2011年11月27日

こころづくしの茶事

東山の紅葉はこれくらいです。

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やはり今年はあまりよくありません。
それでも朝夕結構寒くなってきたので、12月頃にはもう少し色づくのでしょうか。
高雄などの高所より、今年は町中の方がきれい、とおっしゃる方もおられます。

せめておべべできれいな錦秋を。

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って、私が勝手に「錦繍」と名付けているだけの訪問着なんですが。
これ着てさるお宅へ、およばれの茶事に。



亭主側も複数で、それぞれの役割を確認しながらの茶事ですが、内容は省略なし、の本格的な茶事となりました。
客は少人数で理想的、そのなか、不肖ながら正客をつとめさせていただきました。

躙り口をあけると、意表をつく釣り釜。
(千家では釣り釜は3月4月のもの)
それでも初冬のひきしまった冷気の中で、ゆらゆらするのを見るのもまた風情があるものですね。

釣り釜の初炭点前もまた独特で趣があります。

お軸は「一期一会」。


初炭のあとはお楽しみの懐石。

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向付のそばのツボツボ。
なかには紅白なます。
このツボツボって、初めて招かれた客にのみ、つけるのだそうです。
しらなかった。

ツボツボは茶名をもらうと着物につけることが許される紋でもあります。
(あまり見たことがありませんが)




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蒸し物。
山芋真薯(しんじょ)。
亭主も数人が交代でつとめられましたが、お料理はご席主のお手作り、こころづくしの懐石であります。

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焼き物はサワラの柚子庵焼き。
これが絶品でした。
(作り方、きいたので後日作ってみよう)

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八寸。

海の物、蛸。
山の物、蓮根。

千鳥の盃もこのごろようやく仕組みがわかってきて、なんとかこなすことができました。
そう、この盃のため、車を運転せずに来たのだから、しっかり御酒、いただきました。

今回、だされた懐石を連客そろっていただくのか(蒸し物、小吸い物など)、三々五々いただいてよいのか(進肴など)頭の中で整理がちゃんとできました。

思えばいままでは、茶事にでていてもかなりいいかげんないただき方をしていたのね。
反省。

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秋の山をおもわせる繊細なきんとんをいただいたあとに中立。


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後座。
床は軸を巻き上げ、花にかわります。

照り葉はビョウヤナギ、白侘助。
(茶室内はほの暗いので、ちょっと画質は悪いです。)


本日のメインイベント、結構な練り加減の濃茶をたっぷりといただく。

普通、続き薄の事が多いのですが、ここではきっちりと後炭点前もされました。


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炭のつぎ方は、初炭と鏡面になっていて、大きな胴炭のかわりに輪胴がはいります。
流れた火をかきおこしてふたたび燃え立たせるのはコツがいります。
(やはり、お茶は電熱でなく、炭でしたいもの)

炉からあげた釜肌をたっぷり濡らした茶巾で清めるとき、あがる白い湯気が、寒い季節にはなによりのご馳走になる、と茶人はいいます。

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全員、点て出しなしで目の前で点てていただいた薄茶をいただき、最後のあいさつとなります。
心づくしの心にのこる良いお茶事でした。

いままで茶事と言えば淡○会の大人数の茶事だったり、お茶の先生の所のお稽古茶事だったりで、本当の意味での茶事にまねかれることはほとんどありませんでした。

京都に越してきてから、こういうお茶事にまねかれる機会がふえました。
ありがたいことです。
京都はあきらかに茶の湯人口が突出していることもありますが、お茶をやっていて地道に築いてきた茶友人脈のおかげです。
お仲間にいれてくださった茶友のみなさまに感謝、です。

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掃除をして茶室や庭を清め、料理をし、火を熾し、玄関には打ち水、、、
昔の人はこれらをきちんと自分の手で日常におこなっていたはず。
お茶を習って、さらに茶事をして、初めてそれらの「日常のこと」がいかに大切か、再確認いたしました。
日々の生活を大切にすること=茶道の哲学、と、いまのところ思っています。


さて、私も今度は懐石手作り、後炭省略なしのちゃんとした茶事ができるように、がんばります〜。


posted by しぇる at 20:50| Comment(10) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | 更新情報をチェックする
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