2012年09月30日

妙心寺・退蔵院〜仲秋の名月を愛でる観月茶会

えらい仲秋の名月になってしまいました。


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2日前は十三夜の月が「秋月揚明輝(陶淵明)」の様子でしたのにね。

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昨日は残念なことに月こそみえない小雨模様でしたが、台風が来る前でしたので、なんとかいってきました。

妙心寺の塔頭退蔵院の「仲秋の名月を愛でる観月茶会」。
まあ、観月、、、は当然ながら無理でしたけれどね。



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退蔵院は1404年開山、方丈は桃山時代の建物(重文)という歴史のある塔頭です。
年間を通じていろんな催しをされていて、この日は遠方からお越しの方も多いようで。



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その方丈の枯山水(狩野元信・作)を背景に、この黄色い丸い菊がお月様のかわり。

お寺の副住職さんのお話しをきいてから、お茶席の順番がくるまで三々五々、方丈のあちこちで待ちます。


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退蔵院で一番有名なのはこの紙本墨画淡彩瓢鮎図(ひょうねんず:ちなみに鮎はアユでなく、中国ではこれがナマズという字)・国宝。

もちろんレプリカ。
(本物は京都国立博物館に寄託されています。)

室町時代、水墨画の先駆者といわれる相国寺の僧、如拙の作といわれ、「ひょうたんでナマズを押さえる」という禅の公案を描いたもの。

どうやって小さい瓢箪の中にぬるぬるするナマズを入れることができるだろうか?
もちろん、公案ですから、そのままの解答はありません。

画面上半には、大岳周崇の序と玉畹梵芳など30人の禅僧による画賛、すなわち禅僧によるそれぞれの答えが書かれています。

よめないんですけれど、珍答、奇答もあるそうです。


かつてここで参禅した宮本武蔵はこの瓢鮎図がとても心に残ったようで、自分の刀の鍔に瓢箪・鯰をデザインしたものが残っているとか。

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これは「袴腰の門」といわれる門ですが、写真では見えないですね[E:coldsweats01]
本当は袴の後ろみたいに破風が直線的な台形をしているのですが。


それにしても、お寺の夜の風景、、、って好きだなあ。



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茶会は広間でおこなわれましたが、出てきたお菓子はこちらの名物(?)鯰まんじゅう。

懐紙にもナマズ!

結構なお点前にて、お茶を一服頂戴す。

足がしびれたらしく「自分の趣味にヒトをまきこむな!」と同伴した帰省中の息子に文句言われつつ。[E:coldsweats01]


さて、おしまいの後、「この広間のどこかに隠し茶室があるのですが、どこかわかりますか?」との半東さんの問い。

みたところどこにもそれらしき物は、、、、

と思っているとなんと床の間のすぐ横の壁がするすると開いて、なかになんと水屋と二畳台目の小間の茶室(「囲いの席」)が[E:coldsweats02]

参禅を第一主義とする妙心寺では、茶の道が修行の妨げになると禁じた時代があったところ、茶の湯に執心のあまり、第六世千山和尚が密かに作ったのだそうです。

それだけ茶の湯はかつて魅力があったのですね。



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お茶をいただいたあとはお楽しみの懐石を。(会席か?)

おいしかったですよ。



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途中でなんと、琴と尺八の生演奏も。


琴もよいですね。

普段はオーボエふいたり西洋クラシックファンのダンナですが、リタイヤ後は三味線をやろうかと言っておるのです。
三味線は指を痛めそうだし、琴もいいかも[E:coldsweats01]なんて言っておりました。




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昭和の名庭、余香苑の夜の風情を楽しみつつ会はおひらきになりました。

まあ、名月はほんとうに残念でしたけれど。


posted by しぇる at 19:01| Comment(18) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | 更新情報をチェックする
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