2009年03月29日

お茶のお稽古・ダブルヘッダー

先日はいそがしい1日でした。

朝もはよから、先生の親先生のおうちで月1回の花月のお稽古です。


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こちらも今年もう最後の釣釜。

棚は誰が袖棚。淡々斎好み。本歌は法隆寺古材で作られた物で炉用。

上の棚がちょうど小袖のような形をしているところから。

お茶入れと茶碗を普通の如くななめに流さないで、正面におくのが特徴です。


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お楽しみのお菓子は、一足早く満開の桜です。



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まずは仙遊の式。座中で2種の香を焚きます。

先日NHKハイビジョン特集で香道・志野流家元の「平成の名香合(めいこうあわせ)〜香道 五百年の父子相伝〜」を見たばかりだったので、気合いを入れて香を聞きましたが、(ちなみにわたしは月で、東があたりました)やっぱり違いがいまいちよくわからない。

TVでは香りは辛・甘・酸・鹹(しおからい)・苦の5味の組み合わせとなる、といっていましたが、しおからい、なんてどんな香りなのやら想像もつきません。

それにしても嗅覚というもっともたよりない感覚で行う香道とは、よほど神経をとぎすます必要があるようです。


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お花は回り花形式になるので、最後に活けた半東さんの花が席中に残ります。

こちら、花蘇芳 (はなずおう)と椿。

仙遊のあとは茶通箱付き花月。

こちら茶通箱を完璧にものにしていないのに、参加したもので、頭が混乱しました。

勉強不足を反省しつつも、何回もやらないと、これは頭にはいらん、とぼやく。

こちらでのお稽古が好きなのは畳が京間サイズ(一番大きい)ということ。ふだんのお稽古場は一回り小さいサイズなのです。

この京間というのはお茶の足運びに妙にマッチしたサイズだと体で思うのです。特に花月は足さばきが重要ですので、特にそう思うのかもしれません。

京間だと足も自然とすり足になります。やはり茶室は本来の京間サイズで、と思いを新たにしました。

さて、昼過ぎにこちらをあとにして、一服ついてから今度は先生のお宅でいつものお稽古。


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こちらのお花はかわいい、貝母(ばいも)。くるくるっとした葉っぱがキュート。

クリスマスローズにどこか似ています。あとは雪柳にボケ。


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こちらのお菓子はなんとうれしい、潮干狩りならぬ、籠にあつめたハマグリ。


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お干菓子も、有平糖の蝶々、末富の麩の焼き・光悦。

春を一足早くさきどりです。

お稽古は四ヶ伝の台天目を、もう一方は同じく四ヶ伝の盆点。

いつも思いますが、少しずつちがうので、四ヶ伝は行台子よりもむつかしい。

お稽古のあとは家に帰って、買ったばかりのこの本を。


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淡交社の菓子の茶事を楽しむ

菓子の茶事は別名飯後の茶事とよばれ、客が昼食をすませた頃合いを見計らって案内するというもの。

炭点前はありますが、正午の茶事のように懐石はださず、汁と向付、八寸だけなどのかるい食事に、メインとなる菓子+濃茶、薄茶の茶事です。

宗旦が特に好んだと言われ、またこればかりを愛した初代の飛来一閑(千家十職のひとつ)はのちに飯後軒と号したそうです。

茶事をするなら、まず菓子の茶事くらいが私には適当かな?と思って。

しかし簡略化されているとはいえ、茶事は茶事、甘く見てはいけませんが。

本をみながら、おいしそうで美しいお菓子にうっとり、器にもうっとり、、

、、、というわけで、この日一日、お茶にあけお茶にくれた一日でありました。

毎日、こういうのもいいなあ、、、、理想は理想、現実はいつも殺伐たる仕事に忙殺されるわたくしであります。[E:sad]


posted by しぇる at 02:00| Comment(12) | TrackBack(0) | お茶と着物 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
蝶々のお干菓子のなんと繊細なこと!
持ち運びに油断なりませんね・・・などと・・・思いながら・・・
お茶のお稽古前の「時」を拝見させていただいて、日常の瞬間にはない、特別な気持ち・・・そんな気持ちの緊張、又、安らぎ・・・を思い出したり、今に感じたりしています・・・
画面のこちら側からとはいえです・・・。

あ・・・先日のしぇるさん・・・太め?え~~どう見てもといいますか・・・カーディガンの上に!私なら、入らないかも!?笑
椿の和テイストのタペもおつくりになるんですね♪とみしまさんの「この日」にぴったりです!

こういう和のテイストで通されておられる方にお会いすると見入ってしまいますね。特にそのお生地に(目がいってしまうのですが・・・チラで!笑)こちらの、ちり緬のコースターなどの発想にも見入ってしまいました。
Posted by nnya at 2009年03月29日 08:32
nnya様

蝶々の有平糖はヒットでした。かわいくて口に入れるのをためらうくらい。でも食べるんですけどね。ばりばり音が出るのが難ですが。
和菓子の意匠にはいつもうっとりします。

あら、あの太め疑惑の写真、お目にとまりましたか〜[E:coldsweats01]はずかし〜。載せる方も載せる方ですよね。でも決して細い、とはよういいませんので。

とみしまさんはもともと和裁士さんだったので、着物地の扱いがお得意なのです。
椿のタペは花の部分だけ雑誌からいただいて、あとは自分でアレンジして作りました。ステンドグラスの枠になっているバイアステープも、黒ではなく、ダークグレーで自分で作った物です。自分ながら気に入っているのです。
nnya様のレベルからみますと、これもはずかしいですけどね。
Posted by しぇる at 2009年03月29日 20:15
拙ブログで紹介しました、中村昌生さんの「京の町家」という本、町家と茶道という、2つのキーワードが絡み合うように綴られた本で、私も読みながら、これはしぇるさんのために書かれたような本だナ、と思いました。急ぎませんから、読まれましたら、ご感想お聞かせ下さい。
Posted by S&Y at 2009年03月29日 23:32
「坐って半畳、寝て一畳」ってのは、京間でないと
むりですもんね! 日本の尺の基本のはずです。

京間というか本間の畳は、京都でも少なくなって
いきつつあるようで。
それゆえ、うちのお客さま、茶道関係の方、多いん
やと思います。お名前は出せませんが、
びっくりするような方からメイルが来たりしますよ!
Posted by あまね at 2009年03月30日 09:09
関東で家を建てる最大の悩みは畳です。同じ8畳敷でも京間と江戸間では奥行きに30cmもの差が出ます。畳幅が狭いため、風炉先屏風や台子等、サイズによっては置けない道具もあります。
工務店に「京間で…」と提示すると「できない」という返事も多々あります。しかしながら江戸間畳の小間など窮屈でお茶になりません。以前母親が「京間の三畳は暮らせるけど、江戸間の三畳は納屋にしかなれへん」と言っていたのも、強ち間違っていないと思います。
また関東の工務店は和風建築の知識が乏しく、実例の写真を見せてもらっても、重厚な彫欄間と長押の成金御殿。
長押は一切要りません。柱は必ず面取りを、天井はさるぼうの棹縁、欄間は透かしで…とお願いしても、設計士の方も目をぱちくり。
桂離宮や修学院離宮を参考にして欲しいと云うと、御殿建築だと勘違いされ、写真集を見せながら如何に簡素な造りかを説明するだけでも疲れます。
茶室や数奇屋と云うと、すぐに銘木だ檜だと云います。「桂離宮は殆ど杉ですよ」と云うと不思議そうな顔をされます。
高台寺の菊乃井さんが東京の赤坂に出店されたとき、内装工事は職人のみならず材料もすべて京都から運ばせたそうですが、さも在りなんかな…と思います。
Posted by へちかん at 2009年03月30日 16:02
S&Y様

早速アマゾンで注文いたしました。[E:happy01]
(すぐには読めないと思いますのでご容赦を)
Posted by しぇる at 2009年03月30日 21:31
あまね様

びっくりするような方というのが気になりますが[E:coldsweats01]
町家ははじめっから全部京間ですものねえ。これこそ茶道仕様、というかそこらへんのところ、S&Y様おすすめの本にくわしく解説されているかもしれません。
まあ、うさぎ小屋といわれた我々現代人の家はなかなか京間畳をいれる余裕がなく、部屋が細分されているのが悲しいところですね。
Posted by しぇる at 2009年03月30日 21:38
へちかん様

へえ〜、関東ではそんなものなのですか。(O_O);
京間は畳のサイズをもとに壁の柱の間隔を決め、江戸間は柱をまず建ててから畳のサイズを決めると聞いたことがあります。
時の権力者が関西から関東へ移ったため新しい建築法が関東でひろまった、、、のかもしれません。
西の代表が桂離宮とすれば東は日光東照宮あたり?だいぶん趣がちがいますねえ。どちらもその場所で活きるように造られていると思います。
茶室、数寄屋の発展をみたのが関西時代でしたから、それを関東でもとめるのは今なお、たいへんなようですね。
Posted by しぇる at 2009年03月30日 21:49
そうなんです。江戸間は柱割りの二間12尺なので、柱の太さで敷居幅が変わり畳の大きさも変わってきます。
京間は畳そのものが長辺6.3尺と規格されている畳割りなので、何処の部分の畳を入れ替えても基本的には一緒です。
これがなかなか悩みの種なのです…。
Posted by へちかん at 2009年03月31日 10:54
へちかん様

なんだか気合いのはいったお茶室になりそうですね。
どんなお茶室なのか機会があればまた拝見したいものです。
私が計画中の茶室は南禅寺慈氏院の看雲席のうつし(らしきもの)なんですが、もともとある中板をどうしようか悩みの種です。
Posted by しぇる at 2009年03月31日 20:45
茶室と云うほど立派なものはできません。囲い(住居の一部を茶室に利用するもの)程度のものです。それでも最低の約束事は守らなければなりませんからね。
考え方の理想は大徳寺の聚光院にある閑隠席です。一つの水屋を中心に三畳と枡床席に別れ、襖を開けると隣接の六畳間と繋がり広間にもなる。茶の湯は日常生活との関係を失ってはならない、とは柳宗悦の言葉ですが、そういう空間にしたいと思っています。
明日から京都に参りますので、幾つか茶室を見せていただくことにしています。
個人的には中板はいいと思います。小間の二畳はさすがに狭いですが、炉と同じ幅の中板が入るだけで使い勝手が全く違います。
向切りでも中板を入れている例も多々見られます。でも看雲亭は四畳台目でしたっけ?。
Posted by へちかん at 2009年04月01日 14:35
へちかん様

閑隠席は表さんとのゆかりが深いお席なんですね。
私は茶室にすごいこだわりをもっている、、というわけではありませんし、へちかん様ほどの知識もないので、学生時代よく使わせてもらった看雲席になんとなく憧れて、、、というところです。
おぼろげな記憶で三畳台目だと思いこんでいたのですが、調べると四畳中柱付きというけっこう変則的な茶室なんです。しかも、いわゆる中板とちがって、台目畳二枚に中板がくっついて二畳になっているという、(私が知っている限りでは)変わった構成なんです。もうすなおに畳二畳にしてもいいかなとも、思っているのです。
Posted by しぇる at 2009年04月01日 22:35
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