2011年12月06日

京都和菓子の会〜師走の京菓子の調べ

え〜、お茶屋の女将どす。
いえ、芸妓どす。

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ウソどす。[E:coldsweats01]

お出かけ先が南座ならぬ北座、じゃあ近くだし、、、、って縄手通りの、洋髪をとても上手に結って下さる美容室エメラルドによりまして、髪を作ってもらおうと。
いやあ〜ええ仕上がりやわあ。
われながらほれぼれ。(前からは、、、不問に、、、)




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南座は顔見世興業がもう始まっていて、杉の一枚板に役者の名前を勘亭流で書いた「まねき」があがっております。

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四条通をはさんで、お向かいにあるのが北座。

こちらもちゃんと纏があがっているでしょ。
で、「?」と、思われた方、そうなんです。北座はもう現存しません。

江戸時代、かつて京都にあった7つの芝居小屋のうち、明治まで残ったのは南座、北座だけだったそうです。
その北座も明治26年に廃止、それがあった場所がこちらなんです。




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破風もまったく南座そっくり。

でも、建物の川端通りに面するほうを見ると、、、

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そう、実はここは井筒八橋さんの本店なんです。

北座のゆかりで建てられた北座ビル、なかはレストランや茶寮、歌舞伎のミニミュージアムになっています。

この日、おじゃましたのはこの北座ビル。


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このように南座を少し見下ろすように見ることができる場所です。
南座はいつもまねきを下から見上げるばかりですので、これはめったに見られないアングルですよね。


「よき室礼の中で、よき和菓子を」のコンセプトで長年続けられている京都・和菓子の会、いつも楽しみで、皆勤をねらっております。

今回は主催中川様の体調のこともあり、こぢんまりと、和菓子もいつもの創作ではなくあるもので、ということだったのですが、ふたを開けてみれば大盛会でした。


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オープニングはフルート奏者、津田佐代子さんのバッハ・無伴奏フルートのためのパルティータ。

実は津田さん、ここの井筒八橋のお嬢様なんですよ〜。
とてもおきれいな方です。

少し前に、東北の被災した場所を巡る演奏会をされたそうですが、その時のことを思い出されて胸がつまったようなご様子、演奏されたのは「ふるさと」でした。

そのあとは、歌舞伎の芝居見物にちなんだ幕の内弁当をいただく。
(お食事付きの会は初めてのこころみ)



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それに佐々木酒造さん(「ハンチョウ」の男前の弟さん)がご持参のしぼりたて「古都」を一杯ずつちょうだいしました。
淡麗![E:lovely]

今は寒仕込みの真っ最中でお忙しいとか。

先ほどの津田さんのお父上、井筒八つ橋の社長さんがおいでになって、八つ橋の起源や歴史、進化について熱く語られました。
京土産と言えば定番中の定番、八つ橋について、実は知っているようで全然知らなかったのですね。
おおいに勉強になりましたわ。

たとえば、「八つ橋」の名前の由来が、「伊勢物語にでてくる三河国八ツ橋の故事」という説と八橋検校の名に由来する説とがあって、井筒は後者説のため、八つ橋の缶にに描かれているのは琴。
そういえば聖護院八つ橋の缶はかきつばたと八つ橋で、こちらは三河説なんですね。

いつもなら、お店では売られていない創作和菓子を賞味するのですが、今回は創作ではない分、たっぷりとめしあがれ、ということでこんなにたくさん!



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すべて井筒八つ橋さんのもの。
特に右端の板状のお菓子は益壽糖というもので、蜂蜜、和三盆、八種の漢方をねりこんだという滋養菓子。
不思議なお味でしたよ。

さらに、、、


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太っ腹な井筒の社長さん、みなさまにこんなお持ち帰りのお菓子を大盤振る舞いしてくださりました。

これは南座の売店で購入できる、生八つ橋に小倉あんを包んで編笠模様に仕立てた銘菓「夕霧」ではありませんか。
近松が坂田藤十郎のために書いた「廓文章」にでてくる夕霧太夫が名前の由来。
編笠は太夫の恋人、藤屋伊左衛門のもつ笠をかたどったもの。
昭和22年に歌舞伎にちなんだお菓子を、と五代目さんが考案された物とか。

年末なので、楽しみの恒例の福引き。
それぞれの福が当たり、みなさま、ほっこり幸せな気分でおひらきです。


さて、せっかくですから、私はちょっと祗園〜門前町あたりを少しお散歩して帰ります。

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祗園のお店には早くも「福玉」がならんでいます。
舞妓さんが年末にお世話になったお茶屋をまわるときに、ご贔屓さんやお茶屋さんからもらうもので、なかには干支の人形など、縁起物がはいっているそうです。
除夜の鐘をきいてからあけるのが習わしとか。
一つ自分用に買ってみる?


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新橋通り。
この先にはかの有名な祗園と言えば、ここ、の辰巳稲荷があります。


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そして古美術、骨董のお店が軒をつらねる古門前、新門前通り。
ちょっと敷居が高いお店ばかりなんですけれどね。

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こちらはお香屋さんですが、良い雰囲気の建物です。


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鬼瓦や鍾馗さんをあつかっている瓦屋さんもあります。

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こんなりっぱなお家も。
観世流シテ方の名門、片山家。
当代(今年、九郎右衛門を襲名)は今の井上八千代さんの弟さんにあたります。



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草木染で有名な染司よしおかさん。

よしおかさんといえば、私は奈良東大寺・お水取りの「糊こぼし(修二会につかわれる和紙の椿)」のための、古代の染色技法で染めた和紙を毎年奉納されている、、、ということをすぐ思い浮かべます。


お店にディスプレーされたとりどりの透き通る絹のストールは、どれもやさしくてきれいな色。
みんなほしいなあ、、、というわけにもいかないので、この1枚を選びました。


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羽根のように軽くて、あたたかい。
刈安(青茅)と藍で染めたもの。

それから、、、

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吉岡さんのこちらの本。
「源氏物語」に沿って、吉岡さんが染めた襲の色が、見ているだけでも美しくため息もののうえ、各帖のダイジェストも読めるのです。

本屋でみるたびに買おうかどうしようか迷っていたのですが、


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吉岡さんのサインがあったので、即買っちゃいました。
(けっこうミーハー[E:coldsweats01])


posted by しぇる at 00:17| Comment(6) | TrackBack(0) | 京あそび | 更新情報をチェックする

2011年12月03日

錦秋〜大山崎山荘篇

この1年、季節毎に訪れているお気に入りの大山崎山荘美術館、昨年の紅葉の美しさが忘れられず、今年はデジイチ持参で。

(ちなみに春の山荘はこちらで)

駅からけっこうな坂道があるので、大山崎の駅(JR、阪急とも)から送迎バスがあるのですが、私は歩いて行くのが好き。
(10分ほどですよ)


こちらの山荘の説明はここに書きましたので、今日はまた、紅葉の画像のみをお楽しみ下さい。
ぼ〜っと見るだけでOKよ。




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入り口のトンネルをくぐったあたりからもうすでにこの焔色。

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春は枝垂れ桜が美しかった広場から、山荘美術館を見上げる。

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ここは市内のような混雑は一まったくありません。
ひとり静かに錦秋に向き合えます。
もちろん、お友達と感動をシェアするのもいいですね。




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建物の入り口付近は、楓だけでなく、ドウダンツツジもすごいのです。

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借景の山の色づきは浅く、手前の紅葉とのコントラストが美しい。


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この山荘の庭園には石蕗(つわぶき)がたくさん植わっていたんだ、と確認。


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美術館の二階のテラスから、はるかにのぞむ木津川、桂川、宇治川合流ポイントのスペクタクル。

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川の土手には色づいた桜の並木も見えます。

ここは、春も絶景、秋も絶景。
ちなみにこの景色を楽しみながらビールも飲めますことよ。(だって正式名はアサヒビール大山崎山荘美術館だもの)[E:happy01]

そしてこのテラスから下をのぞきこむと、、、



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わあ〜、紅葉の海だ、赤の洪水だ!


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美術館でのただいまの展示は「大山崎山荘のおもてなし〜利休・モネのみたてた大茶会」。

かたや茶人と言うだけでなくあらゆる芸術のコンダクター、利休。
かたや西洋絵画・印象派の騎手、モネ。

かれらが現代にいて、山荘所有の美術品から茶会のために選ぶとしたらどんなものなのか?
という仮想茶会の道具組を展示。

やはり、ルーシー・リーの青い茶碗(利休が選んだことになっている)は光っているな。


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吹き寄せ。

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ニシキギの紅葉も美しい。


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落ち葉をふみしめて歩くもまた楽し。

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落ち葉を一枚、ひろって本にはさむもまたゆかし。

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紅葉の向こうに、これから迎える厳しい冬を耐え抜く覚悟の桜のつぼみも。

四季折々、それぞれの美しい顔を持つこの山荘。
今度は雪化粧の姿を見てみたいな。


  *   *   *

さて、山荘ではビールとかるいおつまみは食べられますが、お腹が減ったときには阪急駅前のこちらなんかどうでしょう。
(ちなみに駅のほんの周辺以外にはお店はありません)



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古民家を改修したカフェレストラン、Hermit Green Cafe

くーちゃんさんのブログで教えていただきました。



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このお値段で?
と思うくらいのお値段で、プチコースが楽しめます。

この日は寒かったせいかすいていましたが、いつもは人気なので予約してから行く方が無難なんだそうです。
posted by しぇる at 23:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする

2011年12月02日

風散歩・町家ショップらりぃ〜洛北編

京町家・風の会主催の町家ショップらりぃ(町家ショップ4軒のスタンプをあつめて、最後の店で景品をゲット)、1巡目の景品としてまんまとプロの陶芸家(といってもマスターのお父上なんだが)のミルクピッチャー
を手に入れたわたくし、いよいよ2巡目に突入いたしました。

今回は効率よくまわろうと、お店が固まっている洛北エリアねらい。

堀川の北山通りよりさらに北、上賀茂神社にほどちかいエリアになりますので、この際こちらにも行っておこう。

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高麗美術館。

朝鮮白磁を世に紹介した浅川兄弟のことを教えてもらったのがこちらでした。

とてもこぢんまりと、アットホームな美術館です。

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現在の展示は「朝鮮陶磁の美」。
朝鮮青磁、白磁、粉青沙器(粉引、刷毛目、三島などが)、鉄絵などなど。
私、白磁はなんとなく本物の李朝白磁か現代のレプリカかはわかるんですが、青磁の方はさっぱりわかりません。
中国の青磁に比べて好きか?といわれるとなんとも、、、、


さてさて、美術館をあとにして玄以通を西へ。


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ここにはらりぃ参加の町家ショップが2件並んでいます。



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まずは以前もおじゃましたことのあるバウムクーヘンのお店、ズーセス・ヴェゲトゥスさん。

こちらのお店のバウムクーヘンそっくりのフェルトのオブジェがかわいい。
カフェコーナーもできて、一服できるようになりました。

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こちらではプレーンのバウムクーヘンと左のケーゼゲベック(チーズの焼き菓子)を。
バウムクーヘンのおいしさもさることながら、このケーゼゲベックのスパイシーでおいしいこと!

ワインのお供に、と書いてありましたがワインより、ビールもってこ〜い!というおいしさ、といえばわかるかしら。
すっかり気に入ってしまいました。

こちら、ご主人は女性なんですが、ドイツで菓子職人のマイスターの称号をもらってはるんですよ。
厨房で、火の前なので少し上気したお顔でにこやかに、バウムクーヘンを焼いているお姿が印象的でした。


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お隣はパン屋さんのbread house BAMBOO

こちらはご夫婦でやっていらして、ご主人が奥の厨房でパン生地を練っておられるのを、店舗からすぐ近くで拝見できます。



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こぢんまりしたお店なのに、パンの種類がすごくたくさんあるので、選ぶのに苦労しました。
お腹のサイズには限りもあるし。
で、チョイスしたのはこちらのパン。

、、、、で、1日でお腹の中に全部おさまってしまいましたが。




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さて、ここから玄以通りを一筋南に下がって東へいくと、みごとな連棟の町家があらわれます。



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まずは町家ギャラリーricoさんへ。

こちらはいつもは作家物の器とかおいてはるのですが、この日はプリザーブドフラワー展開催中。

プリザーブドフラワーは枯れなくて、しかもドライフラワーのようにかさかさでなく、みずみずしいのが特徴。
、、、、でもやっぱり花は枯れるからよい、、と思うので、私はちょっと苦手。

なので、木の実がメインのこちらを購入しました。



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その次は1軒おいたおとなりの手しごとの店・工藝百職さん。

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このお店。

しぇるのお気に入りの店! に認定いたしました!


(って、なんの権威もありませんが[E:coldsweats01])

まず、織屋建の町家の建物がすばらしい!!


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これは奥の間から庭をのぞんだところ。
左手は大きな水屋がみえているとおり走り庭です。

実は数年前来たときには、ここは別のお店がはいっていました。
表のミセの間しか入れなかったので、奥がこんなにすばらしいとは知らなかった。

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採光のための高い天井。


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火袋フェチにはたまらん走り庭!現役ですよ。


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ええなあ〜このタイルの流し。


さて、次においてある物が私のツボのはまりすぎてこわい!

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京都伝統工芸の技を受け継ぐ若手職人集団・京都匠塾の作品をメインに、庶民が昔から作り、使いしてきた伝統的な手仕事作品を展示販売。

たとえば、竹で編んだ籠やザル、木彫のコーヒーカップやカトラリー、粉引の器、軟質ガラス器、箒など。

どれもナチュラルだけれど「用の美」も。
私の大好きな奈良の中川政七商店のものもあるんですよ。


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お店のディスプレーもまたセンス抜群。
こういう空間ってだ〜い好き。
いつまでもここに座っていたいなあ、、、


ところで、ここを知ったのは、コレクションしている工房いろ絵やさんの作品があると聞いたから。
実際思った以上の収穫があり、笑みがとまりません。

いろ絵やさんのは今までは小皿中心に集めてきましたが、今回こんなかわいい花器をゲット。

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いろ絵やさんはご夫婦で作陶されていて、イカや海老、カエルといったモチーフはご主人が、小さな花はマイセンで絵付けの修行をされた奥様が担当されているとか。

とするとこれは奥様の作品ですね。

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反対の面はアザミです。

そして、こちらでらりぃ4軒目、いただいた景品です。[E:happy02]




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らりぃ、12月10日までですよ〜。
posted by しぇる at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都にて・その2 | 更新情報をチェックする
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