2011年12月15日

當る辰歳 吉例顔見世興行〜南座

ご存じ、南座、當る辰歳 吉例顔見世興行。

これからの1年、南座と出演契約をした歌舞伎役者が出演する、という意味で役者の正月ともいわれるので、當る辰歳 と来年の干支がつくのです。


P1140395

京の師走の風物詩、南座の招き。
いままで下から見上げるばかりで通り過ぎていましたが、今年は京の奥様方にならって師走の行事を満喫しにおでかけいたしました。

P1140394

これが今年新調された緞帳の原図(かも)。
赤地草花連紋という吉祥紋葉で、上村淳之画伯監修。
現物の緞帳をみるとところどころきらきら光ってきれいです。
制作は川島織物、聖護院八ッ橋さんの寄贈です。太っ腹〜!



今年の夜の部は、大出し物として
「源平布引の滝・実盛物語」・・・菊五郎
「元禄忠臣蔵・仙石屋敷」・・・仁左衛門、三津五郎

オープニングを華麗に彩る我當、秀太郎の「楼門五三桐」

長唄・清元・舞踊の「六歌仙容彩・喜撰」・・・三津五郎

上方落語の名作を歌舞伎にしたてたコメディ「らくだ」・・・・愛之助、翫雀



P1140391

歌舞伎についてはにわかファン以外のなにものでもないので、○○屋がだれで、△△屋がだれなのか、だれがだれの息子でだれがだれのおじいちゃん、、、、ということについてはあんまり知識がございません。

「親の顔が見てみたい。」
というセリフに場内に笑いがわいたところをみると、これは親子共演なんやなあ、、と推察するのみ。
こういうのをよくご存じでしたら、もっと楽しめるんでしょうねえ。


P1140392

でも仁左衛門さんは、ほんまええわあ。
仇討ちの本懐を成し遂げたあと、仙石伯耆守らによる詮議の場で、感情を極力おさえながらも凜とした申し開きをする大石内藏助を演じはりました。

今年2月、大阪松竹座で見た時は、やつれた色男をやらして艶っぽくて絶品でしたが、こういう武士の役もまたええわあ。
どちらも心に哀しみをかかえている、というところが共通項かも。

いちど仁左衛門のコメディ(あれば)も見てみたいなあ。

花道のすぐそばの席だったので、平伏したときの仁左衛門さんのナマ足の裏を、とくとおがませていただきました。[E:coldsweats01]



P1140388

幕間のお弁当は南座の売店で買ったのですが、うりきれ寸前だったので、この巻き寿司しかなかったのよ。
これを瓢亭なんかで調達してもちこむのが通だとか。




P1140384

幕間にせっかくの南座、記念撮影。


P1140385

例の蘭陵王の帯をお初におろしました。
まあ、舞踊と関係なくもないか、、、、と思って。


後半、三津五郎さんの喜撰法師。
お酒も女も花も好き、という喜撰法師が花盛りの祗園で茶店の女にたわむれ踊る、というものですが、直前の忠臣蔵で仙石伯耆守をやっていた人と同人物とはおもえないくらい。

体格すら、偉丈夫から急になよやかになったの?と思わせるくらいの別人ぶり。
さすが、一流の役者ってこういうものなのね。


さいごの「らくだ」は死人にカンカンノウを踊らせるという有名なお話しで、まったくの浪花言葉の口語体、思い切り笑いました。
ラブリンこと愛之助の(←ちょっとファン)小悪党ぶりがまたお似合いなことといったら、、、
こういう役をやらせると絶品です。

翫雀の久六は、その浪花言葉、最高〜!!
「あきまへん、あきまへん」というせりふ、これ関西弁ネイティブでない私には絶対発音できません。



P1140397

心地よい興奮の余韻を残して南座をあとにします。
回りをみてもお着物の方が(男性も)多いのを見るのはなんだか楽しいですね。

京の住人になったからには、これからは毎年の年中行事に顔見世をくみこまなくては。
P1140399

帰りは辰巳稲荷のある新橋通を通って。
P1140400

ここはまことに風情のある通りなのですが、夜歩くことはほとんどないので、こんな風情を楽しみながら歩いて帰りました。


posted by しぇる at 22:58| Comment(18) | TrackBack(0) | 京あそび | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。