
今年は開花が少し遅れるとのことでしたが、やはり梅花祭の頃、行ってみなくては。

この日はこんな粉雪が舞う、さむいさむい日でした。
でも梅を愛でるには、こんな日もいいかも。

赤い眼の牛はとてもやさしい表情。
早咲きの梅の木の下で。
(ちなみに赤目四十八滝は赤い眼の牛に乗った不動明王の出現から来た名前とか。関係ないかな?
むしろ太宰府へ流される菅公をしたって泣きはらした目、というべきか。でもほんとうのところ、なぜ赤い眼?)

梅は咲き始めが一番よい香りがするとか。
満開ではなくて、こんなふうにつぼみ混じりの3~5分先の頃が絵画的にも一番美しいかもしれません。

白梅は清冽。

宋の画家、曹端白が十花を選んで十友になぞらえましたが、そのうちの梅は「清友」。

紅梅は可憐。

ときに妖艶。

せっかく格調高くいっていたのに(?)やっぱり甘いもんの話になるのね。
毎月25日、天神さんの日に境内に出店される長五郎餅さん。

ルーツが北野大茶会、秀吉さん命名というお餅。
これ一つでもけっこうずっしりなのに、2個に煎茶がついて350円!
お得だわ。
餅+こし餡という私には黄金コンビゆえ、完食。(ただし夕食作る気、喪失)

お向かいは、月釜がおこなわれるお茶室の明月舎。
こちらもいちどは行きたいと思いつつ果たせていません。
さて、お腹もあったまったし、梅めぐり再開。

梅の花 降り覆ふ雪を 包みもち
君に見せむと 取れば消につつ (万葉集)

こちらはさらに香り高い蝋梅。

梅苑のほうへも行ってみましたが、ご覧の通り少し早いようですね。

それでもほのかに香る紅梅もあり。
春されば まづ咲くやどの 梅の花
ひとり見つつや 春日くらさむ (山上憶良)
わが苑に 梅の花散る ひさかたの
天より雪の 流れくるかも (大伴旅人)

残念ながら御土居の梅林はまったくといっていいほど、まだでした。

天神さんをあとにして、上七軒の花街情緒を味わおうとふらふら。
先日の弘道館茶会でみごとなお点前を披露された尚鈴さんも、こちらの花街の芸妓さん。

北野をどりのチケットもゲットしましたしね。[E:happy01]

有職菓子御調達所・老松さんも上七軒にあります。
(弘道館の主催者でもあります。)
こちらでも、こんな梅に出会えました。

染付の器も垂涎ですわ。