2012年09月05日

卯sagiの一歩

う〜ん、なぜか卯年の女性が元気だ。

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先月宮川町を歩いていてたまたま見つけた町家カフェの名前が「ろじうさぎ」さん。


もとらくたびのガイドさんだった女性がオープンしたばかりのお店ですが、この方が卯年なので「ろじうさぎ」という名前をつけたとか。

京都に関する図書コーナーも充実なんですよ。


ロケーションといい、町家の雰囲気といいすてきなお店でしたが、実はここ、岡崎にも元気な卯年の女性がオープンさせたお店があったのです。



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なんと、わが愛する(?)好日居さんのお向かい。

ここはまえから大きなよい雰囲気の仕舞屋で、分限者が住んではるんやろうなあ、、、と思っていたのです。
それがつい最近、ランチもいただけるおばんざいカフェになって、これは一度は行かねば、と思っていました。


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お店の名前は卯sagiの一歩



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かつての仕舞屋の雰囲気をほとんど壊さず残しているのを見て、なんだか安心した気分。

それもそのはず、ここの仕舞屋はオーナーさんのお母さんがつい最近まで住んでらしたというご実家だったんですね。


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玄関の小上がり。
いいですね〜、この感じ。

築80年だそうです。


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庭をへだてるガラスの引き戸はもちろん、なみなみガラス(表面が波打っている昔のガラス、もう作れない)。
蹲居もありますね。


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玄関をふりかえったところ。

この左手のだいどこのあったところがカウンターになっていました。

残念ながら火袋はふさがれていて見ることはできません。
でも以前住んではったときからふさいでいたそうで[E:bearing]



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町家に住んでる友人宅に遊びに来た、という感じでこの庭の景色を独り占めできるこの席に。



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おばんざいセット。

どれも京都でずっとケの日に家庭で作っていたであろう「おばんざい」。
左端の蓮根餅がおいしかった。

これに、メインディッシュが選べます。


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茄子の挟み揚げを選びました。
どれも家庭で作るような懐かしい味で、これにわらび餅デザートが付いてもうお腹いっぱい!

(自分で料理しろよ〜という声が聞こえてきそうな、、、[E:coldsweats01])

このおばんざいセット、夕方8時までいただける、というのもポイント高し。
ワインなどのアルコールもおいてあるんですよ。


年代からすると、ろじうさぎさんと同い年だろうな、オーナーさん。
卯年はぴょんぴょん跳ねて、元気いっぱいの女性が多いのかな。

近いので、またよらしてもらおう。


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帰る道すがらの白川にかかる橋。
用もないのに、ここにきたら必ず渡ることにしていますの。



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春夏秋冬、大好きな風景です。


posted by しぇる at 23:48| Comment(10) | TrackBack(0) | 京のグルメ | 更新情報をチェックする

2012年09月03日

重陽・登高の茶事(飯後)

重陽の節句が近づくと、大好きなこの詩の一節が口をつきます。

九月九日 山東の兄弟を 憶ふ   王維

獨り 異鄕に在りて  異客と 爲り,
佳節に 逢ふ毎に  ますます親(しん)を思ふ
遙かに知る  兄弟 高きに登る處,
あまねく 茱萸(しゅゆ)を插して  一人(いちにん)を少(か)くを




古く中国では、9月9日の重陽の節句には、家族が集まり高台に登って菊酒を飲む、登高飲酒の習慣がありました。
その時に、髪に茱萸(グミではなく、呉茱萸という漢方にもなる植物、カワハジカミ)をさしたそうです。

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今回の飯後の茶事は、重陽の節句を少し先取り、登高の趣向にいたしました。

そのはじめとして、席入りの挨拶の時にこの詩を書いた紙にヒペリカムの枝を添えて。

(ほんとうは呉茱萸にしたかったのですが、手に入らないので、イメージ的に似ている??ヒペリカムに)

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それぞれお客さまにこの枝を御髪に挿していただいて、本日は登高、山に登ってこれから宴を、、、という趣向で。
みなさま、はずかしがらずにやってくださいました。[E:happy01]



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当日おちついて灰型を作る自信がないので、これは前日につくった丸灰。
(師匠、いかがでしょうか?)

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ほんとうは鬼面鐶付切掛け風炉は、わびた小間より広間で使うのがふさわしいのですが、これは母からもらったもの。
使わないのもモッタイナイので、今回初登場。

切掛けは灰器、中掃きがいらないので、ある意味とても楽です。

飯後はこれといった決まりがないのですが、今回吸い物+向付、八寸でやってみました。

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前日がんばって頑張って作った、、、というか下ごしらえしたのですが、吸い物の具を考えるくらいで本式の懐石よりはるかに楽です。
これなら私にもできるわ。




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お酒はやっぱりこれでしょ。菊酒。
月の桂のにごり酒に食用菊を。


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飯後の茶事は別名・菓子の茶事とよばれますので、お菓子は大切。
着せ綿なんかがよく使われますが、あまり重陽の節句にちなむばかりでも重いので、今回のお菓子はこれ。

千本玉寿軒さんの葛菓子、銘を「星月夜」。
ここの葛は葛焼もだけれど、ほんとうに色がきれいで大好きなんです。
すてき〜[E:lovely]




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中立の後は花の準備を。
重陽らしく菊を、、と思ったのですが、ここでまた少しばかり趣向を。

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ユザワヤで㎝何円で買った赤い布でせっせと手作りした茱萸袋〜[E:happy02]


これも中国からきた習慣で、重陽の節句に呉茱萸をつめた赤い茱萸袋を柱にかけ、邪気を払い、寒を防ぐまじないとするそうです。
これは宮中につたわる行事でもあり、端午の節句には薬玉を飾り、重陽の節句にこれを茱萸袋にかえるのです。

実は主菓子を出した重箱の蓋の模様が薬玉だったので、ぴったりだと自画自賛。

(茱萸袋に関しては、9月9日、嵐山の法輪寺で求めることができますので、ご興味のあるかたは是非。)

茶事のメインイベント濃茶、今回も(私の中ではいままで最高においしい)宇治田原のかねまたさんの、「うじみどり」を。

今回はとってもうまく練れたの(これも自画自賛)。






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続き薄の干菓子。
鍵善の「菊寿糖」に亀廣保の秋海棠。



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亀廣保さんは干菓子専門のお菓子屋さんだけれど、その細工はいつもすばらしい、と思います。
この秋海棠の葉っぱの裏をみてください。
ぺたっとならないように支えがついているんです。(もちろん食べられます)
これ見た時は感動しました!


薄茶の茶碗は季節柄、萩の絵のついたものと、萩つながりで古萩。

古萩はかなり古い物で、貫入がしっかりきわだっています。
お正客様に、「これは銘をつけられたらいかがですか?」といわれたので、考え中。

「萩」だけに「さを鹿」とか「宮城野」とか?[E:coldsweats01]



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今回いつも途中で消えてしまう煙草盆の炭、続き薄でだしたもののみ、灰になるまで完全燃焼。
灰にいれるまでに、しっかり真っ赤に熾しておくのがコツかも。


なごやかな薄茶席がおわり、本日の茶事、無事終了です。

亭主七に客三の楽しみ、確かに亭主は楽しかったですわ。

お帰りの際、みなさま、御髪のヒペリカムをはずすのをお忘れなく。



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さて、今回初めて飯後の茶事をしましたが、これはいい!と思いました。

1)時間が3時間と短いので客への負担が少ない。
2)飯後の案内は昼下がり以降になるので、朝、準備に時間的余裕がある。(お菓子など自分でとりにいける)
3)満腹の懐石やお酒で客も眠くなったりせず、適度な緊張感をもってメインの濃茶席にのぞめる。


正午の茶事でなければ物足りない、という方もおられるでしょうが、私なら招くのも招かれるのも、飯後がいいなあ、と当座は思うのです。(まあ、自分の力量不足のせいもあるのですがね)
posted by しぇる at 22:42| Comment(8) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする
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