2008年07月21日

朝茶事〜水屋から

今日昼、車に乗っていると外気温表示が37度になっていた。

体温をついに超えたようです、、、、、。

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で、いきなり、これはなんだ?とお思いでしょうが、これは本日の朝茶事のための懐石準備の昨日の様子。

買い出しから始まり、先生のお宅で5,6人で下ごしらえ。

メニューは先生が決めてくださっているので、指示に従って肉体労働だけなのですが、そこは一応主婦もやってるし、手際よく、、といいたいところですが、、、、(^◇^;)




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これは冬瓜に味をしみこませているところ。

今回は亭主側として、水屋の仕事の勉強をさせてもらいました。いつもはお客さんとして見ているお茶事を水屋側から見られる良い機会です。
いつか、自分でお茶事を開けるようになったときのために(何年先でしょうねぇ〜)、経験はつんでおきたいもの。

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懐石用の向付けの皿や、小吸い物器や酒器など、趣向を考えながら道具を出していきます。(もっぱら先生が、、、ですが)

茶事の楽しみは客が3に亭主が7,といいますが、道具の取り合わせなどあれこれ考えるのは慣れてくると楽しいのでしょうねえ。今の私ではとてもそこまでは、、、、、手順を追うのに必死です。



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初座の軸ももうかかっています。

『瀧  直下三千丈』  前大徳寺派瑞泉寺 須賀玄道


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炭点前は先輩の(といっても、かなり年下)Hさんがされる予定。

炭斗は蛍籠。薄絹の紗がはってあり、夏の炭点前にぴったり。花入れとして使うこともあるそうで、いかにも涼しげです。


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薄茶用の茶碗も準備OK.

濃茶は私が練って、続き薄にする予定。


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水屋には茶器も並べられます。

上野良樹・作 瑠璃ガラス薄茶器、同じくガラスの蓋置、笹蔓間道の仕覆に入った茶入(釉裏五彩)、盆香合。



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干菓子盆は透かしで、紗が入っています。

歌が書かれていますが、、、、、読めませ〜ん。

さて、これが昨日まで。

いよいよ本日は本番。

朝は早くから起きて、それでも陽は既に高く、汗をかきながら着物を着てでかけます。


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着物は絽の黒地。好きな蔦柄。

帯は母からもらった絽です。


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台所では盛りつけがてんやわんや。
炊飯器のスイッチはいつ頃入れると良いか、とか冷たい料理はどのタイミングで冷蔵庫から出すか、とか分刻みの手順が必要になります。これらは何回も経験を重ねていかないとできないことです。

昔はこれを薪と釜でやっていたわけですから、さらに経験を要したのでしょうね。

風炉の季節、お椀には茶筅で露を打つこと。涼しげな演出です。


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茶漉しをして、茶器にお茶をもる。

煙草盆用の火入れの灰に灰型を切る。(これは私が担当しましたが、切り方が荒い!と怒られました。シュン、、)


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お菓子も到着。涼しげな錦玉寒。銘が『清流』。

今回は菓子器は縁高を使わずに古萩の鉢を使用。

ここからは、水屋からの取材なので(!)お席の写真などはありません。

お茶事に水屋方も慣れてきたし、しっかりしたHさんがいたので、懐石、炭点前は段取りよく、スムーズに運びました。

さて、中立のあと、いよいよ私の出番です。


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後座の置き合わせ。

ギヤマンの八角水指が三木町棚に据えられ、この引き出しの中には薄茶器が入っています。

いやあ、もう道具の名前と作者と由来と、点前の手順とを覚えるのに、頭はいっぱいいっぱい。

続き薄は後炭を省いて濃茶に続いて薄茶をたてるもので、簡単なようで実は結構むつかしいです。

茶入れと薄茶器の置き換えや、拝見を出すのに、いつもは棗、茶杓と出すのに、この点前では茶杓は濃茶についてきた物なので、棗より上にだすのが決まりです。

さて、なによりこの日のご馳走だったのはこの花ではないでしょうか?

ご存じでしょうか?この花。


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先生が近くのお屋敷でいただいてきた物です。

浜木綿(はまゆう)

名前をよく聞く割には、見たのは実は私ははじめて。これは蕾ですが咲くと白い彼岸花のような感じになるそうです。

花器は黒田正玄の蝉。この南国を思わせる葉もいいですね。

奄美大島の亜熱帯の植物を多く描いた田中一村の絵のイメージを私は持ちました。




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副のお干菓子器の八角盆は、私が今年3月、京都・御所南の漆器のアンティークのお店、うるわし屋さんでもとめた物で、ついに茶会デビューです。

さて、水指に預けた茶杓がコロンと水指の中におっこちる、、、というハプニングもありながら、そこはおばさんのあつかましさで、堂々と(?)『失礼いたしました。』と、懐紙で拭いて、何事もなかったかのように点前を続けることできりぬけました。(^◇^;)

お代わりの所望もありましたので、合計20碗近く点てた、点てた。(あ〜足が、、、、)

夏用の平茶碗は意外と泡が細かく点てやすいという発見もしながら、お点前は無事終了。




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お客さんも帰られた後、水屋方で一服お茶をいただきました。

皆様ご苦労様。なんだか疲れがでてますね。

結局、4時間かかりました。スムーズに運んだはずでしたが、朝茶事に4時間はちょっとかかりすぎです。

涼しいうちに帰っていただくはずが、一番暑い昼日中にお帰りいただくことになり、申し訳なかったです。


この後、片付けもそこそこに、家に帰って、私は疲れて、爆睡しました。

楽しく、有意義でしたが、お茶事とは体力、気力がいるものなんですねぇ、、、、、。


posted by しぇる at 00:29| Comment(14) | TrackBack(0) | お茶と着物 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしい朝のひととき・・・そのお支度風景まで・・・ありがとうございます・・・
しぇるさんのお写真全てに涼・・・お軸の拝見から・・涼やかに・・・始まりますね。
このただならぬ暑さの中ということをしばし・・・忘れそうです・・・
今日も・・・陽があがり・・真夏日の予想・・・
うちわのお菓子・・・涼しげでいて夏らしくて!可愛いお菓子ですね!懐
しぇるさんの『器』も!すてきです!

浜木綿・・・こんなお花だったのですね♪
白くて彼岸花のように開いた姿も見てみたいものです♪

お疲れ様で・・ございました・・・
Posted by nnya at 2008年07月21日 09:42
うわー涼しそうで素敵なお道具!お花もお菓子も。
さすがお茶の先生とこは違いますねぇ。
特にガラスの棗がエエわ。
けど、お手伝いはさぞ暑かったことと思います。お疲れ様~
Posted by ぽん at 2008年07月21日 18:02
nnya 様

画像だけ見ると涼しげですが、実際は水屋は蒸し風呂でした。お席の方も、9人はいるとクーラーがきかなくて、のぼせそう〜という声も聞きました。こうなるとお茶事も我慢大会にちかいものが、、、、。そこに一抹の涼しさを感じ取るのが本来の日本人なのかも、、です。
浜木綿、浜木綿というわりにはみんな見たことないようです。調べてみると開花した写真もあり、日本の花というより南国の花にみえますが、実は万葉集にも歌われている古来の花だったのですね。いい勉強をしました。
Posted by しぇる at 2008年07月21日 20:45
ぽん様

ぽん様のところのお茶会で、日本の夏を満喫させていただきましたので(笑)、今回は効かないなりにクーラーは一応あったので(水屋以外)耐えられましたよ〜。
瑠璃色のガラスの棗は持つと結構ずっしりと重量感があります。これを見て、歯医者さんの薬瓶を思い出したのですが、、、(ありませんか?治療のトレーにならべられた薬の中にこんな色のガラスびんがある)
今度は京町家の冬が満喫できる(^_^;)催しにまたお招きくださいませ〜。
Posted by しぇる at 2008年07月21日 20:50
日本は暑い暑いといわれてますがこちらでは涼さえ感じられます。
髪も綺麗にアップされ、濃淡の葉模様の素敵な着物と白地の帯見惚れてしまうお姿です。
やはり何事もその前の準備が大変ですよね、ご苦労様でした。
Posted by ヘルブラウ at 2008年07月21日 23:01
今京都文化博物館で「源氏香の世界」という企画展をやってます。確か、今週一杯くらいだったと思います。もし、機会があられたらお立ち寄り下さい。オススメです。
Posted by S&Y at 2008年07月22日 00:43
ギヤマンの水差、涼しげでいいですね。
切子の薄茶碗もいかにもこの季節らしくて素敵。

その昔、利休は秀吉から「見事な朝顔の噂を聞いた、明朝訪ねたい」といわれ、茶室付近一面に咲き誇っていた朝顔をその朝、たった一輪残して全て切り払ってしまった、と朝茶事のエピソードを本で読んだことがあります。
お迎えする心がお茶事そのもの。
しぇるさん、お疲れ様でした。
Posted by 紫 at 2008年07月22日 01:23
これだけのお道具やしつらえ、すばらしいなあと、拝見させていただきました。
画面からは、涼やかな気配だけが感じられますね。実際には大変でいらっしゃるのでしょうが。お疲れ様でした。
当方はお茶事までは、道遠く・・・(笑)。
Posted by もちや at 2008年07月22日 12:53
ヘルブラウ様

今年の日本はほんっまに暑い!
昔、32度を越えたくらいで猛暑といっていたのが嘘のようです。着物を着ているのも暑いのですが、人が見て涼しげ、と思ってくだされば大成功!汗をかいたかいがあったというものです。なんでもそうですが、準備の段階は大変だけれど、それが実は楽しみの半分なんですよね。京都へ移住準備の今がとても楽しい次期なのかも、、、、。
Posted by しぇる at 2008年07月22日 21:36
紫 様

ギヤマンの水差しは実は独楽つなぎの模様が少しだけ、彫られているのですが、残念ながら、写真ではいまいちはっきりしませんね。
とても涼しげでいいのですが、口が広すぎて、茶杓がうまく載らない(置き換えの時仮載せする)のが欠点です。
利休と朝顔の逸話の真意には諸説あるようですが、私はやっぱり利休が秀吉にイケズをしたのでは?と言う説に1票です(^_^)b
Posted by しぇる at 2008年07月22日 21:43
S&Y 様

「源氏香の世界」のブログの記事拝見しました。本当の香道は習ったことがありませんが、お茶の花月で聞香をするので、聞香セットだけは手に入れてしまっています。興味あります。
なんと偶然にも、今週末京都に行きます。文化博物館にも必ず足をむけますね。おすすめありがとうございました〜(^o^)/
Posted by しぇる at 2008年07月22日 21:57
もちや様

お茶事は主客息が合うととても楽しいですよ。亭主が暗に意図したことを,
客がくみとろうと神経をとぎすませる、、、丁々発止の神経戦(?)これが茶事の醍醐味、、、と私は思っております。
いつか必ず少人数でプチ・お茶事、しませうね〜。私ももっと腕を磨いておきますわ。
Posted by しぇる at 2008年07月22日 22:00
京都文化博物館「源氏香の世界」に行かれた際は、コーナーの奥で香道の20分ほどの記録映画のようなものをやってます。私の場合、「源氏香」という言葉の響きに魅かれてはいったものの、最初展示を見て意味がよくわからなかったのですが、その映像&解説で納得、展示物それぞれの意味が分かったような気になりました。
ただ、今年の京都は異様に暑いですから、お気をつけてお出かけ下さい。
Posted by S&Y at 2008年07月23日 04:21
S&Y様

さらなるアドバイスありがとうございます。
鳩居堂で聞香炉をもとめたとき、御家流ですか?志野流ですか?と聞かれ????というくらい知りませんでしたが、今度勉強させていただきます。京都ならず阪神地区も異様に暑いです。ばてないようにしないといけませんね〜。
Posted by しぇる at 2008年07月23日 21:52
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