2011年05月13日

緑の拾翠亭〜ツキトカゲ

いささか家の中がにぎやかになっておりまして。

原因は、こいつです。

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テーブルの下にひそむフレディ。

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[E:cat]「おばさま猫たち、超コワイ、、」

それはおいといて、、、

本日は五月晴れの京都、向かうのは京都御所であります。

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堺町御門をはいってすぐ、丸太町通りに面した場所に位置する拾翠亭

金曜日と土曜日のみ一般公開されています。
(料金はなんと100円!太っ腹!環境省)(←宮内庁でなく環境省管轄だったんですねえ)


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寄付から中へ入るとまず七畳半の控えの間。

突き上げ雨戸の裏に池からの光が反射して部屋がほのかに明るい。

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そして十畳の広間からは緑したたるこの光景が。
これがなによりのご馳走。

ここはかつてお公家さん達が、茶会や歌会など楽しんだ建物(築約200年!)なのですが、もともとは五摂家の一つ九条家のお屋敷の一画にあったもの。
明治以降、お公家さん達は天皇について東京へ去っていったので、屋敷のほとんどは壊され、唯一残ったのがこの拾翠亭。

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目の前は九条池。
寝殿造りを思い起こさせます。


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広間の前には池につきだすように広い広縁がついています。
ここで、このしたたる翠や池に来る野鳥(カワセミなども来たそうな)など眺めつつ優雅な遊びに打ち興じる、、、ええなあ、お公家さんの生活、、、[E:lovely](労働者階級ですもんねえ、うちら)

こちらで2年前、お茶会によせてもらったことがあります。



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広間の奥には二畳台目中板の小間もあります。
良い雰囲気ですね。ここでお茶を点ててみたい。
でも、こちらは残念ながら入れません。多分お茶室として使用もだめでしょうね。




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釘隠(くぎかくし)。
葵に見えなくもないが、九条家の紋は藤系だしなあ。


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二階もあって、こちらの広間はシンプルなつくり。
ただし障子周りは結構意匠をこらしてあります。



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二階からの九条池の眺め。

さて、お庭の方にでてみます。

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アヒルやら鴨やら、池には鯉、亀、鳴き声だけですがたくさんの野鳥も。

塀の向こうは交通量のある丸太町通りなのに、こんなサンクチュアリが町のどまんなかにあるなんて。
ほんまに京都はめぐまれているなあ。






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庭から眺めた拾翠亭、小間のあたり。



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その名の通り、緑の中にたたずむ拾翠亭。

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庭の片隅、ニシキギに小さな花がついていました。

さて、拾翠亭を九条池〜厳島神社のほうから眺めてみましょう。


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厳島神社周辺に住まいする御所猫、うちのシェルによう似た子が爆睡中。

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この景色を絵に描くなら、緑の絵の具が何種類、どれだけ要ることでしょうか。


御所はいいなあ。
広くて、木陰もいっぱいで、ベンチもいっぱいで。
年取ったら、夫婦でここでのんびり森林浴、ひなたぼっこをするんだ。


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ここにも御所猫。




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めずらしく御所内に大きなトラックがよく入ってくるなあ、、と思っていたら、そうかもうすぐ葵祭か。

さて、拾翠亭を出て、お向かいの無料公開中の閑院宮邸跡も拝見して、そろそろお腹がすきました。

で、前から眼をつけていたこちらへお昼をいただきに。



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地鶏の炭焼きと有機野菜の町家レストランツキトカゲ

堺町御門をでてすぐ、裁判所のお隣です。
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天井は大きな梁など、そのまま活かしてあるのですが、これを真っ白に塗るとちょっとフランスの田舎風作りに見えるんですねえ。火袋も健在。この下にミニサイズの手作りっぽい炭焼き炉もあり。

お酒やビールもあるので、夜にはバーっぽくなるようですね。




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限定20食のランチです。
バーのお兄さんっぽい人が作るにしては、とってもヘルシーそうで、量も私にはぴったり。

野菜の白和えと蕗がおいしかった。
ごちそうさま。

御所散歩の折のランチにおすすめです。

<付記>

拾翠亭の床にかかっていた軸。
少庵から西陣の織屋にあてた消息。

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posted by しぇる at 23:37| Comment(16) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
京都はええなあ~~!

フレ君もええなあ~~!笑

フレく~~ん♪一人旅~~?!
おば様猫ちゃまたちと一緒こそが(笑)いいのよ~~!!可愛がってもらってね♪
拾翠亭・・・ええですねぇ・・
・・・あれから2年ですか・・・変わらずの美しさ・・その名のごとく・・・目に映る緑が翡翠石のようです。
<ええなあ、お公家さんの生活>
いいえいいえ~~♪
しぇるさんのお暮らしの方が、ぜ~~ったいにええなあ~~!(と思います!)笑
国芳展にお出かけでしたね!
私も絶対にでかけます!
東洋陶磁のほうも・・
Posted by nnya at 2011年05月14日 07:55
しぇる様
私はかつて 2畳の茶室でお茶を2度ほどいただきましたので借りられると思います。
ただ両方ともお茶をしている方達の茶会でした。
この茶室には軸もついておりました。びっくりです。友達が助かったと言っていました。
電気しかだめですので 炭を使われませんでしたが。
この茶室でお茶をいただくとお茶も別世界でした。
Posted by ひいらぎ at 2011年05月14日 07:57
街のほぼ真ん中なのに別世界!
贅沢な空間を公開してくれてるのがありがたいですね。

御所猫ちゃん、いっぱいいるでしょ。
猫も「おばさま」は怖いのかしら。
フレディという響き、マーキュリーファンとしてはたまりませんわ。

ツキトカゲさん、ふらっと飲みに行こうかと思っていました。
ランチもおいしそうなんですね。
Posted by 夢風庵 at 2011年05月14日 12:56
拾翠亭、いちど行った事があります。その時はさる宗匠さんのお茶会でちゃんと鑑賞するに至りませんでした・・・改めてお写真を見せていただき、さすがに公家好みの雅ですっきりとした美しさがありますよね。新緑輝く京都いいですね~~~。
Posted by nageire at 2011年05月14日 13:54
私の乏しい京都体験の一番がここ拾翠亭なんです~
おととしの秋の連休におっとと車で出かけたら市内は観光客であふれ駐車にも一苦労。そんな中御所だけは車を停めて散策でき、拾翠亭はひっそりと静かだったんです。この広間からの九条池のながめも2人だけでゆっくり楽しめたんですよ。
観光シーズン真っただ中なのにここだけ別の時間が流れているようで静かな京都を堪能してきました。
とても懐かしいです~
なんて贅沢なお散歩コースなんでしょう!
nnyaさんに同感! お公家さんよりしぇるさんの暮らしの方がぜ~~ったいにええわぁ!(^_-)-☆
Posted by ふーテトママ at 2011年05月14日 18:52
nnya様

そうなんです。今回フレは一人旅、、というかお留守番なんです。
おばさまたちにじゃれついては、フ〜ッ!とおこられて、ちょっとかわいそう[E:coldsweats01]
本気出したらはんぱな破壊力じゃないのにねえ。心臓がノミなので、、、

いえいえ、私らはやっぱり働かないと、お楽しみの資金ができませんから、やっぱり遊んで暮らすお公家さんなりた〜い!

国芳展、またご感想をおきかせください。ブログにアップしてね!
Posted by しぇる at 2011年05月14日 22:54
ひいらぎ様

そうですか、小間の方も使えるのですね。
なんと太っ腹な、、、炭は使えぬとはいえ、一度小間の茶室、使ってみたいですねえ。
ここはほんとに景色、鳥の声、魚の跳ねる音、、、がご馳走です。
この日も床には少庵の消息がかかっていました。どなたが管理しているのでしょうかねえ。
Posted by しぇる at 2011年05月14日 23:00
夢風庵様

フレディの名前はたいそうな名前負けになっております。カリスマの名前なのに、、、、
御所猫たちの不適な面構えをみていると、あの子らは寿命は短いかもしれないけれど、とにかくたくましく生きているんだなあ、、と思います。
爪の垢でも煎じなさい!といいたいところです。
Posted by しぇる at 2011年05月14日 23:08
nageire様

お茶会だと、うろうろ見て回れないですものね。そういう茶会以外に一般公開(しかも超安値)もしてくれるなんて、なんて私たちのツボをおさえてくれた施設でしょう。
拾翠亭の、活かした使われ方、いいですね!
Posted by しぇる at 2011年05月14日 23:12
ふーテトママ様

こちらにすでにおいでだったんですね。
ご主人と二人で独占、、なんてロマンチック[E:heart01]
御所はほんまに観光の穴場です。
季節の花だけでなく、神社や池、拾翠亭のような茶室もありますしね。ほとんど地元の人たちばかりが眼に付きますが、ほんとに京都を愛している観光客なら、ここにきて静かに楽しんでほしいなあ。(ちょっと秘密にしておきたい気持ちもあるけど)

働かずに楽しむ、、、というのが理想なのでやっぱりお公家さんに生まれたかったよぅ〜!
Posted by しぇる at 2011年05月14日 23:18
少庵の消息
少ないです
そして、読みにくい
1軸持っています
掛けていても、
誰も関心を示してくれません
[E:sad]
Posted by 野中の清水 at 2011年05月14日 23:34
野中の清水

少庵の消息は、以前K市でお開きになったコレクション展示の時、拝見しました。
読もうという無駄なあがきはとうに放棄しておりますが、やはり少庵はビッグネームですから記憶に残っております。
付記で今回のお軸の写真を追加アップしてみました。
Posted by しぇる at 2011年05月15日 21:28
「ツキトカゲ」は何度か行ったことがあります。(拾翠亭も何度か)
町屋の改修で床は土足で入るようにしてあるけれど、何か自然で肩が凝らない感じですね。お料理も自然食のおかずで身体にいいみたいです。
Posted by vivasan at 2011年05月16日 23:16
ごぶさたしております。
拾翠亭、実はうちの茶室はここを参考にさせてもらいました。もちろん足元にも及びませんが、雰囲気は少しは写せたかなと思てます。
遅くなりましたが、おかげさまでうちも家、茶室、露地ともどうにか完成いたしました。今は庭の苔が一雨ごとに青々としてくるのが楽しみです。
造園中に地震に遭うなどまともに完成するか心配しましたが、被害もなく無事にいたりました。
やはり今回の地震では地盤は大切やとつくづく思いました。うちではグラスひとつ倒れませんでしたが、湾岸地域に住む会社の人には液状化で去年新築した家が傾いた例もあります。
まあ私も帰宅難民にはなりましたが、ホテルに泊まってあくる日に帰宅したら、庭師のおっちゃんが「昨日はえらい揺れましたなぁ…」と蹲を据えてるのを見てほっとしました。
せやけど天災はいつでも来る。やはり先人の教えは忘れたらあきませんな・・・。
Posted by へちかん at 2011年05月17日 17:13
vivasan様

ツキトカゲにも出没されておられるとは、行動範囲がお広い!
一見飲み屋さんみたいだったので、どうかな、と思ったのですが、量、内容ともに私好みでしたので、以後愛用いたしますわ。
夜、一杯やりにいってみるのみいいなあ、、[E:wink]
Posted by しぇる at 2011年05月17日 23:21
へちかん様

お久しぶりです。
地震では工事にも被害がでなくてなによりです。
そうですか、ついに完成ですか。苦節(?)何年か、おめでとうございます。
拾翠亭の写しは小間のほうですね。それは一度お呼ばれされてみたいものです。
拾翠亭はあの広縁もすばらしいですが、控えの間の窓にも工夫があると思います。水からの反射を計算してあって。
今の季節、苔が美しいでしょうねえ。
うちの茶室は最初のお客さんが両親になりそうです。鋭意準備中。
Posted by しぇる at 2011年05月17日 23:26
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