2011年02月28日

上賀茂散歩・後編

普通なら上賀茂神社を出た後は、まあ社家のあたりを巡って終わり、、、、なんですが今回このお気に入りの本のお世話になりまして。

51lhxmdejl_sl500_aa300_


小林由枝さんの京都をてくてく

これはメジャーな観光地に飽きてきた方にすごくおすすめ。


ジモティしか知らないようなところを、筆者自らのお気に入りの場所、として紹介してくれているとってもお役立ちな本なんです。



しかも歩いて回れるお散歩エリアごとに章がたててあるので、今日はここ、今度はこのエリア、と選べますし。


さてこの本にそって、まずは神社の正面に向かって右手、明神川沿いの社家(上賀茂神社に代々仕えている神官の屋敷)へ。



P1090334

上賀茂、といえばこの風景ですよね、やはり。
重要伝統的建造物群保存地区になっているそうです。

社家も以前は300軒あったらしいですが、現在では20軒ほどしか残っていないとか。
いや、20軒も残ってる、、、というべきか。




P1090338

屋敷の前に架かる橋は、それぞれ意匠が異なって個性が出ていますね。



P1090345

こういう草が生え放題、、というところもありまして。

正面に見えている大きなクスノキは藤木社(上賀茂神社の末社)です。

P1090344

こうして水の取り入れ口から水を屋敷内に引いて、庭園をめぐらせ、また明神川へ戻すのがルールとされているとか。
以前NHKの特集で屋敷の中の映像をみましたが、すばらしいですね。
上賀茂の神官のステータスの高さがよくわかります。

P1090342

唯一公開している西村家ですが、残念ながら2月はまだシーズンオフのため閉まっていました。




P1090337

道の反対側にはこんなお店も。
すぐきで有名な、なり田さん。


P1090350

明神川がゆるくカーブするあたり、この景色はいいですねえ。
一日ひがな、ここにすわってぼ〜っと川の流れを見ていたい。


P1090349


さきほど見えていた藤木社の大楠の下から。

風格のある大木です。

ここから南下する道をいくと、社家もあれば、農家の作りとおぼしき家もあって、上賀茂はやはり都の果てなんだな、と。

その中になんだか異質な建物が、、、

P1090351

ラーメンの天下一品御殿?
いや天下一品本社らしいです。
こんなところに、、、、
(若い頃はあのこってりラーメンにお世話になりました。今はもう胃袋がちょっと)


更に南下した東側。
P1090352

京都市立上賀茂小学校と幼稚園。
りっぱな校門だなあ。
昔の上賀茂役場の門を利用した校門らしいですが、中はまったく普通の小学校でした。
大阪の市立愛珠保育園みたいに建物もレトロだとおもしろいのにな〜。






P1090355

お屋敷の白梅。

そして、、、、

P1090356

春、桜の頃にはまた絶対にくるぞ!と誓った社家の岩佐家(非公開)の垂れ桜!


家屋は江戸時代に遡る部分もあって、京都市指定有形文化財指定。

この桜がどんなにすごいかというと、、、

P1090358

道の半分まで枝を出しているところなんです。
桜の頃は、下を通る車もそっと通ってくれるでしょうね。

P1090360

更に南下すると再び賀茂川に出会います。
上賀茂橋あたりです。

川を遡るように御薗橋のほうにもどったところ、、、
ありました、この看板。


P1090363

看板が出ているときだけ営業のすぐき農家の谷寛(たにかん)さん。


P1090364


門をはいるとほんまに農家です。
京都市内にもあるんだ、こんな懐かしい農家の作りの家が。

P1090365

わあ〜漬け物樽が。
右手にみえるは漬け物石。
左手にみえる棒はてこの原理で漬け物に重しをかける棒なんです。

しかし、、、
ふつうの個人宅、入って良いものかと逡巡しておりましたら、中からお兄さんがでてきてどうぞと言ってくれましたので、ほっと。


すぐきを樽から一本だしていただき、あと看板にあった、辛子漬けの「こめ泥棒」をもとめました。

まあ、そのときとおされた家の中のまたりっぱなこと!


P1090366

おくどさんも残っていて、7人の布袋さん人形も並んでいましたよ。
いいなあ、この天井の高さ!
外は暑いくらいの陽気なのに、このなかはひんやりしていて風が通り、気持ちよかったです。



P1090384

このすぐきは早速家で刻んで夕食に供しました。
おいしい!
スーパーなどで売られているパックのすぐきは、どうも味にパンチがないなあ、、と思っていたのですが、こちらのははっきり「発酵」してます!という味がします。


P1090367

上賀茂橋からみる大文字の「大」は見慣れぬアングルでした。
岡崎からは左後ろから見る、という角度なので、こんなに真正面にみえると新鮮。

京生まれ京育ちの京鹿子様が、大文字の形でどこらへんの緯度からみているかわかる、とおっしゃっていましたが、なるほど〜と納得。

御薗橋から堀川通りを南下した西側には秀吉時代の御土居が残っています。

P1090368

ここは都を囲んだ、ちょうど北東の角になる場所だそうです。
御土居フェチ(?)のvivasan様はもうおさえておられることでしょう[E:coldsweats01]

最後にたどりつきましたのが、私の大好きな高麗美術館


P1090369

特別展「十長生を探して」。
(十長生=長生きのシンボル10種。長寿を願って工芸品などに表された文様)

こちらほぼ美術館を独り占め。
ちょっと朝鮮工芸品のお勉強をして、こちらからバスで帰宅。

長い楽しいお散歩でしたわ。
posted by しぇる at 22:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
は~い、お呼びのようで。
堀川通りの西側ですか。不覚にも、ここはまだ見ていませんでした。加茂川中学校の東側のは見たんですけど。
高麗美術館の東側の竹薮も御土居堀跡の名残ではないかとにらんでいるのですが。

上賀茂は社家通りより南に入り込んだあたりに昔からの農家があったりして、風情がありますよね。
Posted by vivasan at 2011年03月01日 03:08
私もこのへん大好きです。
社家町が続いているかと思えば、畑や農家が点在していたり、街中とはずい分風景が変わりますし、気持ち空気もいいような。
それにしても、しぇるさん、精力的に動いてらっしゃいますね~。
京都での生活への思いを、あらためて感じます。
Posted by ちゃみ at 2011年03月01日 12:46
vivasan様

呼びかけに応じていただきありがとうございます[E:happy02]
さすが、御土居フェチ(?)、加茂川中学の東のはおさえておられましたか。
堀川のはほんとうに高麗美術館のすぐ北なので、お説通り例の竹藪も御土居跡の可能性は高いのではないかしら。(、、、、って全然専門知識ない私がスミマセン)。
上賀茂の農家のあるあたり、今回初めて行きました。まだまだ京都は探訪しきれないほどディープです。
Posted by しぇる at 2011年03月01日 23:41
ちゃみ様

休日に家にいるのがもったいない、と思うくらい京都は訪ねたいスポットがてんこもりなんです。体を休めるヒマがない、と文句をいいながら、家にいるとそわそわしてまた出かけたくなりますね。
はい、上賀茂、とっても気に入りました。
桜の季節の岩佐家の枝垂れは必ず見に行くと思います。
Posted by しぇる at 2011年03月01日 23:44
コメントを書く
コチラをクリックしてください
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/443933630

この記事へのトラックバック