2008年07月30日

源氏香の世界〜松栄堂

さらに先日、駆け込みセーフだったのは、京都文化博物館での、「源氏香の世界」最終日。

ここのところ文博は源氏物語千年紀によせて、源氏関係の特別展づいています。

前回の「源氏物語展」がいまいちだったので、どうしようかな〜と、思っていたのですが、リンクさせていただいている老後は京都で!のS&Y様のおすすめもあり、背中をおされて行って参りました。

源氏香についての詳しい説明は他所にゆずるとして、源氏香図は着物の文様、和菓子の意匠、焼き物や漆器の意匠としてあまりにも有名。

こんな文様です。

一つ一つに源氏54帖のうち、「桐壺」「夢浮橋」以外の52帖の雅な名前がついています。

Kouzu


香図とともに、各巻の象徴的な場面が描かれた絵や蒔絵、装束、装飾品の数々。

うっとりでございます。

源氏を読んだのはずいぶん昔なので、内容はおぼろげになっていましたが、一つ一つ描かれた場面に、ああ、そうそう、そんな場面あったな〜となつかしく、象徴的な図柄ではなにを表しているのか、わかると楽しく、あっというまの1時間でした。

たとえば、「雀の子を犬君がにがしつる」で伏籠があいて雀が逃げているのはあまりにも有名な「若紫」

ちょっとマニアチックなところでは、灰がこぼれた火桶の「真木柱」

(浮気にでかける夫(髭黒大将)に嫉妬した妻が火桶の灰を投げつけたエピソード)

などなど。

そして、映像ルームでは香道が紹介されていました。(かなり古そ〜な映像でしたが、、)

本格的な香道は習ったことはないのですが、茶道で花月などに聞香があるので、興味は大いにあるのです。花月や茶箱の道具に香道由来の物も多いので、多少の知識は持ちたい。

聞香セットはすでにそろっている!  聞香炉は鳩居堂で、菱灰、銀葉、香箸などは石黒香舗さんで。

あとないのは、、、、肝心の香木!

だって、高そうだし、香木店はなんだか敷居が高くて、香木の知識はいまいちないし、素人は相手にされないのでは、、、なんて先入観があったもので、、。

でもこの日、この展示を見て、背中を押されて烏丸二条の松栄堂さんへ。



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すいませんが、初心者用の香木を〜〜とおそるおそる店員さんに頼むと、杞憂でした。香木の種類や、形状と用途のちがいについてなど、とても親切に丁寧に説明してくださいました。
で、ようやくほどほどの値段の沈香をゲット!

店を出るとき、店員さんが「お時間あれば、文博で源氏香の世界やってますよ〜。」と声をかけてくれました。

ありがとう!もう行ったけどね。

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さて、これで聞香セットは準備完了!

ちなみに右の黒い赤点のあるのは香炭団で、これで火をおこします。

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これは銀葉。雲母でできた板で、香木は直接火に入れず、この上にのせて焚きます。


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ちょっと高い「松印」と下から2番目の「竹印」

どうちがうのかまず、試してみることに。

この袋はどちらも5g入り。5gでこんなにたくさんあるとは思わんかった。

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ごっつう使いにくい香箸でちいさくカットした香木を銀葉の上へ。

たちまち仄かないい香りが、、、、


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聞香スタイルはだいたいこうです。(あまり美しくない見本です)



香りは一瞬です。お線香のようにず〜っと香っている物でなく、一瞬勝負です。香りのいちばん高いときに聞いて、イメージをふくらませる、、、らしいです。時をのがすと、もうどんなイメージだったか頭から逃げていくので神経をとぎすまさないといけないようです。

だから本当は着物着て、背筋のばしてきちんとやるものなのでしょう。今回はこんなええかげんなかっこうですみません。

でも、松印と竹印の違いはわかりました!

断然、松(高いほう)ええやん!


posted by しぇる at 00:25| Comment(12) | TrackBack(0) | 京都にて | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「源氏香の世界」楽しんでいただけましたか?無理強いしたのでは、といささか心配しておりました。それにしても、しぇるさんの運動量は凄いですね。今年の京都の暑さの中で、その後、二条にまわられたのですね。私は、京都文化博物館に行った日は、堺町六角の大極殿でカキ氷りを食べ、日が暮れるまで自宅でおとなしくしておりました。ところで、源氏ついでで恐縮ですが、京ことば訳源氏物語というのを、しぇるさんはどう思われます?拙ブログでも紹介したのですが、瀬戸内源氏などに比べ、プレゼンスが不当に低いような気がしておりますが。
Posted by S&Y at 2008年07月30日 02:46
わたくしも、香道は一二度体験しただけでして。
こんど、山田松香木店の体験講座、みなさんでうけてみませんか。
Posted by もちや at 2008年07月30日 07:18
とうとう財産を食いつぶすと言われる究極の香道へ入られましたか。今までに知っているお方ではこの道に入られた方は二人目です。
一人目の方にお道具や香木を見せてもらったことがありますが、上限のない香木のお値段にびっくりしました。
茶道、華道、手芸道と贅沢な空間をお持ちのあなた様を少し見習いたいと想います。
Posted by ヘルブラウ at 2008年07月30日 22:21
S&Y 様

おかげさまで、文博おもいきって行ってよかったです。

プレゼンスが低い、、、たしかに、私も本屋でちらっと目に入った程度でした。(^0^;)  中味をちら見してみました。たしかに美しい京ことばなのですが、これを字面で追う、、となると、少しつらいものがあります。それに話される京ことばは、イントネーションや抑揚など、文字だけでは伝えきれないものがあるのではないでしょうか?
この文章をちょっと初老の京言葉ネイティブスピーカー女性が朗読しているところを想像すると、これがまたぴったりなんです。話されてこそあの耳にここちよい京ことばの世界がひろがるのではないでしょうか。幸いこの本には朗読のCDもついているようですね。
本としてではなく、ラジオやTVなどのメディアでもっとアピールしてはどうか、、、、などと、私は思いますが。
Posted by しぇる at 2008年07月30日 22:31
もちや様

私も是非一度、体験講座受けたいと思っております。ただ、日休日不可なのがネックでして、、、、。ただ比較的金曜日は出やすいので、もちや様、お手数ですが、また音頭をとって企画してくださいませ!源氏香なんかの講座がいいな〜(^-^)
Posted by しぇる at 2008年07月30日 22:36
ヘルブラウ様

いえいえ、私のはなんちゃって聞香なので、決して深入りはしておりません。香木のために身代つぶすことはありませんから、ご安心を。
お茶友の一人はほんとの香道に入門しましたが、私はあくまで茶道メインなので。お香を焚くまでの手間所作をかけることで、だんだん心がおちついてくるのがいいですね。香りを楽しむのもむろんですが。
仕事がけっこう殺伐とした物なので、どうしてもこういう潤いを生活に求めたくなります。結局時間をとって自分の首を絞めているようなもんですが、、、。
Posted by しぇる at 2008年07月30日 22:44
松栄堂さんのスティックタイプの「堀川」
手軽に香りを楽しめるので玄関にはいつもこれを箱で置いています。

香道はあこがれますね。
一番心が落ち着くような気がします。
習ってみたい、と色々本を買って調べてみたりした時期もあったんですが、お家元が京都を離れ東京へ行ってしまってるのを知ったときはちょっと残念な気がしました。
Posted by 紫 at 2008年07月31日 00:56
私も以前、一回だけ聞香体験したことがあります。
最初の香りを聞いてから時間が経つので、当てにくいもんですねぇ。
特徴的なやつだけはわかるんですが・・・・

けど、あの時間の過ごし方は何とも言えず優雅ですよね。

追伸:私も日曜は文博へ行って、帰りに栖園で琥珀流し食べてました~。
Posted by ぽん at 2008年07月31日 13:07
東京に生まれ育ち千葉に住む私は、雅な都の文化には縁遠く、源氏香の世界に自然に溶け込んでいらっしゃるしぇるさまを「さすが京都だ!」と憧れの目で見てしまいます。こうしてブログを拝見していると、少しずつ自分の世界が広がっていくような気がして楽しみです。
まち針もとてもかわいいですね。これも「さすが京都だ!」
Posted by yuchi at 2008年07月31日 13:24
紫様

香道はなかなか鋭いセンスが要求されそうで、ちょっと本格的にやる自信はありません。
鳩居堂で、香盤など、香道道具をみてはきれい〜と(でも超高い〜)見て楽しむぐらいが私には関の山かな、、、。
そうでしたか、香道の家元は京都にはなかったんですね。そういえば、あんまり京都では茶道ほど話は聞かないですねぇ。
Posted by しぇる at 2008年07月31日 23:33
ぽん様

とも、どこかですれちがってたかも、、ですね。
栖園!私には新たなお店です。また攻略する場所がふえました[E:happy01]

茶道の花月のひとつ、茶カブキ之式では試し飲みをしたあと、3種のお茶をあてる、というのがありますが、これとてもなかなかあたりません。もっと頼りない嗅覚で、お香のにおいをかぎ分けるのは至難の技だと思いますね〜。
Posted by しぇる at 2008年07月31日 23:40
yuchi 様

えへへ、、さすが京都だ!といわれるとすごく嬉しいのですが、まだ京都の住人未満なので、あまり偉そうなことは言えません。
たしかに京都には伝統的な文化や暮らしがよその土地よりたくさん、さりげなく残っていますね。でも、そんなことに気づいたのは京都を去ってからでした。意外と京都以外の方の方がよく知ってたりすることもあります。
ブログ友の京女の方々に京都の楽しみ、暮らしを教えていただいて、私も世界が広がっています。
Posted by しぇる at 2008年07月31日 23:47
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