2009年01月07日

漆の片口〜浄法寺塗り

父が漆のプチ工房をもっていて、すたれていた郷土の漆器工芸復興に関わった話はず〜っと以前にしました。(→こちら

その関係で、日本全国あちこちの漆工芸にたずさわる方々と面識があり、参考に、と購入した漆器がじつは実家には山ほど(ちと、おおげさか、、)あるんです。

漆器は取り扱いがめんどうとか思われていることが多いのですが、実際はそうではなく、もっと気楽に日常使いしていいものだと思っています。

うちでは普通に手で洗って、食器乾燥機にいれてます。

年末、曾根崎の工芸店ようびさんに行ったとき、これいいな〜と思う作家物の漆の片口を見たのです。

でも日常使いとしては、いい値段でしたのであきらめました。

ところが、この正月実家に帰った際、父のコレクションの中に見つけたんだな〜、これが(うひひ、、[E:smile])

渋い、つや消しの片口!




Imgp6120

朱と黒。

岩手の浄法寺(じょうぼうじ)塗りを復興させた岩館 隆さんの作品。

ちなみに右端の少しこぶりなのは、父が塗った物です。

をだまくらかして、と交渉して、ただでゲットして、持って帰ってきました。(やった![E:bleah])


Imgp6125

艶をおさえた上品な朱。

お花を一輪活けてもいいし、もちろん、煮物をのせたり、おうどんをすするのにもいいかも。

Imgp6126

黒は少しあらたまった感じで、格があります。

こちら葛製のお菓子などのせてみたい。

見ているとあれこれと妄想がイマジネーションが広がります。

ところで、現在日本で作られている漆器の漆はなんと90%が中国産だということはご存じでしたか?

この浄法寺塗りを知るまでは私は全く知りませんでした。

少ない上質の国産漆はその6割が岩手県の浄法寺という地域で産生されているそうです。

プラスティック製品におわれて、廃れる寸前だった浄法寺の漆器を復興させたのが、数少なくなった漆掻き(ウルシの木から漆を採取すること)の職人を父にもつ岩館さんなのです。

こういう話を聞くと、ちょっと襟を正して使いたくなりますね。

Imgp6122


これは、岩館さんの片口をモデルに父が塗ったもので、つやつやしています。

これはこれで漆器らしくて好きです。

おとうさん、ありがと〜[E:happy01][E:heart04]


      *     *     *



<参考>
   浄法寺漆器の工房  滴生舎
posted by しぇる at 23:58| Comment(14) | TrackBack(0) | くらし | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょきたさんという方としぇるさんのやり取りを読んで、思わず笑ってしまいました。それにしても、「大人の女の人」というのは、絶妙の表現ですね。近頃の若い人は、たいしたものだ、と感心しました。
Posted by S&Y at 2009年01月08日 00:54
S&Y様

変なことに感心されてしまいましたね[E:coldsweats01]
確かに「おばさん」という直接的表現をうまく回避された腕は、なかなかのものです。(ちょきたさん、ほめてるんですよ、これ)
それにしても「若くて独身」、、なんて誤解にせよ、ちょっとうれしいのは、そこは一応女性ですので〜。
ブログのイメージと本物とのギャップが著しい(たとえば少女趣味のブログを書いてるごついおっさんとか、、、)場合もあるのが、この世界のおもしろいところかもしれません。
Posted by しぇる at 2009年01月08日 22:59
私も漆器が大好きです。片口って何を入れてもよさそうですね。
私は一時 ネットでお椀を買うのにはまっていました。
先ほどうるわしやさんのも見ましたが あそこはちょっと高めもお店だと思います。
京都に来られたらこまめにあちこち見て回ると2つなんかでしたらお値打ちに買えると思います。
買ったお椀に煮物椀として真蒸を入れていただいてみました。
さすがに食洗器には入れませんでした。
Posted by ひいらぎ at 2009年01月09日 11:06
私も漆器が大好き。だからこそいいものが欲しい!と欲が出ますが、漆器は陶器などと比べると手ごろな値段のいいものが少ないんですよね。この片口もいいなあと思ってお値段を見たら、あらら、ちょっと厳しいですね。黒も朱もどっちと決められないほど素敵ですが、お父様の片口も艶があって小ぶりでとってもいい!上手な「交渉」なさいましたねえ。(^o^)v
Posted by yuchi at 2009年01月09日 14:10
素晴らしいですね!
形もお色も美しいジャパンです!
艶消しも・・・もちろん素敵ですが、お父様がお塗りになられた器の美しいこと!
どのくらい(どのような形で?期間を経て?すみません・・・お伺いできますときに聞いておきたい!笑)漆器製作(塗り)に携わっておられるのでしょうか?個人差はもちろんおありでしょうが・・・
Posted by nnya at 2009年01月09日 14:36
お父様、エエお仕事されてますねぇ。
塗り物は、手にひたっとくる感じがエエですよね。私も大好き。
お正月は上物ですが、同居人の田舎からもろてきた、ざつい塗りの日常雑器を普段に愛用してます。
けど、レンジでチンできひんのが悲しい。
Posted by ぽん at 2009年01月09日 16:20
ひいらぎ様

いつも「すぐに役立つ京都生活情報」(!)をありがとうございます。[E:happy01]

焼き物の善し悪し、好き嫌いはいまいち自分でもはっきりしたものはありませんが、漆器は文句なく好きですね〜。しかも焼き物と違って中古ほど安い、というのも手に入れやすい。片口は昔はお酒をいれたそうですが、こんなになみなみとつがれると、うれし、、いや、もとい、困ってしまいますわね[E:coldsweats01]
Posted by しぇる at 2009年01月09日 20:52
yuchi 様

新品で買うと漆器は高いです。安いな、と思ったら、木粉をかためた物だったりします。
着物と同じで、手間がかかって、作る人が少ない=お値段が上がる=使う人が減る、、、の悪循環があるような気がします。
でも、あじけないプラスティックのお椀でいただくより、漆塗りのお椀でいただきたいですよね。父が関わった郷原漆器みたいに、日常使いを目的とした庶民の漆器がもっともっと作られるといいのですけど。
Posted by しぇる at 2009年01月09日 21:00
nnya様

父の漆塗りはあくまで趣味ですので、、、。[E:coldsweats01]

昭和60年に当時の岡山県知事の、すたれた郷土の郷原漆器復興の命をうけて(漆器に関しては、ど素人にも関わらず)奔走したそうです。漆塗りの指導者も確保して、木地も岡山産のクリ材、漆も岡山蒜山で産生、そしてようやく販売ルートにのせることに成功し、重要無形民俗文化財の指定をうけました。
あ、もちろん、多くのかたが関わっているので、父一人の手柄ではありませんよ。
まあ、そんなことで漆塗りの指導者が身近にいるので、みようみまねで楽しんで漆塗りをしている、、、というところです。作品は身内だけで楽しんでます。人様にはとてもとてもさしあげられるようなものではありません。[E:coldsweats01]
Posted by しぇる at 2009年01月09日 21:16
ぽん様

漆器の欠点はチンできないことですねぇ、たしかに[E:wobbly]
父の関わった郷原漆器は、それこそ褻(ケ)の日の日常使いの器で、とても丈夫。それこそ食洗機にいれても大丈夫なんじゃないかな。そこに美しさをもとめる、、、=用の美、、、なんちって[E:coldsweats01]
でも、蒔絵きらきらの漆器も好きだったりします。
Posted by しぇる at 2009年01月09日 21:28
うちはボンたちの離乳食の器は全部、漆のものに
しました。プラスティックは口当たりが悪いし、
陶器のものはBABYには重いし。
なので、結構、生活品がいろいろあります。
ながくつかうとはげてきたりもしますし。
でも、また、塗りなおせばいいと思うと、
言うほど高くないような・・・

片口いいですねぇ・・・こういうの(真円じゃないという意味)、
日本の美って感じがして、ものすごく惹かれます。
陶器ものの鉢でも、片口、好きです。  [E:moon3]
Posted by あまね at 2009年01月10日 13:02
あまね様

今日近くの器屋さんで、一人用の急須をさがしていたら、お食い初めの漆器セットがあり、かわい〜と見とれていたところですよ。本物の漆器かどうか確認はしませんでしたけどね。
うちの子の時はご多分にもれずプラスチックのセットを使いましたが、孫の時は漆器を〜と固く誓っております。[E:confident]

なるほど。片口にひかれるのは真円でないから。
「欠けたるぞよし」のわびの精神ですね。
陶器の片口もこんど草星さんあたりでゲットしようと思っています。
Posted by しぇる at 2009年01月10日 18:44
しぇるさま、14日から18日まで岡崎のみやこめっせで、浄法寺塗のイベントがございますよ。詳細を拙ブログに載せておきましたので、ご覧くださいませ。
Posted by もちや at 2009年01月13日 07:07
もちや様

私が今年初上洛をはたそうとした日と、このイベントと、父の予定がぴったり一致しました!ナイスでタイムリーな貴重な情報をありがとうございました〜[E:happy02]
Posted by しぇる at 2009年01月13日 21:21
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