2012年02月29日

北野天満宮の梅

残念ながら今年は北野天満宮の梅花祭、行けませんでした。


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今年は開花が少し遅れるとのことでしたが、やはり梅花祭の頃、行ってみなくては。

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この日はこんな粉雪が舞う、さむいさむい日でした。
でも梅を愛でるには、こんな日もいいかも。



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赤い眼の牛はとてもやさしい表情。
早咲きの梅の木の下で。

(ちなみに赤目四十八滝は赤い眼の牛に乗った不動明王の出現から来た名前とか。関係ないかな?
むしろ太宰府へ流される菅公をしたって泣きはらした目、というべきか。でもほんとうのところ、なぜ赤い眼?)



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梅は咲き始めが一番よい香りがするとか。
満開ではなくて、こんなふうにつぼみ混じりの3~5分先の頃が絵画的にも一番美しいかもしれません。



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白梅は清冽。



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宋の画家、曹端白が十花を選んで十友になぞらえましたが、そのうちの梅は「清友」。



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紅梅は可憐。

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ときに妖艶。

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せっかく格調高くいっていたのに(?)やっぱり甘いもんの話になるのね。
毎月25日、天神さんの日に境内に出店される長五郎餅さん。


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ルーツが北野大茶会、秀吉さん命名というお餅。
これ一つでもけっこうずっしりなのに、2個に煎茶がついて350円!
お得だわ。
餅+こし餡という私には黄金コンビゆえ、完食。(ただし夕食作る気、喪失)



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お向かいは、月釜がおこなわれるお茶室の明月舎。
こちらもいちどは行きたいと思いつつ果たせていません。

さて、お腹もあったまったし、梅めぐり再開。


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  梅の花 降り覆ふ雪を 包みもち 
       君に見せむと 取れば消につつ 
 (万葉集)


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こちらはさらに香り高い蝋梅。


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梅苑のほうへも行ってみましたが、ご覧の通り少し早いようですね。


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それでもほのかに香る紅梅もあり。

   春されば まづ咲くやどの 梅の花
        ひとり見つつや 春日くらさむ
   (山上憶良)

   わが苑に 梅の花散る ひさかたの
        天より雪の 流れくるかも
    (大伴旅人)



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残念ながら御土居の梅林はまったくといっていいほど、まだでした。

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天神さんをあとにして、上七軒の花街情緒を味わおうとふらふら。

先日の弘道館茶会でみごとなお点前を披露された尚鈴さんも、こちらの花街の芸妓さん。


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北野をどりのチケットもゲットしましたしね。[E:happy01]

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有職菓子御調達所・老松さんも上七軒にあります。
(弘道館の主催者でもあります。)

こちらでも、こんな梅に出会えました。


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染付の器も垂涎ですわ。
posted by しぇる at 22:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 京都めぐり2012 | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

如月の瓢亭

ご存じ、南禅寺畔瓢亭

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前回は初夏の候でした。
ちがう季節の室礼・懐石を見てみたいと思っていましたので今回、早春というにはまだ寒い如月の瓢亭へ。

前回は創業当時(400年前)からある「くずや」というお茶室でしたが、今回は襖をとりはらえば宴会もできる、(多分)「広間」というお部屋をたった4人で贅沢に使わせてもらいました。

瓢亭は庭につかず離れずの距離で4棟の茶室があり、ここで贅沢にも食事をいただけるのです。
食事だけでなく、数寄屋の室礼も楽しまなくては。

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寄り付きに使わせてもらった六畳ですが、ここも立派なお茶室になっています。

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こちら本席。


こちらの床にも瓢箪の絵。

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床のお花は黒椿でしょうか?

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最初これがなにかわからなかった。

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おお!
これは!
足がおろせるようになっていたんですねえ。
外人さんによろこばれそうです。
実際足がとても楽でした。

さて、待ち合わせのあいだ、お部屋の撮影大会。[E:coldsweats01]


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襖の引き手がまたまた瓢箪。


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こんな瓢箪も[E:lovely]
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さらにさらにこんな瓢箪も。

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天井も数寄屋やなあ。

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照明もすてき。

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今日はシックなお召し物の女将さん。

さあ、ここからは眼福、口福の時間です。

(ブログでは全部の献立をアップすることはあまりしないのですが、こちらさんだけは別ですの。)

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向付は明石の鯛。
例によってトマト醤油(しょっつるみたいで大好き!)でいただきます。

左手には珍味のくちこ(ナマコの卵巣)。説明を聞く前においしくて完食。
右手のは魚介のぬた。



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懐石仕立てなので、これは白味噌の汁、蓬餅入り。
梅のお椀の塗りもまた眼福。



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これが絶妙なとろりぐあいの、一子相伝・瓢亭卵。

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ぐじの蒸し物、湯葉となんとからすみ添え。
からすみも大好物ゆえ、「酒持ってこ〜い!」モードになりそうなのを、ぐっとこらえる。



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焼き物は鱒。
この染付、ええなあ。


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アワビと大根の炊き合わせ。





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穴子の蒸し寿司に、しんじょうのお汁。

懐石で云えば湯桶になるのでしょうか。
出汁はぎりぎりの薄味で、箸洗いと言った感じでコースの組み立てに隙がありません。







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(これもかなり古い蒔絵の椀だそうですよ)


ほんとうにこちらのお料理は(と、講釈たれるほどいってないんですけれど[E:coldsweats01])ケレン味なく、素直においしい。王道を行く、という感じでしょうか。



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ここらでもうお腹いっぱい、、、、


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と、いいつつ別腹の甘いもん。
嘯月さんの雪餅。
つくね芋のお味がしっかり。

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お薄は永楽さんの椿の茶碗で。



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胃も心も満ち足りて、お庭をとおりぬけて帰路へつきます。

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こちらが前回とおされた400年前の茶室、くずや。

できればまたちがう残りの2棟もいってみたいですね。
季節もまたまた変えて。
posted by しぇる at 20:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 京のグルメ | 更新情報をチェックする

2012年02月25日

修二会直前・試別火(ころべっか)のころの二月堂

奈良まで所用あってでかけました。
来月はお水取りのお松明を見に、今年も出かける予定ですがその前の二月堂もみておきたいと足をのばします。

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東大寺は南大門まで行かずに浮雲遊園をつっきって行く二月堂への道。

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昨年この遊園の真ん中に奈良県新公会堂。
こんな場所にわざわざ建てなくても、、、と私などは思うのですがね。

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大仏殿を背景に、鹿にエサをやるところを写真撮影中のハネムーンカップル(???)

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まずは三月堂(法華堂)にでました。
この柳は春にはここのランドマークになるんですよ。
現在ここは閉鎖中。
不空羂索観音と日光・月光菩薩がおられたのですが、ただいまは新しくできた東大寺ミュージアムへ仮住まい中。
やはりこちらのお堂で拝みたい。


三月堂の前の石灯籠に発見!

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この巻かれた注連縄は修二会のまえにおこなわれる結界なんです。

ご存じの方はご存じでしょうが、お水取りは実はお松明の期間(3/1〜14)だけではないのです。
2月の中頃より練行衆は、別火坊にて、俗世間を絶った生活、世間と火を別にする=別火(べっか)にはいります。

2月20日から試別火(ころべっか)。
この間本行中に着用する紙衣をつくったり、糊こぼしの椿の造花をつくったり(花ごしらえ)、灯心そろえをしたり、社参をしたり、準備をかさねます。

2月26日からは惣別火(そうべっか)。
この日から練行衆は別火坊から一歩も外に出られず、地面をあるくこともゆるされません。
なので前日の社参は暇乞い(娑婆へのおいとま)とよばれるのもおもしろい。






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この日は試別火の期間中ということになります。

この画像は開山堂の中をのぞいてみたもの。
開山良弁僧正をまつるこのお堂の中にあるのが有名な椿、糊こぼし。

まあ、のぞいてみても見えないんですけれどね。


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ここの坊の方が、練行衆になられたようです。
入り口に結界の注連縄が。





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本行の時を静かに待つ二月堂。


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ここもすでに結界されています。


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これをお堂側からみたらこんなふうになっていました。
毎年お松明のあと、のぼって前を通っているはずなんですが、気づかなかったなあ。

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上からのぞいたところ。


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お堂の正面(西)の吊り灯籠。



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裏側(東)のいわゆる瓜灯籠。
二月堂のシンボルかな。



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本行でお松明とともに練行衆が上堂してくる登廊。



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階段を下りた正面にある湯屋。
本行中の練行衆の食事をここでつくるとか。

ちなみに練行衆の食事は1日1回きりなんですよ。
そのため食事には体力をつけるようにと、献立にさまざまな工夫がされているとか。


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これがその食堂(じきどう)。
食事も行のひとつとして、きめられた食作法があります。

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食堂の向かい、正面の建物が本行中の参籠所。

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まだ青々としたお松明の竹です。
美しい、、、、。


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本行中、12日深夜、お水取り(香水・こうずいをくむ)がおこなわれる閼伽井屋。


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その屋根に鎮座する鵜。

修二会をはじめた実忠和尚の勧請に遅参した遠敷(おにゅう)明神が、おわびにと香水を湧かせようと約束。
飛来した二羽の鵜がとまった場所からわき出た御香水。
これが若狭井とかや。


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帰りは北側の大好きな裏参道より。

来月がはやくも楽しみです。


   水取りやこもりの僧の沓の音      芭蕉
posted by しぇる at 20:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 奈良さんぽ | 更新情報をチェックする