2012年06月22日

両足院・半夏生〜GION-NITI

昨年、半夏生(雑節・7月2日ごろ)のころおとずれた建仁寺・両足院へ少し早めに。

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禅宗のお寺らしいこの塔頭、普段は公開されていないのですが、なにかとイベントがあって何回も寄せてもらっているので、今ではすっかりおなじみのお寺になりました。

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今年も半夏生(こんどは植物の方)がきれいに白くなりました。

池の向こう岸は如庵写しの水月亭、梅軒好みの臨池亭。

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梅雨のうっとうしいこの時期に、すがすがしい白化粧です。
昨年はこの葉っぱをひっくり返して裏は白くないことを確認。
片白草の異名もなるほどと。

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それにしても不思議な植物ですね。



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それでは池の向こうのお茶室で、お茶を一服よばれましょう。


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こちらは入れない、二畳台目・如庵写しの水月亭。

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臨池亭で一服。

昨年もそうでしたが、今年も扶桑織部流担当でしたので、道具は直接畳におかず、天目台のような台にのってでてきます。
織部は徳川家の怒りを買って切腹していますから、その茶の湯はとだえていたのを、明治になって復活させたのが4代前の流祖だったとか。


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今年はお点前は拝見できませんでしたが、桑小卓の下にセットされているのが扶桑盆。

お茶をたてるのに、この上で点てるのです。

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両足院の院印、「星月印」の薯蕷。


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紫陽花だけでなく、半夏生もまた雨が似合う花ですねえ。
晴れた日は晴れた日で、青天に白が映えるのでしょうが。



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書院では、雨の半夏生をすわりこんで楽しむひとたちが。
こういう雨の日のすごしかたって最高ですね。


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建仁寺のよさは、そのあとすぐ祗園にくりだせるところでしょうか。

でも私は祗園で大人の遊びは(普段は)しないので[E:coldsweats01]、こんなところでランチです。

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祗園歌舞練場の少し北、気をつけないと見落としそうな細いろうじの奥。

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GION-NITI 祗園 日さん。

こちらは昼はカフェ、よるは食事も充実したバーになるんです。



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もと置屋さんかなにかだったのかな。
坪庭も美しく、照明もインテリアもとてもおちつけます。
低めのテーブルセットもすわり心地良好。



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生おかき+涼炉 5種ディップ添え(手火鉢で自分で生おかきを炙る)というのにいたくひかれたのですが、空腹感が強かったので、こちら、焼きおこわの茶碗蒸しを。

茶碗蒸しのトッピングは生湯葉を焼いた物。(かりかりでおいしい)
中をほりおこすと焼きおこわのボールのほか、里芋、えび、キノコなどざくざくでてきてとってもおいしい。[E:wink]
それなりにボリュームもあって、けっこう満腹。





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ついてくるデザートは蜜豆に洋酒系シロップがこれまたいけました。






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NITIさんをあとにして、雨の祇園町を少しぶらぶら。

ほそいろうじには会員制の隠れ家クラブなどがかくれています。

臨済禅の寺のすぐ隣にこんな夜遊びの町があるのも京都だなあ。

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いかにも祗園らしい景色。



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あ、芸妓・舞妓さん御用達のキヌ美粧院さん。

八朔とか、事始めなど、花街の行事の時、あらためて髪を結いなおした舞妓さんがここからでてくる映像をTVで見たわ。
着物用の洋髪もやってくださるそうなので、いつかチャレンジ。



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おもしろい側板の出格子だなあ、、と思いつつ前にまわると、、、

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あら、しゃぶしゃぶで有名な十二段家の本店だったのね。

河井寛次郎、浜田庄司、棟方志功等の作品を拝みにいつか行きたいですわね。


posted by しぇる at 21:50| Comment(10) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | 更新情報をチェックする

2012年06月20日

紫陽花Days〜三室戸寺〜sou・sou

若い頃は季節の花をしみじみ愛でる、なんてことはしませんでしたねえ。

人生の先の時間はまだまだ長いから、うつろう季節の花なんて、いつでも何回でも見ることができる、、、とでも思っていたのでしょうか。

今は花の盛りをおいかけるのに忙しい。
あと何回この季節を迎えられるのか、という焦りにも似た気持ちがどこかにあるような気がするお年頃[E:coldsweats01]なんです。


この季節はやはり紫陽花です。

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紫陽花で有名な、宇治の三室戸寺

ブログのお友達、こまちさんが、関東からわざわざこの紫陽花をご覧になりに日帰りでお越しになったとのこと。[E:coldsweats02]すごい!

こ、、これは、京都に住んでいるのに遅れをとってはイカン![E:coldsweats02]
と、時間をやりくりしまして。


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参道の両脇にはライトアップ(19時〜)用の灯りがセットアップされています。
ひとつひとつに源氏物語の各巻の絵が描かれていて、さすが、「宇治十帖」のお土地柄。
(来年はライトアップねらおうかな)



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おお〜!
紫陽花の群生!


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ご覧のようにほどほどの雨で、紫陽花を愛でるのにはベストコンディション。
紫陽花ほど雨が似合う花はないですものね。


この庭園は5000坪、紫陽花は50種、一万株もあるそうです。




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私はこのブルーがやはり好き。



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紫陽花の色を司るのは土壌のPHだと一般にはいわれているけれど、それだけではない複雑な要因があるらしい。

だって同じエリアにこれだけの色のヴァリエーションがあるのですもの。


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一輪だけでもゴージャスな紫陽花がこんなに群生しても牡丹のようにうるさくないのは、葉っぱの緑の分量が多いからでしょうか。


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茶室にあいそうなガクアジサイ、、、多分。
なにしろ紫陽花の種類を調べていたら、あまりにもたくさんで、なかには違いがよくわからない分類もあって、自信がありません。


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これなんかは、特徴的なのでわかりやすいカシワバアジサイですが、、、


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これって、甘茶?ヤマアジサイ?



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この種類は画面の下右寄りに一群れ咲いていて、回りのアジサイと葉の色がちがうし、咲き方も違うのでめだっていました。

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これはコアジサイ。

独特ですね。



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白いのはお茶室なんかでも似合いそうですが、、、



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乙女のようなこんな色が人気でしたよ。


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三室戸寺は蓮の花もきれいなので、花が咲く季節にまた。


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雨の日は、はちすの上に小宇宙、、、もしくは宝珠。



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ふたたび紫陽花園にもどって細い小径を行こうとしたら、雨でしだれた枝に道をふさがれる。

         紫陽花に  行く手はばまれ  雨に濡る

紫陽花は花びら(実はガク)が一般的に4枚なので、雅名を四葩(よひら)という、と最近知りました。


さて、紫陽花つながりで、こちら。



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ようく見てくださいね。
紫陽花の花の上にカタツムリがいるでしょ?


実はこれ、和菓子なんです。
求肥の殻に中味はメロンピューレの餡がはいった雪餅。

日本の伝統デザインをベースにしたオリジナルテキスタイルのsou・souさんと、和菓子の老舗、亀屋良長さんのコラボ。



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お菓子も月替わり、下に敷いてある絵はがきも季節によってかわるし、お持ち帰りできるんです。
これも1年12種類、集めたくなりますね。
なにより、毎月の創作和菓子が楽しみ!


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お抹茶をいっしょに頼むと、sou・souのテキスタイルでつくった浴衣風作務衣のお兄さんが、背筋をぴっとのばして、きれいなお点前で点ててくれました。

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お釜もテキスタイルしてるわね[E:coldsweats01]



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お軸だってあります。
「一語一絵(一期一会のもじり)」ですもの〜[E:happy02]



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申し遅れました。
場所は四条新京極近く、花遊小路の「sou・sou着衣」の2F、「しつらい」です。


(sou・souは多種の店舗があるので要注意)


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さて、最後の紫陽花をお見せします。

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ちょうど1年前、御所の拾翠亭チャリティ茶会でデビューした紫陽花蒔絵の大雪吹茶器。

1年ぶりにお社中内の茶会で使いました。
幕末くらいの時代です。

植木職の方が、江戸時代はガクアジサイしかなかったのでは?
といぶかっておられましたが、調べますと葛飾北斎なども、この西洋紫陽花みたいな紫陽花の花を描いています。
すでに江戸時代から日本にあったんですね。
posted by しぇる at 23:50| Comment(18) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | 更新情報をチェックする

2012年06月17日

泉涌寺献茶式から雲龍院へ

全国で3台しか走っていないレクサス(しかもハイブリッド)のタクシーに乗った!(たまたま流しをひろっただけ)

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こんなに座席が広くて乗り心地の良いタクシーは初めて。
ドライバーさんにレクサスを選んだ理由をあれこれききながら、あんまり珍しいので写真をとらしていただく[E:scissors]

で、皇族にでもなったつもりで降りたのが、御寺(みてら)・泉涌寺でしたので、まさしく似つかわしいではありませんか。(???)
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あとでタクシーで中門までのりつけたのが正解だった、と思ったのは、帰りに東大路の泉涌寺道までの距離がはんぱじゃなく長かったから。(皆様、バスでおいでの節はお気をつけて。)

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さらに中門からもゆるやかな長い坂が。
以前ここに来たのは学生時代だから、遙か遠い大昔のことなんで、すっかり忘れてた。

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この日は昭和天皇の后であった、香淳皇后の御祥忌。
この法要に裏千家が献茶奉仕されるのです。

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泉涌寺が御寺(みてら)といわれるのは、鎌倉時代以降歴代天皇の陵墓があり、明治天皇・昭憲皇太后・大正天皇・貞明皇后・昭和天皇・香淳皇后の御尊牌(位牌)をおまつりし、回向を行うための御香華院(香、花を献ずる回向所)であるから。

皇室との密接な関係があるお寺なので、ときどき寺宝をご覧になりに、皇族がおしのびでこられることもあるそうですよ。

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ちなみに先月の貞明皇后(大正天皇后)御祥忌には表千家がご奉仕されるそう。


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それはさておき、なぜわざわざ出かけたのかというと、坐忘斎お家元のお点前を拝見したかったからなのです。

鵬雲斎大宗匠のお献茶はなんどとなく拝見しているのに、なぜか家元のは機会がなかったのよね。

うわさでは、とても所作が美しいということなので、これは是非にと。

で、結果は?

実はスタートダッシュで出遅れて(♪←わかるかな〜?)親指と人差し指でつくった丸ほどのすきまから、薄暗い堂内を背伸びして見る、、、というありさまで、早い話が全然みえませんでした![E:bearing]

でも寺院の格式を了解したのは、法要にいまでも「勅使」がおみえになったことでした。


献茶式はあきらめて、添え釜の大寄せ茶会にて、恒例の正客ゆずりあい=点前はじまらんのイベントを[E:coldsweats01]見物しつつ、おいしいお茶とお菓子をいただく。
それにしても後続客の障害になる場所にすわってがんとして動かない人っていったい、、、、、[E:bearing]







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このまま帰るのもあまりに不毛なので、泉涌寺山内の別院雲龍院へ。



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十五世紀初頭に天皇の発願で写経の寺、現存する日本最古の写経道場だそうです。
この日は私の他に写経をなさっている方がおひとりおられただけで、静かなたたずまいでした。

こちらで写経の折りに使わせてもらう文机は後水尾天皇の寄進されたものだそうですよ。


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こちらはまたお庭が美しい。
玄関までのお庭は、お寺のご住職の家族らしき方がお掃除なさっていました。


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徳川慶喜が寄進した灯籠。
幕末の混乱期に薩摩藩が放り投げたものを、この院のご住職が夜中にこっそりと回収してここに置いたとの逸話が。


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閼伽棚に紫陽花が。

現役の閼伽棚にはってあるのは銅板のようです。
渋い。


日ごろご住職家族がお使いの厨の片隅には「走り大黒天」様がおられます。
鎌倉時代の作と伝わるこの大黒様はもともとの木の色なのか、煤けて黒くなったのかはさだかではありませんが、つやつやと黒光りして、一歩足を踏み出し、いまにも走り出しそうなので「走り大黒天」とよばれるとか。

泉涌寺内の七福神巡り(成人の日)のひとつとなっています。


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ちなみにここは月窓の間で、かかっている軸がこの大黒さんをうつしたものですよ。
左手の壁が三日月に切られ、光をとりいれているのが斬新。


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こちらはあちこちにとてもきれいな花がいけられていて、楽しめます。
お寺の方がいけられたのでしょうね。

月窓の間のおとなりは、悟りの間、悟りの窓(円相)、迷いの窓(方形)があります。(鷹峯・源光庵のが有名ですが)

悟りの窓の下襖にはきれいな中国風彩色絵がえがかれ、迷いの窓のほうはシンプルなもの。

窓からのぞいた景色といい、私は方形の窓のほうがおちつくな。
人生まだまだ迷い多く、悟っていませんからねえ。

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背景ととけあった生け花。

この雲龍院には京都をこよなく愛したサスペンスの女王、山村美紗さんのお墓もあるそうですよ。
posted by しぇる at 21:58| Comment(17) | TrackBack(0) | cats | 更新情報をチェックする
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