2012年06月17日

泉涌寺献茶式から雲龍院へ

全国で3台しか走っていないレクサス(しかもハイブリッド)のタクシーに乗った!(たまたま流しをひろっただけ)

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こんなに座席が広くて乗り心地の良いタクシーは初めて。
ドライバーさんにレクサスを選んだ理由をあれこれききながら、あんまり珍しいので写真をとらしていただく[E:scissors]

で、皇族にでもなったつもりで降りたのが、御寺(みてら)・泉涌寺でしたので、まさしく似つかわしいではありませんか。(???)
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あとでタクシーで中門までのりつけたのが正解だった、と思ったのは、帰りに東大路の泉涌寺道までの距離がはんぱじゃなく長かったから。(皆様、バスでおいでの節はお気をつけて。)

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さらに中門からもゆるやかな長い坂が。
以前ここに来たのは学生時代だから、遙か遠い大昔のことなんで、すっかり忘れてた。

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この日は昭和天皇の后であった、香淳皇后の御祥忌。
この法要に裏千家が献茶奉仕されるのです。

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泉涌寺が御寺(みてら)といわれるのは、鎌倉時代以降歴代天皇の陵墓があり、明治天皇・昭憲皇太后・大正天皇・貞明皇后・昭和天皇・香淳皇后の御尊牌(位牌)をおまつりし、回向を行うための御香華院(香、花を献ずる回向所)であるから。

皇室との密接な関係があるお寺なので、ときどき寺宝をご覧になりに、皇族がおしのびでこられることもあるそうですよ。

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ちなみに先月の貞明皇后(大正天皇后)御祥忌には表千家がご奉仕されるそう。


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それはさておき、なぜわざわざ出かけたのかというと、坐忘斎お家元のお点前を拝見したかったからなのです。

鵬雲斎大宗匠のお献茶はなんどとなく拝見しているのに、なぜか家元のは機会がなかったのよね。

うわさでは、とても所作が美しいということなので、これは是非にと。

で、結果は?

実はスタートダッシュで出遅れて(♪←わかるかな〜?)親指と人差し指でつくった丸ほどのすきまから、薄暗い堂内を背伸びして見る、、、というありさまで、早い話が全然みえませんでした![E:bearing]

でも寺院の格式を了解したのは、法要にいまでも「勅使」がおみえになったことでした。


献茶式はあきらめて、添え釜の大寄せ茶会にて、恒例の正客ゆずりあい=点前はじまらんのイベントを[E:coldsweats01]見物しつつ、おいしいお茶とお菓子をいただく。
それにしても後続客の障害になる場所にすわってがんとして動かない人っていったい、、、、、[E:bearing]







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このまま帰るのもあまりに不毛なので、泉涌寺山内の別院雲龍院へ。



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十五世紀初頭に天皇の発願で写経の寺、現存する日本最古の写経道場だそうです。
この日は私の他に写経をなさっている方がおひとりおられただけで、静かなたたずまいでした。

こちらで写経の折りに使わせてもらう文机は後水尾天皇の寄進されたものだそうですよ。


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こちらはまたお庭が美しい。
玄関までのお庭は、お寺のご住職の家族らしき方がお掃除なさっていました。


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徳川慶喜が寄進した灯籠。
幕末の混乱期に薩摩藩が放り投げたものを、この院のご住職が夜中にこっそりと回収してここに置いたとの逸話が。


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閼伽棚に紫陽花が。

現役の閼伽棚にはってあるのは銅板のようです。
渋い。


日ごろご住職家族がお使いの厨の片隅には「走り大黒天」様がおられます。
鎌倉時代の作と伝わるこの大黒様はもともとの木の色なのか、煤けて黒くなったのかはさだかではありませんが、つやつやと黒光りして、一歩足を踏み出し、いまにも走り出しそうなので「走り大黒天」とよばれるとか。

泉涌寺内の七福神巡り(成人の日)のひとつとなっています。


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ちなみにここは月窓の間で、かかっている軸がこの大黒さんをうつしたものですよ。
左手の壁が三日月に切られ、光をとりいれているのが斬新。


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こちらはあちこちにとてもきれいな花がいけられていて、楽しめます。
お寺の方がいけられたのでしょうね。

月窓の間のおとなりは、悟りの間、悟りの窓(円相)、迷いの窓(方形)があります。(鷹峯・源光庵のが有名ですが)

悟りの窓の下襖にはきれいな中国風彩色絵がえがかれ、迷いの窓のほうはシンプルなもの。

窓からのぞいた景色といい、私は方形の窓のほうがおちつくな。
人生まだまだ迷い多く、悟っていませんからねえ。

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背景ととけあった生け花。

この雲龍院には京都をこよなく愛したサスペンスの女王、山村美紗さんのお墓もあるそうですよ。


posted by しぇる at 21:58| Comment(17) | TrackBack(0) | cats | 更新情報をチェックする
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