2012年09月11日

弘道館月釜〜重陽 菊の文人茶会

新しい年度が始まった弘道館月釜です。

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今年度から茶友が数人、あらたに月釜会員になって、ますますご盛会、なによりです。
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この価値ある建物を守るためには、やはりその価値を知って、維持企画に賛同、参加はわれわれにできる唯一のことなのよ。


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入り口におかしな福助さんのポスター。

これは弘道館もサテライト会場になる国際芸術祭(本部は近江八幡旧市街、東近江市五個荘)びわこびえんなーれ2012のポスター。

電車の中で茶会をしたり、湖上茶会もあったりでおもしろそうなイベントもりだくさん。
ご興味のある方は、上記HPをクリックしてみてね。


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重陽の節句と重なった年度初めの茶会は文人趣味の煎茶会で。

「菊の文人茶会〜煎茶ゆかりの女文人にちなんで〜」






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待合にしつらえた座敷にはいってびっくり!

墨、筆、紙が用意され、
「ここは文人になったつもりで興に任せて筆をとって、重陽にちなむ菊の絵をかく」という趣向。

お手本を描いて見せて下さった方の筆さばきに感動。
墨の濃淡だけで、あざやかな菊花が紙の上に。

この部屋には屏風があって、蘭、竹、梅が描かれており、これに私たちが描いた菊で四君子完成というもの。




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すばらしい絵心のある方もおられれば、四苦八苦されておられる方もあり。
だれに見せる、というものでもありませんのでそこは幼稚園児の絵でもよいではありませんか、とひらきなおって茱萸袋の小菊を描いてみた[E:coldsweats01]

朱肉をなすりつけるとそれらしくみえるのが不思議。


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本席では冷煎茶点前。
といってかたくるしい作法があるわけではありません。
正客もお詰めもなく、自由な文人趣味を楽しむのが煎茶道の極意。


本日のテーマのごとく「私流」煎茶家元(?)の女性(お名前を失念しました、ゴメンナサイ)のお点前。


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昭和の初め頃の冷水器を使って冷煎茶をいれます。
これ、上の氷が溶けた水を下でうけて、小さな蛇口からとれるようにしているんです。
冷蔵庫がなかった時代の智恵ですねえ!


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瓢酌(瓢箪製)と古染付の足つき器を水指に見立てたもの。

いかにも文人趣味。

煎茶は身分にとらわれない思想がベースなので、女性も進出するチャンスがあったのです。

弘道館(塾の方)をつくった皆川淇園の時代、池大雅の妻玉蘭(文人画)や、梁川星厳の妻紅蘭(漢詩人)など女文人が輩出され、彼女らもまた自由に煎茶を楽しんだそうです。


床には江馬 細香(紅蘭と並び称された女流漢詩人、頼山陽の愛人だったという説も)6歳の時の書のお軸が。
、、、栴檀は双葉より芳しとはこのことね、私は五十路になってもこんな字書けん!


もう一つの床には文人が珍重した南画(文徴明)。


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冷煎茶は玉露の雁がね、なので煎茶としてはかなり玉露っぽい。
冷たいのに、お茶のうまみがたっぷりでていて、これぞ「葉茶!」という印象。
お茶名もこれまた菊のゆかりの「紅菊香」(先春園)。



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お菓子は当然老松さんの光琳菊の薯蕷。(菊の節句ですし)

中の餡がきれいなピンク色だったんです[E:lovely]




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部屋の室礼として、ちゃんと着せ綿した菊もありました。

(これで露をとって体をふくと不老長寿云々ですが、それは旧暦のはなしですよね。
こんな(クソ)暑いのに露がとれるとは思えない。)


今回も女文人の蘊蓄をたっぷり太田さんが語って下さいました。

煎茶をいただきながら、ちょっとだけ文房四宝を愛する女文人気分です。
(漢詩の一つも南画の一つもかけませぬが)









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今年度も美しい庭、風情ある屋敷、でさまざまな趣向のお茶会が楽しめそうでわくわくです。


posted by しぇる at 20:00| Comment(4) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする
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