 祇園祭2011 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
しぇるさんは室町通り、私は新町通りをうろうろしていたので、通り一本違いのニアミスでしたね。
祭りをやり終えた時の鉾町の雰囲気って、私達観光客には入り込めない連帯感のようなものを共有しあっていて、何だかうらやましいですね。
Posted by vivasan at 2011年07月18日 01:41
暑い中お元気なしぇるさん。
私の子供の頃は確か寺町通りを通って居た記憶があります。
これだけの素晴らしい風情のある室町、新町、もっとお店が栄えると良いですね。

着物屋さんも中国の箱から出した浴衣やお扇子小物を一杯売っていますね。
淋しい限りです。

暑い中お疲れ様でした。
少しはゆっくりして下さいね。
Posted by 凡蔵母さん at 2011年07月18日 06:34
もうこのあたりは学生時代の記憶も薄いのですが、立派な町家がずいぶん消えたんでしょうね。
まだマンションなら、永住しようという住人がこれから祭りに参加していってもらえるということもあるでしょうけど、夜無人の稼働率の低いオフィスビルになるとさびしいですね。
Posted by 夢風庵 at 2011年07月18日 09:43
四条通りを縦列する巡行もいいのですが
室町辺りで間近で見る動く鉾は迫力ありわくわくしますね
私も学生時代に見ましたが記憶の奥で定かでないのですが
巡行の折、粽を鉾から投下してたような???
Posted by kame at 2011年07月18日 10:24
しぇるさんも、本当にお疲れ様でした!
見れない恨めしさからか…、巡行終わってから読もう!と思っていて、渾身のレポートにちょっと感動です!
私はお神楽の雰囲気がとっても好きなんです。あの人の少し引けた後の、神事であることを思い出させてくれるような、巡行を前にした気迫を感じさせる時間で好きなんですよね~。
今は台風接近で大変かもですが、雨にみまわれず無事にここまでは済んで良かったです。
Posted by ちゃみ at 2011年07月18日 18:26
vivasan様

あら、平行した通りで、行ったり来たりしてたのねえ。

巡行が終わった後の鉾町の風情は、ほんとうにいいですね。
学生の頃から思っていましたが、お仲間にははいれないのが残念。
女子学生は鉾引きのアルバイトもできないし。
本気で鉾町にマンションでも買おうかと思ったこともありましたが、、、[E:coldsweats01]
新しい住民も積極的に祭に参加されるとか。ずっとこの祭が維持されていきますように、と思います。
Posted by しぇる at 2011年07月18日 21:05
凡蔵母さん様

祇園祭は時代によっていろいろ形を変えざるをえなかったようですね。
寺町の巡行、見てみたかったです。
昔のフィルムでは町家の瓦屋根の波の中を鉾が進んでいました。
いまではほとんどの周りの建物がマンションやビルですが。
あと10年後には鉾町はどうかわっているのでしょうか。
Posted by しぇる at 2011年07月18日 21:09
夢風庵様

室町の呉服屋さんが大きなビルこさえましたからねえ。
私なら町家の大店で着物見せてもらいたいけれどなあ。(買うか買わないかは別として)
祇園祭に参加したくてわざわざ鉾町にひっこしてきた住民もいる一方、無関心で人つき合いをきらうマンション住民も少なくはないようで、残念です。
Posted by しぇる at 2011年07月18日 21:13
kame様

そうそう、鉾から粽を投げていました。
あれが全然とれなくてね〜。でもとれたら買う以上に御利益がありそうですよね。
あれも混乱をきたすから、といってなくされてしまった風習のひとつです。まあ、これだけ観光客がふえてはしかたありませんが。
Posted by しぇる at 2011年07月18日 21:16
ちゃみ様

今日の台風接近のことを思うと、日和神楽の御利益があったようです。
どんなお祭りも人が少しひけてから、、、が風情があるようですね。
もう1年になるんですねえ、ちゃみ様が東行されてから。
ぼちぼち祇園祭を見に、、、だけではありませんが、そろそろ京都におかえりになってもよろしいのじゃ??
Posted by しぇる at 2011年07月18日 21:19

御霊会の始まりの年にも北の地が今年同様に大災害に見舞われたのですね。今年の祇園祭り、特別な思いがきっと京都の人々にもおありだったと思います。
長刀鉾・・・ベストポジション確保されましたね!さすがのレポートです!
そして・・・祭りの後は・・・
潔く解体・・すばやく仕舞うことも祭りの仕事なのですね。
しぇるさんのリポートとNHK宵山中継とで祇園祭りをちょっと知ることができました(今頃に・・苦笑)京都人の粋な心意気、神への畏敬の念、子供たちに受け継がれてこそだと今年は痛感しました!ありがとうございます!
わらべうたも・・覚えました。。。来年は京都で祇園祭り・・・出かけてみます。
Posted by nnya at 2011年07月18日 21:35
nnya様

昨日の神幸祭での市長さんの挨拶には、やはり東北大震災の被災者への言及がありました。
御霊会でこの悪夢のような災害を防ぐことはできませんでしたが、生き残った方々への熱いエールとなれば、、、と思います。生かされていることには何か意味があるはずだ、と熱い熱い生のエネルギーのほとばしる神幸祭をみているとそう思えてくるのです。
昨年まではTVの中継などは、行けない悔しさであまり見ることはなかったのですが、今年の番組はよかったそうですね。祭とはいえ、神事であることを予習してからおいでになると、また見方がかわってきますよ〜。(えらそうでスミマセン)
Posted by しぇる at 2011年07月18日 21:57
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。