2011年01月23日

ルーシー・リー展〜大阪・東洋陶磁美術館

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このドキドキするようなバランスの形と、いままでの陶器で見たことのないような淡いピンクの鉢。

このポスターを街角で一体何回見たことでしょう。

心惹かれてやまないこの姿に導かれて、大阪は中之島、東洋陶磁美術館へ行って参りました。
ルーシー・リー展


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まずはお向かいのランドマーク、中之島公会堂にごあいさつ。

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こちらのレトロで雰囲気抜群のレストラン、中之島倶楽部で腹ごしらえ。(これは東洋陶磁美術館へ行くときの恒例ですの)




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おどろきました。
この美術館は何回も来ていますが、平日なのにこんなに人がたくさん来られているのは初めてです。

ルーシー・リーの人気のほどがわかります。

やはり女性の姿が多かった。
陶芸家としてだけでなく、女性として魅力のある生き方をされた人だからでしょうか。

これから高齢期を迎える私にとっては、93歳でなくなられるまで「窓を開けるときはいつも驚きの連続」というみずみずしい精神で創作に生きられたその姿は、高い高い目標です。

Lucie Rie:
ウィーンに生まれ、ヒトラー政権下でロンドンに亡命。
ロンドンで陶芸界をひっぱっていたバーナード・リーチに認められないなどの不遇の時期を過ごす。
生活のためにたくさんの陶器のボタンを作った時代をすぎて、やがて彼女独自の独創的な作品が認められるようになる。

美術館で公開されている、その制作現場の貴重な記録フィルムは彼女が80歳の時のもの。

こんな80歳がいるなんて。

生き生きとした表情、確かな手の動き、そして笑うと少女のようでとてもかわいらしい。





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器はフォルムもさることながら、とくに釉薬の多彩さと独創性はすごいです。
陶器はかくあるもの、、、という常識をうちやぶってくれます。

しかもその釉薬の調合はいきあたりばったりでなく、確かな化学的知識に裏付けされたものだったといいます。
調合のノートも展示されています。

ポスターのピンクの鉢は現物を見るとちょうど高台(というのかどうか?)との境に一本すっとグリーンの線が引いてあって、普通なら合わない色の組み合わせだと思うのですが、これがまたすごく効果的。

針で一本一本細い線を彫ってある鉢もすてき。
なんだか三島茶碗を連想してしまって、これにお茶をいれたらどんなだろうな、、、と。

経済的に不遇だった時代に焼いたボタンも、一つ一つが立派な作品。
(下世話な話ですが、このボタンひとつの値段を聞いてびっくりしたことがあります)

まあ、私のつたない説明や感想よりも、まずは美術館へおでかけください。
器の前に立ってみて、それらと静かな対話をなさってくださいませ。
なぜこんなに多くの人を惹きつけるのか、それぞれの理由を見つけることができるかもしれません。


2月13日までです。


posted by しぇる at 21:00| Comment(12) | TrackBack(0) | 大阪さんぽ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ルーシーリー展に行ってこられましたね。私も行きたいと思っています。
東京でもやっていましたが 見る機会がなかったです。
まだ力が出ませんが 展覧会期間に間に合うかしら?
Posted by ひいらぎ at 2011年01月24日 10:56
これ行きたいんですよね。
陶芸習ってるのに、実物をまだ見たことがないんです。
なぜこれほどこの方の作品が愛されてるのか、作品と対面してみたいです。
ピンクとグリーンの組み合わせって、ガラスではけっこうよく使います。きれいです。

中之島倶楽部のオムライスも久しぶりにいただきたいし・・・
Posted by 夢風庵 at 2011年01月24日 21:03
きれいですねぇ。どのくらいの大きさか分からないので、何に使おうか(持つつもりでいる?!)想像もつかないのですが、こんな器が家にあったらその周りの空気が変わってしまいそう。「鉢」シリーズのどれもが素敵ですが、るシー・リー展のページの暦手風の鉢がなんだか好きです。
Posted by yuchi at 2011年01月24日 21:50
ひいらぎ様

あと3週間弱です。
気がついたら終わってた〜ということがよくあるので、ここはひとつお元気をだされてお出かけ下さい。もっと元気がでるかもしれませんよ。
Posted by しぇる at 2011年01月24日 21:51
夢風庵様なら

是非おいでにならないといけませんよ〜。
お仕事へインスピレーションをたっぷりもらえると思います。
ガラスなら緑とピンクもあいそうですね。洋服なんかだとNGっぽい。

中之島倶楽部はいつもランチ時間をはずしてしまっているので、まだ幻のオムライスなんです。[E:despair]
Posted by しぇる at 2011年01月24日 21:54
yuchi様

私もおもわず三島の暦手を連想しちゃいましたわ。
大きさは大きい物から小さい物までいろいろなんですが、抹茶茶碗にぴったりの大きさが圧倒的に多かったです。器というと、どうしても私たちは茶道にむすびつけてしまいますねえ。
でもこの形、安定性を考えると、ここはひとつ天目台がいるなあ、、、と思ったりしました、実は。
Posted by しぇる at 2011年01月24日 21:58
ああ、この展覧会行きた~い!!と思ってるうちに、
三女が生まれてしまいました(笑)。
無理してでも行っておけばよかったと反省しきりです。

「静謐」という言葉がふさわしいたたずまいに、惹かれます。
Posted by 花雪宙 at 2011年01月24日 22:08
花雪宙様

え?!
会期中にお生まれになったのですか?[E:coldsweats02]
それはおめでとうございます〜!
まあ、今は育児に専念してくださいませ。
ルーシー・リーさん、逃げたりしません。
数年後かもしれませんが、またどこかで展示会、開かれるでしょう。
今度は大きくなったお嬢様とごいっしょに!
Posted by しぇる at 2011年01月25日 01:24
どうしても行きたくて、私も行ってきました。淡交会大阪北支部初茶会の帰りに15分程しかいられなくて残念でしたが、それでも一目だけでもと思って。
日曜美術館で、ルーシー・リーとハンス・コパーを見ていましたので。期待以上で、爽やかに圧倒されました。
時代も作風も違いますが、力強く長生きした蓮月に通じるものを感じました。ハンス・コパーとの関係も何だか鉄斎との関係を思い出したりして。
Posted by そらいろつばめ at 2011年01月25日 10:05
そらいろつばめ様

15分!
それはたいへんでしたね。
それでも実物を見るのと見ないのでは全然ちがいますから、よかったです。
蓮月尼と鉄斎ですか、なるほど、するどい!
Posted by しぇる at 2011年01月25日 23:17
ギリギリ間に合って、見に行くことができました。良かったです~。ランチは川の向こう側のカフェレストランでいただきました。スペイン料理のお隣。ロケーション良くて美味しいかったです。今度は中之島倶楽部へ行ってみたいです。http://sakura87.petit.cc/banana/
Posted by sakura at 2011年02月13日 16:57
sakura様

エルポニエンテのおとなりですね。
あのあたり、川側の眺めがすばらしいですね。
ルーシー・リー展、東洋陶磁でひらかれたうち、ここ数年で最高の人気だったんではないでしょうか。入場者が多すぎて、閉館時間の延長もおこなわれたと聞きます。

すてきなお花屋さんのHP、拝見しましたよ。[E:bud]
Posted by しぇる at 2011年02月13日 22:26
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