2012年03月31日

京都府庁旧本館〜枝垂れ桜は、、、

本日は皆様をヨーロッパの、ルネサンス様式のお城にご案内しましょう。

P1150711

この堂々たる左右対称。
いやあ、ヨーロッパクラシックですねえ。

P1150712

車寄せの柱はナントカカントカ様式で、、、(←そろそろあやしくなってきた[E:coldsweats01])
王子様、お姫様が手を振ってくれると似合いそうなバルコニー。
たとえ、日本伝統建築が好きとはいえ、こういう西洋建築には乙女の頃からすごい憧れがありますわぁ[E:lovely]

P1150713

そうそう、エントランスホールには必ず左右にわかれた階段があるのですよねえ。

P1150729

天井をひたすら高く高く。

P1150730

階段親柱の意匠はアカンサスの葉(この館の装飾のシンボル)。
P1150731

二階に上がりきるとこの景色。

え?
ヨーロッパに桜ですか?

なんて、おほほほ[E:coldsweats01]
まあ、とうにばれてますわね。

ここはヨーロッパではなくて洛中ど真ん中、昭和46年まで京都府庁であった旧本館。

明日までの一般公開です。

方形の建築の中庭に円山公園の枝垂れ桜の子孫という見事な枝垂れがあって、その開花に合わせて毎年この季節に一般公開されるのですが、、、、


P1150723

あれ?



P1150724

だめじゃん!
まだつぼみじゃん!

やはりこの長引く寒さではね。
この時期に京都花見観光を予定されていた方々にはちょっとお気の毒です[E:wobbly]



P1150722

でもま、建物は見る価値があるし、こんなイベントも建物を使って行われているし、館内散歩しませう。


P1150716
P1150744

アーチが遠近法で続く回廊。
なんとなく昔の京都の小学校のイメージ。



P1150721

明治37年竣工のこの建物は、日本人が設計した西洋建築の到達点、、、、だそうです。
他の京都レトロ建築と同じく、とても豊かな芸術性、精神性、人間性を感じるのです。
(いわゆるモダン建築は好きじゃない。)




P1150727

ドア一つをとっても、機能性ばかりを追求したものでないのが豊かな感じ。


P1150718

こうやって中庭をのぞむと、ヨーロッパの修道院の回廊から中庭をみているような感じがしませんか。



P1150732

かつて府職員が執務したであろう各部屋が、京都・関西を中心に活躍するアーティスト達の作品を展示するブースになっています。(一般公開期間中のみ)


このポスターの右にあるウサギの人形、これ引き出しの取っ手なんです。
いたく気に入りました。(買わなかったけどね)


P1150720

カフェもあって、ユニークな和菓子を作っている日菓さんの和菓子をあてこんでいったのですが、残念ながら、すでに売り切れ!


ついでといっちゃなんですが、知事室も見ておきましょう。




P1150733

お、まゆまろ健在!

P1150740

ここで最後に執務した知事はかの蜷川虎夫氏。
ながらく、京都が共産党の牙城であった時代のシンボルですね。
私が大学在学中もまだ知事としてご健在でした。
懐かしい名前。



P1150734

知事室の暖炉。
これは本当に火を入れて使ったのでしょうか。


P1150743

こちらのドアはさらに重厚です。
この部屋からは大文字が今でもよ〜く真正面に見えます。

P1150747

こちらは建物の一番奥正面にある正庁。
公賓の接遇や公式行事等の会場として使用されてきたホールです。
なにかのパフォーマンスが終了したあとにしのびこみ撮影。

この正庁は普段は結婚式場としても使用できるとか。
いいですねえ、ルネサンス様式のお屋敷で結婚式、、、(まだ言ってる、、、)


今日は雨上がりのあと青空が見えたのはいいですが、また冬に逆戻りの寒さでした。
でも帰り際にさっと夕暮れの最後の陽がさすと、、、、



P1150726

枝垂れのつぼみがあたかも花開いたように、美しい桜色に輝いたのには感動しました。
桜の春は、もうすぐそこまでなんですね。
posted by しぇる at 23:17| Comment(8) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | 更新情報をチェックする

2012年03月29日

映画「道〜白磁の人」公開記念講演会

2年前の夏、高麗美術館になにげなくでかけて、そこで浅川兄弟と初めて運命的な(と、個人的には思っている)出会いをしました。

日本統治下の朝鮮に暮らして、当時の人だれからも見向きもされなかった朝鮮白磁の美しさにうたれ、その研究に朝鮮全土を歩き研究に生涯をささげた兄・伯教(のりたか)。朝鮮の服を着て、朝鮮人と同じ暮らしをし、朝鮮人に一番愛された日本人といわれ、朝鮮人に惜しまれながら夭折、朝鮮の土となった弟・巧。

彼らについては関連書籍も含め、かなり力をいれて一文をものしたので、ちょっとだけ抜粋。

    *     *     *




巧は流暢に朝鮮語を話し、いつもチョゴリ・パジ(民族服)をきてマッコリを飲みソルロンタンをたべ、多くの朝鮮人の友人がいた。彼のわずかな給料は、貧しい家の子供の学費や、生活に困っている家の生活費として消えていったという。

人間的あたたかさ、やさしさ、おもいやりの心をもった、どこか茫洋としたこの青年を、朝鮮の人々は愛したという。

彼の家に遊びにきた朝鮮人の娼婦が同じく朝鮮人の警官とけんかになり、それを尼さんがなだめる、、、という場面もあったそうで、彼の交際は身分など関係のないものだったことをしのばせる。

今の時代でいうと、どうということもないと思えるかもしれないが、かの時代、軍人が電車で座っている朝鮮人の老人をたたせて席を横取りする、ということが平気で行われていた時代の話なのだ。

しかもあまりに流暢に朝鮮語を話し、どこからみても現地の人に見えた巧は、ときに日本軍人に理不尽なしうちをうけたそうだが、決して「私は日本人だ。」と言わなかったそうだ。朝鮮人がそういうときにするように、何も言わずそっとその場を立ち去った、という。

声高に、日本の朝鮮支配を批判したわけでもなく、政治とは無縁の人だった。
ただ、ただ、朝鮮を愛し、その失われてゆく文化、芸術を惜しみ、そして朝鮮に愛された日本人だったのだ。



    *     *     *


出会ってからは、彼らに関する本を読みあさり、東洋陶磁美術館で浅川兄弟〜白磁は二人を忘れない展が来たときにはうれしくて、また会いにでかけたものです。

私は弟、巧の生き方自身にとても惹かれます。
私の敬愛する宮沢賢治と、その生き方はどこか似ていて、しかも40才前に夭折したところもどこか似ていて。





彼の生涯を伝記風に書いた本「白磁の人」の映画化の話があることは知っていました。
それがついに完成、この6月ロードショーなんですって!

それを記念して、公開前に高麗美術館(浅川兄弟の業績をもっと広めるべく、講演会など多数おこなわれています)学芸員、山本俊介さんのトークショーがあると聞きつけ、行きましたっ!



P1150659

場所は初めて行くJR京都駅南のイオンモール。(でかっ!)

この中のシネコンT・JOY京都で。


P1150662

映画のタイトルは「道ー白磁の人」。
トレーラーをみせてもらいました。

もちろん巧さんには会ったこともないのですが、私の中でこういう人だろうな、、というイメージがなんとなくあって、巧役の俳優さんはちょっと私のイメージとはちがうなあ。
誠実で真面目そうなところはイメージどおりだけれど、実際の彼はお堅い人じゃなくて、もっとユーモアのセンスにあふれた、というか茶目っ気のある人だったんじゃないかな。

それでも当時の朝鮮の風俗など忠実に再現されていて、本編をみるのがとても楽しみです。



P1150693

トークショーにどれほどの方が参加されるのかな、と思っていましたら意外とたくさんの方が。
(ほとんど私より年上、、、[E:coldsweats01])

若い方にも是非みてほしいものです。
当時の日本統治下の朝鮮の歴史も知った上で。


山本さん曰く、映画では柳宗悦の扱いが小さいのがちょっと残念、と言っておられました。

兄弟の業績は、当時の著名な思想家、哲学者、宗教家、文筆家であった彼なしでは、確かにここまで知られなかったでしょう。

思えば、伯教が初対面の手土産に持参した白磁の壺がなければ、民藝も生まれなかったし、朝鮮民族美術館(当時)の厖大なコレクションも生まれなかった。当時の朝鮮人が捨ててしまっていたその工芸の美しさも歴史の中に埋もれてしまっていたかもしれない。

そのシンボルというべき青花草花文面取壺、柳 宗悦展でも、また見て(実は数回見ているの)、その運命的な出会いに思いをはせたのであります。

高麗美術館では2年前に「浅川巧日記」を歩く、と題したツアーを企画されていたそうです。
巧が勤務した京城(ソウル)の林業試験場、住まいした清涼里、朝鮮白磁のふるさと広州分院里、そして彼が眠る忘憂里(マンウーリ)墓地を巡る旅。

とくに忘憂里の彼のお墓には是非お参りしたいなあ、、と思っているのですが、なかなか気軽に行ける場所ではないのです。
こういうツアーがあるなら是非参加したい(仕事うっちゃっても)!と思っていましたら、今年また企画されるようです。
ああ、これは是非いかなければ!




    *     *     *



<映画HP>
こちら
posted by しぇる at 22:20| Comment(2) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする

2012年03月26日

上七軒・北野をどり 2012

京の五花街のトップを切って、ここ上七軒で北野をどりの開幕です。

P1150668

祗園甲部とここだけに許された五つ団子の提灯。
華やかな花街の雰囲気にあいますね。

P1150670

上七軒歌舞練場への風情ある道。


P1150673

最大の花街、都をどりの祗園甲部歌舞練場に比べるとこぢんまりしていますが、風情ではまけません。
北野天満宮のほん近く、というロケーションもいいですね。
五花街の中で実は上七軒、一番長い歴史を誇っているのです。
元はといえば15世紀の北野天満宮参拝客の休憩所だったとか。



P1150676

こちらは天満宮からの入り口。
さすが、老松さんの名前の入った雪洞ばかり[E:coldsweats01]


P1150678

ちょうど天神さんの市がたつ日でもあったので、開演前に少しぶらぶら。
急な雨もあって、もう片付けに入っている店が多かったのが残念。
こんどまたゆっくり来よう。



P1150679

開演前に舞妓ちゃんによる立礼のお点前をみながら、お茶を一服よばれます。

あら?
お菓子は老松さんじゃなくて鶴屋吉信さん。
このお皿はお持ち帰りできますのよ。
昨年の都をどり、京おどり(宮川町)、今年は北野をどりのが集まりましたわ。


P1150684

歌舞練場の中庭。
この木造部分は明治30年代の建築とか。
花街らしい情緒がありますね。
戦後はGHQの将校クラブになっていたこともあるとか。


夏場はここで舞妓ちゃんたちがそばにすわってくれることもあるビアガーデンにもなるんです。
夏場以外は、喫茶・洋食「茶ろん」で軽食がいただけます。

ここでコーヒーをのんでいると、隣の席にすわったのが、よその花街の姐さん達と、そのひいき筋とおぼしきおじいさま。
ええ雰囲気かもしていましたわ〜。

今回の公演は
舞踊劇「愛してならぬ人」
純舞踊「常磐の寿ぎ」
フィナーレ「上七軒夜曲」

舞踊劇は河童のカンコのおはなし。
なんだか宝塚歌劇をみているようで面白かった。

2月の弘道館月釜でお点前をされたマルチタレントな尚鈴さん、カンコのお兄ちゃん(河童の親玉みたいな役)をやってはりました。
かっこいいですよ。

やはりきれいどころがずら〜っときれいなべべを着て、キラキラの髪飾りつけてはるのを見るのはええなあ。
寿命が延びる気がしますわ。(←年よりくさ〜)

話題の現役最高齢、勝喜代さん(80代だったと思う)のフィナーレでの踊りも見せていただきました。
さすがに芸をきわめた人は高齢になってもしゃんと、背筋がのびているなあ。
年をとってもかくありたいものです。


P1150686

終演後、ちらっと写した舞台。
写真では紅白梅の緞帳がかかっていますが、開演前の最初の緞帳は生成り色の和紙(染色せず和紙そのものの色)でできていたのにはびっくり。


P1150687

よその花街からおこしの姐さん方、舞妓ちゃん方がいそいそとお帰りの姿も風情がありますね。

P1150690

上七軒の検番(舞妓さんや芸妓さんが舞などの稽古をしたり、お茶屋さんなどの事務仕事をしきったりするところ)。
上七軒通りから少し南下する道にあり、この周辺の家並みはよい風情があります。

P1150691

ポスターですが、フィナーレを舞台裏から撮った感じがいいですねえ。

P1150692

上七軒・老松さんでこんなお菓子(摺り琥珀)も買いました。

4月8日のさかさま会に、老松の太田さんも出演するらしいですよ。
私は別件で行けませんが、どなたか参加される方、またどんなだったか教えてね[E:happy01]
posted by しぇる at 20:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。