2011年07月06日

天得院・桔梗/両足院・半夏生

明日は(太陽暦)七夕ですね。

上七軒の老松さんでこんなお干菓子を手に入れました。

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その名も「きらきら星」。
摺干琥珀、そのねっとり感がおいしいお干菓子です。


さて、都のお寺に季節の花をもとめて、、、、

<東福寺・天得院>

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東福寺の境内にはいろいろな季節の花が咲き競っています。

これはこの季節に鮮やかなオレンジ色のヒメヒオウギスイセン。
洋名モントブレチアの方が簡単ですね。

私は長い間、これが祇園祭に欠かせない花、ヒオウギだと誤解しておりました。
まぎらわしい名前ですし。

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東福寺の塔頭、天得院です。
東福寺保育園でもあります。

こちらは桃山時代の庭園に大切に育てられている桔梗が有名で、この季節だけ公開、ライトアップされます。

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桔梗のお庭はこんな感じ。
まだ少し、盛りには早いようでした。

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紫、薄紫、白、、、

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桔梗は律儀な花です。
以前の家の庭に植えていたときは、全然手入れしなかったのに、季節がくると必ず芽を出し、花を咲かせ、年々大株になってゆきました。

まあ、こちらのお庭のはきちんと心をこめてお手入れされていると思います。
まわりの杉苔も美しいです。

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参拝者にはこんな団扇がいただけます。

この天得院を再興したお坊さんが、あの方広寺の鐘事件の問題となった「国家安康 君臣豊楽」の文句を選んだそうです。
そのため徳川の怒りを買って、寺は壊されたが後再興、、とあります。
しかし、この文句、どうみても家康、豊臣のアナグラムですよねえ。
悪気はなかったんでしょうが。


さて、あたりは暗くなって、いよいよライトアップです。




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こんな由緒あるお寺を夜拝見できる、、というのはとてもありがたい。

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派手さはないけれど、可憐に美しい桔梗の姿をしっかり目にやきつけました。
今はなき(?)昔の家の桔梗を思い出しながら。

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さて、東福寺はけっこう広いお寺です。
ところどころ普通の民家との境がまぎらわしいところもあります。


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他の塔頭がもう門を閉ざしている時間に、人気のない暗い境内を歩くのもなかなかできる経験ではありません。
乙なものですなあ。


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暗くてわかりませんね。
でもこれは紅葉で有名な通天橋を向かい合う臥雲橋から見た景色。



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臥雲橋のおわり、その先にはあいまいな青い闇が。

映画「スリーピーホロウ」の首無しの騎士の幽霊が出た橋を連想させて、なにやらぞくぞく。

でも少し歩くともう下世話な大通りなんですよね。
これが京都ですねえ。


<建仁寺・両足院>

こよみの雑節のなかに「半夏生(はんげしょう)」というのがあります。
かつて夏至から数えて11日目の日だったそうで、現代の暦ではだいたい7月2日あたりになるとか。

ちょうどその頃、うつくしい白い葉をみせるのが植物の半夏生。

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建仁寺塔頭両足院はその半夏生が今盛りで、特別公開中です。




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中へ入ってみると、、、、まあ、こんなにたくさんの半夏生ははじめてです。
池をとりかこむように。

向こうに見えるのは茶室の臨池亭、水月亭(如庵写し)。

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茶室までの高低差のある道をゆけば、景色は半夏生を中心に移り変わってゆきます。




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まるで波のようにおしよせてきますね。

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なんともかわった斑入りの葉っぱです。
うすくおしろいをはたいたように見えるので、半化粧とも。

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しかも裏は白くありません。
なので、さらなる別名カタシロクサ(片白草)もむべなるかな。


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たどりついたお茶室、臨池亭ではお抹茶を一服よばれます。

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お菓子は両足院の印「星月紋」の薯蕷。

お茶をたててくださっていたのは扶桑織部流の方々でした。

こちらも初めて聞く流派です。
「へうげもの」の古田織部の流れをくむ流派としては、関東の式正織部流というのがあるそうですが、扶桑織部は京都が本拠地だそうです。

たしかに武家点前なので、帛紗は右吊り。


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茶碗や道具を下に直におくことをきらって、扶桑盆(棗、茶碗がのっている盆)や、お茶碗には天目台を平べったくしたような台がついてきました。

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こんな茶巾をのせる専用の台まであるのです。

ほんとうに茶道の流派は無数に近くて、最近になってあちこちの流派を意識してみるようにしていますが、千家の点前しか知らなかった自分は井の中の蛙であったとつくづく思います。
その元をたどって、ほんとうに知りたいのは利休さんがしていたお点前はどんなんだったのかなあ、、、ということ。

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ここの庭には半夏生だけでなく、クチナシも満開で芳香をただよわせていました。

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こちらはギボウシ。

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方丈の竹も、こうしてみると実に絵になります。

さて、建仁寺は祇園のただ中、あたりには祇園祭の雰囲気が色濃くただよいはじめました。

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突如、久しぶりに鍵善のくづきりが食べたくなってお店に入りましたが、、、、

すごい行列であきらめました。
そうか、ここは観光地のど真ん中でしたわねえ[E:catface]


posted by しぇる at 23:23| Comment(16) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
扶桑派のお茶席ですか。良いですね。
私も一度だけ寄せていただきましたが、台の扱いや盆を使った拝見に戸惑ったことを覚えております。
井の中の蛙大海を知らずとはこのことだろうと思い、お茶席の際には流儀の特徴を調べてから行く様にしております。
Posted by 証知 at 2011年07月07日 16:23
わー、東福寺の境内を夜歩くのってちょっと勇気がいりますね。一人だと相当怖いかも。

建仁寺両足院の半夏生は昨年の今頃見に行きました。梅雨明け前の蒸し暑い時なのに、暑さを感じさせない花の白さですね。
Posted by vivasan at 2011年07月07日 21:01
しぇる様も行かれたのですね。
うちは日曜日に行きました。最初が両足院 次が天得院でした。
私は半夏生が大好きなのです。
マンションに暮らしておりますと残念なことに茶花は育ちません。
ですから茶花は京都まで買いにまいります。
散歩をしていても草花チェックをしております。散歩は楽しいです。

お茶の流派は本当にたくさんありますよね。千家は庶民?のお茶です。
武家のお茶もいろいろとあるようです。
Posted by ひいらぎ at 2011年07月07日 21:32
証知様

扶桑流、ご存じでしたか。
私は名前すら初めてでした。
古田織部は天下一宗匠とよばれたのに、謀反人として切腹させられたためか、徳川に徹底的にその足跡をつぶされた感があります。遠州流はそれなりに知られているのに織部流は藪内に残るだけかなあ、、、と思っていましたが、織部を冠する流派があることをしってびっくりしました。
できればちゃんとした扶桑流のお茶席にいってみたいものです。
Posted by しぇる at 2011年07月08日 00:12
vivasan様

さすがに私もひとりでは夜の東福寺はこわいですよ〜。
というわけでダンナと行ってきました。
もう少ししたら桔梗ももっとたくさん咲くと思います。

茶花として半夏生を買っていけてみたのですが、すごく良い感じだったので、そうだ、これが団体で咲いている両足院へ行かなくちゃ、、、とでかけてみました。
名前も姿も忘れがたい植物ですよね。
Posted by しぇる at 2011年07月08日 00:17
ひいらぎ様

さすが!すでに行ってらっしゃったんですね。
天得院と両足院はセットなんでしょうかね。
この季節に咲くこの花が有名なのはここ、、と京都には花の名所が多くて、ついに今年はいきそこねたところもたくさんあります。
その季節にしか楽しめないからこそ、せっせと行く価値があるんですよね。
ああ、いそがしい!!
Posted by しぇる at 2011年07月08日 00:23
最初のお干菓子の写真、黒の背景にキラキラ星でとてもきれいに撮れていますね。すてき。

両足院にお花をめでにいきたいのですが、暑くてつい出不精をきめこんでいます。いつも京都に居る時期に盛りになる花ですので、前にこの苗を庭に植えてみましたが、どういうわけか、ちっとも白化粧してくれませんで、雑草のようにみえます。どうしたらこんなにあでやかに白くなるのでしょうね。
Posted by キレミミ at 2011年07月08日 11:22
私も7日に両足院へ行ってきました。
お茶席はお煎茶でしたが、楽しいお席でした。
扶桑流のお家元は我が家の比較的近くですね。ある方から聞いて名前だけは知っているのですが、一度ちゃんとお点前も拝見したいですね。
Posted by 山名騒然 at 2011年07月08日 16:50
半夏生、私も大好きです。
植えてみたいな…と思う半面、
地下茎で群生するとかいう話もあり、
いまいち踏み切れておりませぬ。

先日いただいたお花、
さすがのチョイスで涼やか~
堅かった透かしユリのつぼみも
ぜんぶ開きました。お目が高い!!おぉきに。

桔梗は、近い将来自生種がのうなるという
話もききます。むつかしいですね。。。。
Posted by あまね at 2011年07月08日 17:49
キレミミ様

(もうちょっと前になりますが、)先日は楽しいひとときをありがとうございました。
おうちがとてもステキだったのにも感激しました。
あのお庭に半夏生、、、きれいに白くなったらさぞや涼しげだろうと、、、
あら、白化粧になりませんでしたか、残念!
植物の斑(ふ)はけっこう気むずかしく、時に白かったのが翌年は緑緑してしまうことも多々あります。先祖返りをしているのかもしれません。
両足院のはすごく立派です。たしかにくらくらするほど暑いですが、一瞬の涼のために、お早めにおでかけください。10日までですよ〜。
Posted by しぇる at 2011年07月08日 21:53
山名騒然様

なんだか足がむくところがよくオーバーラップいたしますね[E:happy01]

扶桑流は調べたらほんとに西陣のあたりでした。
大寄せで釜を懸けられることもあるのでしょうか。
その節は私も是非参席したいものです。
Posted by しぇる at 2011年07月08日 21:56
あまね様

お花、気に入っていただけてうれしいです。
実は同じセットをもう一組買いまして、わが家で生けています。
玄関においているのですが、戸を開けるたびに、むむむ、、、な、にほひが、、、
半夏生は実はあのドクダミと同じ仲間だったのですね。(よって地下茎でよくふえる)
どうりで同じにほひがするんだわ。大丈夫でした?

そういえば自生の桔梗は長いこと見たことありませんね。
うちにあったのは、園芸種だったんだわ。
Posted by しぇる at 2011年07月08日 22:04
ドクダミ科ですもんね~薬効も同じ利尿・解毒。

実は学生時代、なぜか薬用植物園にしょっちゅう
行っていたので(よそでは見られないものがたくさん
あって、かなり面白かった)、あのにおいは
慣れたというか、結構平気なんです。
むしろ、カサブランカとかの方がつらいかも…
Posted by あまね at 2011年07月09日 10:37
半夏生、ドクダミ科だというので広がるのを警戒して鉢植えにしてますが、…そうなんです、今年は全然白くならなかったんです[E:sad]。
両足院に見に行かないと、と思っていたところでした。
写真では日当たり良さそうなお庭ですよね。うちは風通しが悪かったかなあ?
Posted by ぴお at 2011年07月09日 12:16
あまね様

ドクダミ臭OKなんですか〜。
薬になると思えばねえ。
さすがその道のプロ。
花の匂いと言えば、私は実はどうもクチナシが苦手。
化学芳香剤を思い出していかんのです。
Posted by しぇる at 2011年07月09日 22:15
ぴお様

半夏生はむつかしそうですね。
湿気の多い日当たりの良い場所、とあるので、やはり池のそばかなんかじゃないとだめなのでしょうか。
どちらにしても白い時期は短いので、自宅で育てるのはちょっと労多くして功少ないかも。
やっぱり両足院かお花屋さんで楽しもうっと[E:coldsweats01](ずぼらです)
Posted by しぇる at 2011年07月09日 22:23
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