2012年04月30日

閉炉

昨年の11月、初めて開いた我が茶室の炉ですが、いよいよ5月、風炉の季節の到来と共にしめることにしましょう。

(一般的に11月〜4月は炉、5月〜10月は風炉を使います)


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まだ前回つかったあとの、燃えがらが処理できていませんでした[E:coldsweats01]

今年はこの炉でお茶事を2回、茶会を1回しました。
もっと活躍させたいのはやまやまなれど、今の私には精一杯だったかな。

来期はもっと働いてもらえますように。

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半年間、灰にうまっていた五徳も引き上げます。
ご苦労様。


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焦げ縁といって、炉壇を保護する縁をはめて、底取りというお玉杓子の親玉みたいなので灰をすくい取っていきます。


けっこうたくさんの灰。
時間をかけてすくい取ると、、、



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これだけの量になりました。

(重い、、、)


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角は懐紙ですくい取って仕上げは掃除機。

すっかり空になった炉。


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桑の蓋で閉めます。

本当はここで畳ごとかえて、炉壇を隠してしまうのですが、畳替えは重くて大変なので、後日。

畳替えをしないですむ、中板に変えようかなあ、、、、
雰囲気的にも、中板好きなんだ。
(この茶室の本歌も実は中板)


さて、これでお仕舞い、、、ぢゃありません。

実はここからが結構力仕事。


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屋外で灰を篩にかけて、燃えがらなどを取り除く作業が。
マスクをかけて、腰痛と戦いながら。

ご存じない方には、お茶なんてきれいな着物を着てお上品に「オホホ、、、」といっているイメージかもしれませんが、それはほんの上澄み。
大半の下準備は力仕事なんです。


だから茶道は禅の修行(=作務)と深く通じるものがあると思っています。




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今期の燃えがらはこのくらい。

今年の夏は湿し灰(これまた炎天下の重労働)作りにも挑戦したいけれど、腰痛がなあ、、、、
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一通りの作業を終えてふとみると、あっというまに鮮やかな緑になった楓の木の青が目にまぶしい。


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いよいよ風炉の季節到来、日ごろの灰型修行の成果をお見せしなくては(ひゃ〜、、汗[E:coldsweats02])



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こぼれ種から、苔のなかに発芽した楓もご愛敬です。
posted by しぇる at 20:00| Comment(8) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月28日

2012 都をどりは♪〜〜建仁寺界隈

京の五花街おどりの制覇をねらっていますが、祗園甲部はなんとなく別格で、あの
 (地方)都をどりは、、、、
   (芸舞妓)よ〜い
やサア〜

が、聞きたくて今年も参りました。


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一力の艶っぽい壁。

昨年秋、僭越ながら(?)祗園一力亭でお茶屋デビューしまして、そのときに接待してくれた芸舞妓さん(一力は祗園甲部)の踊りを見たいなあ、、と。

1回そばで見た、というだけで何のゆかりもありませんが、それでも知っている芸妓さん舞妓ちゃんがでてくるとなんとなくうれしいのは人情で。

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こちらもお茶屋さん。(廣島屋さん)


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昨年はまだ桜の季節で雨でしたが、ことしはすっきり晴れた初夏の祗園歌舞練場です。




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祗園甲部は井上流、かつての友人が井上八千代(先代)の直弟子さんだったので、なんとなくなじみがあります。

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大丸と高島屋が力を入れて調整する豪華な衣裳。

地の色はこのブルーが多いようですね。(若草色のときもあるらしい)
肩にかかる枝垂れ桜の意匠は毎年同じで、裾模様が例年変わるようです。

今年は宝船。
震災をのりこえて、あらたな船出を、、、という思いがこめられています。

帯のアゲハチョウは、平家の紋。
今年の出し物、「平清盛由縁名所」にちなんだもの。





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昨年、都をどりについて熱く語ってくれた大丸の衣裳調整に長年関わってこられたおぢさん。
今年はいてはるかな〜と思っていましたが、今年もご健在です。






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過去の衣裳の展示もあります。




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緑まぶしい歌舞練場。


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枝垂れ桜の名残も、、、



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まずは芸妓さんのお点前、舞妓ちゃんのお運びでお薄を一服。
芸妓さんは黒の紋付きの正装、半分返した赤い襟は舞妓から芸妓になった証だとか。


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とらやさんの薯蕷もいただく。
お皿はお持ち帰り。


で、舞台、きれいだった〜[E:lovely]

やっぱり浮き世をはなれた夢の世界を提供するのは、どこか宝塚に似ていますね。

昨年先笄姿をみせてくれた、当時舞妓だった豆ゆりさん。芸妓さんになって、出ていました。
(昨年の記事、みていたらお点前の介添えにでていた舞妓ちゃんは豆ゆりさんだった!)

きれいな豆はなさんも白拍子姿で登場。

店出ししてようやく1年の初々しい豆六ちゃんをさがしましたが、この日はでていなかったな、残念。

貫禄の芸妓さん、そ乃美さんもこの日は出番なし。

なんて、お気に入りをさがす楽しみも宝塚みたい。




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で、都をどりデビュー2年目にして、お皿5種、コンプリートしちゃった〜[E:happy01]

浮き世を忘れたあとは、(現実に戻って)空腹を満たそう。


建仁寺をとおりぬけて、松原通りのコリスさんへ。


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外見はどこにでもありそうな喫茶店、というかんじなんですが、知る人ぞ知る、という評判の洋食屋さん。


席が少ないのですぐに満員になりそうですが、運よく入れました。



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まあ、この充実メニューを見て下さい。
しかもワインクーラーにはたくさんのストックが。

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なのでワインのあてによさそうなメニューも。
これは鴨の胡椒漬け、無花果添え。


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お値段にくらべてこのボリューム!
これにパリパリのフランスパンの大きい塊がついてきて、バターの他にとってもおいしかったトマトのニンニク風味ジャムがついてくる。
これはお値打ちですわ。



おなかも満たされて、建仁寺へ逆戻り。



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先日四頭茶会で来たばかりですが、ここにこんな牡丹園があるとは気づかなかった!

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妖艶、ゴージャス。
禅寺なのに牡丹と思いましたが、、、意外と合うかも。





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こちらは清楚系ゴージャス(?)

佳名喚(よ)びて百花の王となす
競い誇る天下無双の艶
   (皮日休:唐代の詩人)


さきほどの芸妓さん、舞妓ちゃんのかんばせに重なりますなあ、、、。




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建仁寺の茶垣(お茶の木の生け垣)ではお坊さん達が茶摘みや、枝はらいをされています。
お茶の寺、建仁寺ならではの風景か。



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したたる翠の禅寺の庭を前にしばし端座。
心鎮まるひととき。


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悟りの窓、、、なんちって。



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さて、建仁寺といえばやはりこれ、「風神・雷神」(展示はレプリカ・綴プロジェクトによる精巧なもの)。

これにインスピレーションを得たすばらしい書が並んでいました。


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この書をみるだけで、絵を見なくても、目に浮かんで来るではありませんか、あの風神、雷神の姿が!
ちょっと感動。

これを書いたのが金沢翔子さん。
(大河ドラマの「平清盛」のタイトルの字を書いた方ですよ。まだ20代にして!)

彼女の書展が近々ここで開かれるようです。
いってみなくちゃ。





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posted by しぇる at 22:49| Comment(10) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月26日

五事式の茶事

五事式のお茶事へ初参加いたしました。

五事式とは、七事式のうち五つの式を取り入れた茶事で、七事式そのものがいわば修練でありますから、五事式はその集大成的なものといってよいでしょうか。

初座は、廻り炭、懐石をいただいて中立。
後座は、廻り花ですが、今回はお花がたくさん集まったので、花寄せで。
ついで、且座で香をたき、濃茶、薄茶は花月、一二三之式で濃茶を採点。

という流れです。

茶の湯巧者ばかりが本来やるべきお茶事ですが、そこは修練、お稽古ですから、、、[E:coldsweats01]
亭主も入れ替わりながらの進行。

待合掛けは、この日の会にぴったりの七事式の偈頌。

席入りすると、まずむかえてくれたのは「一期一会」の軸。
お茶が好き、という共通項のみのご縁で集った皆様なので、まさにふさわしい言葉でした。


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まずは廻り炭

これが一番大変で、亭主にあたりませんように、、、と祈っておりましたら、なんとかあらたずにホッ[E:coldsweats01]

巴半田や筋半田がでてくるベテラン向きのお点前ですわ。

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客がそれぞれ思うように炭をついで、その風情を拝見するというもの。

前の客がおいた炭を、テープを巻きもどすようにあげなければならないので、むつかしい炭の挟み方を前の方がされるとつらいのよね。
炭3つは割炭をいれればなんとかはさめても、丸3つはまずimpossible!

今回私は、管炭を使わずぎっちょばかりで決めてみましたが、いまいち風情がありませんでしたねえ、、、失敗。

上手な方はほんと、きれいにバランスがとれて、しかも火がおこりやすいように置かれます。

最後に亭主が炭をおいて釜をかけ、いよいよお楽しみの懐石を。








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泉仙さんのお弁当。
たくさんの種類のお料理がつめこまれて、お腹いっぱい。


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この菊と桜の物相に感動いたしました。
かわいい〜。


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亭主交代で千鳥の盃も。
わざわざ車でいかなかったので、御酒をたんといただきました[E:happy01]




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お楽しみの主菓子は山もとさんの繊細なきんとん。

はっきりした銘はついていませんでしたが、「藤波」とでもつけましょうか。

中立のあと、私は花寄せの亭主にあたりましたので(ラッキ〜[E:happy02]一番楽かも〜)、後座の準備を。
銅鑼も打たせていただきましたが、余情のあるような打ち方はむつかしい。[E:coldsweats01]


皆様、それぞれお庭で育てられたり、わざわざ花屋でもとめられたりのお花を、人数分の花入れに入れていきます。

これもセンスがものをいいますね。
私はお花はちょっと苦手。

籠の花入れに山吹、瓢箪の花入れに春蘭を入れてみました。(花がたくさんあったので、亭主のみ2種いれさせていただく)



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中にはこんな貴重なお花も。
お持ち下さった方のお庭で丹精されたもの、ムサシアブミ(武蔵鐙)。

サトイモ科、仏焔苞(ぶつえんほう)をもつ花で、ミズバショウ、坐禅草などもお仲間だそう。

武蔵鐙とは、昔武蔵の国で作られていた馬具の鐙(あぶみ)に、くるっとまるまったところが似ているから。

でもお茶人さんならまず思い浮かぶのが利休の「武蔵鐙の文」ですよね。

武蔵鐙は「さすが」にかかる枕言葉で、古田織部へ宛てた手紙そえられた歌。

  むさしあぶみ さすがに道の遠ければ. とはぬもゆかし. とふもうれしし


(「へうげもの」でもこのシーン、印象的でしたわ)






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且座でお香をききます。

沈香は値段ではっきり香りが違います。
求めようと思うと、けっこういいお値段しますのよ。


とても上手に練られた濃茶は、お茶本来の葉っぱの味を堪能させてくれる物でした。
(私は、ダマ作らんと、上手に練る練習しないと、、、汗)






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薄茶は花月で。
干菓子は有名な、伊賀上野の紅梅屋さん、「さまざま桜」

芭蕉の「さまざまの事想い出す桜かな」がしみじみわかる年になったなあ、、、。


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今回、染付の手桶水指がでましたが、こういう柄杓、蓋置飾りができることを初めて知りました。


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最後は一二三之式で濃茶点前を採点。
高得点でした。
だっておいしかったですもの。


茶事を終えて、計5~6時間だったでしょうか。

五事式なんて、いままで遠い遠い目標と思っていましたが、やっと手が届くところまできたか、と感無量です。
こういう機会を与えていただいたことに深く感謝いたします。





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麻の葉の江戸小紋に子供の日にちなんだ日本のおもちゃの帯で。
posted by しぇる at 00:19| Comment(4) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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