2011年11月17日

半日休的京都

いつも帰りは真っ暗になってからなので、気づかなかった!

坪庭の白侘助、いつのまにかもう咲いていたんだ。



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昨年あまりたくさんの花をつけたので、今年は少ないよ、と植木屋さんにいわれたのだけれど、どうしてどうして、今年もけっこうつぼみをつけています。よほどここの環境が合うのかな。

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自分ちの坪庭ながら、ゆっくり明るいうちに見ることができなくて、久々にじっくり見ることができました。

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このシノブ、昨年京都に越したばかりの時にもとめたものですが、もう寒くなると枯れるから、、と安くしてくれたのですが、これも立派に越冬して、猛暑にも耐え、下の方からまた新しい芽がでています。
さすがにそろそろ室内においてやらないといけないですが、ちゃんと1年、生きてます。

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こちらは夏にvivasan様からいただいたフタバアオイの鉢。
もう来年の芽がたくさん出ています。
来年は地植えに移し替えてみようかな。

さて、貴重なお休み、家にばかりじっとしているわけには参りません。

かねてより、集めているスタンプ、あと一つで景品と交換できるんですよね〜、京町家・風の会主催の町家ショップらりぃ

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景品は各町家ショップで違うので、どこのがほしいかよ〜く考えて店巡りのプランをたてなくちゃ。
というので、ねらっていました、こちらの景品。

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ずばり、場所もうつっていますね。
王田珈琲専門店。

こちらはマスターも珈琲も一癖あります。(昨年最初に行った時の記事
万人受け、、、ではありませんが、ツボにはまるとクセになります。
このお腹にどかっとくる二重ネルドリップの珈琲は京都ではここでしか飲めません。
体調の悪いときはちょっとストロングすぎますが、時に無性に飲みたくなるのです。
忙しくないときはマスターの珈琲へのこだわりを拝聴できますしね。

で、ゲットした景品はこちら。

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陶芸家のお父上作のミルクピッチャー!
サイズや釉薬が微妙に違うたくさんの中からこれを選びました。[E:happy02]




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こうしてみると、スタンプも各店毎に味わいがあっていいですね。
さて、2周目はどこへいこうかな、どの景品をねらおうかな。

その後は「蒔絵展」のご案内をいただいていた御所南・丸太町沿いのうるわし屋さんへ。

こちらは前を通るときは素通りできないんですよね。
蒔絵の器や銀食器がメインなんですけれど、そのディスプレーがいつもおしゃれですてきで。
(もちろんいつもなにか買っているわけではありませんよ。お財布と相談して、、、ね)

この日は、お正月用にと朱に金蒔絵の菓子椀五客そろえをお求めのお客さんと談笑しながら。
蒔絵って大好きなんだなあ。
ここのはお値段もお手頃なのが多くてありがたい。
そしてもとめたのはこちら。




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丁字唐草の小箱。
おそらく化粧道具のセットのなかの一つだったのではないか、ということでした。
白粉とか、小さな髪飾りなどをしまっておいたのかな。

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こんなサイズです。(比較:ハガキ)


さて、夜は夜とて徒歩圏内の青蓮院へ。
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ライトアップ中。
紅葉にはまだ早いので、あまり人がいないのでゆっくり楽しめました。


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こういうお庭もよいのですが、私はむしろ夜のお寺の雰囲気が好き。
薄暗くて、電球のオレンジの光が懐かしい感じで。
しかも松栄堂さんが献香され、お寺中、お香のよい香りがしていました。

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最近京都のあちこちで絵を描きまくっている、と評判の木村英輝さん(祇園祭でも大量の鯉の絵がどこぞであったような)の手になる青蓮院・華頂殿の襖。
青い蓮=青蓮。

この蓮の絵がとても気に入っていまして、実は今、こんなバッグを使っております。


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おしゃれでしょ?
青蓮院でももとめられますよ。
シリアルナンバー付き![E:happy01]


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2011年11月14日

光悦会

東に春の大師会あれば、西には秋の光悦会あり。

ウン百万、ウン千万級のお道具が、ごろごろでてくるという、そのオトロシイ名前はかねてより知っていましたが、その光悦会に参席できる日がくるとは、、、うるうる。
さる御方のご厚情により、紹介いただきまして、そらいろつばめ様とつれだってでかけましたの。

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そら、気合いをいれて、(手持ちの中では)ええ帯締めていきました。
(この模様はすべて刺繍なんです)


(光悦会は、かねて関西茶道界の力を誇示しようとしていた土橋嘉兵衛、山中定次郎らを世話役に、三井松風庵、益田鈍翁、馬越化生、団狸山などの賛助を得て、1915年(大正4)三井松風庵を会長にして発足したもの。YAHOO百科事典より)


場所はもちろん、かの本阿弥光悦の屋敷跡に建てられた洛北鷹ヶ峰・光悦寺。
紅葉の名所でもありますが、交通の便がきわめて悪いため、それほど観光客がおしよせる、ということはありません。

学生の頃、このほんちかくの自動車教習所にかよっていて、路上教習で泣かされた道をのぼります。

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洛北はそれでも洛中よりは紅葉が進んでいるようですが、まだまだ楓も青いですね。

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受付で荷物もろともカメラもあずけてしまったので、画像があんまりありません。
(もとより茶室内は撮影禁止ですが)

光悦寺のゆるやかな高低差がある境内には、七つの大正時代の茶室が点在していて、植栽や、かの有名な光悦垣によって互いが上手に隠されているので、少し早めに紅葉した木々を愛でつつ、歩をすすめると茅葺きなどの情趣にとんだ草庵がふと現れる、、というすばらしい舞台装置になっています。

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この散らばった茶室をそれぞれ寄り付き、本席にして、今回は東京、京都、大阪、金沢の美術商が席をもうけられていました。

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お菓子、濃茶、薄茶と各席でいただけるのですが、点て出しにて待合いでいただき、本席ではお点前はなく、オトロシイ茶道具が展開され、それを拝見(物によっては手にとって)する、というもので、茶会としてはかなりイレギュラー。
まあ、主人公はあくまで茶道具。

ちょっと目録をのせてみます。



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こちらは東京席のもの。

寄り付きでは主に炭道具を拝見。
至近距離で見ることができます。もう食らいつかんばかり。
紹鷗が持っていた唐物炭斗とかぁ、松花堂昭乗筆・江月宗玩賛の軸とかぁ、遠州の箱書きのある灰器とかぁ、、、[E:coldsweats02]

それをこともなげに手にして説明される席主さん。

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本席では俊成の住吉切、しかも五首連続ですよ〜。
茶碗は高麗の熊川(こもがい)。これは手に取らしていただきました。
思ったより、重。
光悦自ら作った茶杓は中興名物。

大阪席ではのんこう(楽家三代・道入)の黒楽、いつもは美術館のガラスの彼方、、、がこの掌の中に。むふ、、むふふ。
「春秋」の銘のついた斗々屋茶碗、初代宗哲の凡鳥棗、信楽の鬼桶水指は馬飼桶か?と思うくらい大きくて迫力がありました。


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金沢席では紹鷗所持の籐組釜敷、長次郎の灰器、片桐石州所持の火箸、金森宗和の父・高山藩主可重が所持していた古井戸茶碗「金森」。
ここでは金沢の有名な上菓子屋さん、吉はしの「山時雨」という斬新なお菓子をいただく。

さて、三席まではわりとスムーズに入れたのですが、最後の京都席が大人気で、なんと1時間待ちでした。
でもならんだ価値がありました。
ここが一番すごかった。

なにしろお席主が、かの有馬頼底師(臨済宗相国寺派管長)なんですもの。
しかも席が小間の騎牛庵。少人数で名物と膝つき合わせて対峙できるのです。

まあ、見て。





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重要文化財が四つ〜〜!!!


き、、砧青磁の花器〜。
大名物の茶器・珠光茄子、しかも利休の添え状付き〜。
旧国宝(本物は焼けちゃったので)金閣寺古材の炉縁〜。


ちなみに重要文化財
1)絶海中津(15世紀初頭の禅僧)筆、騎牛帰家(十牛図のひとつ)、しかもここは騎牛庵。
2)鎌倉時代の古芦屋尾垂釜
3)平安緑釉四足壺・猿投窯 織田有楽所持
4)「加賀光悦」の銘のついた光悦の茶碗  これがよかったのよ〜。さすがにさわらせてくれなかったけれど、光悦らしい形と、明るい朱に曜変のはいった肌の色。

これらが目の前に、、、

なんだかすごすぎる物に酔ったような気分。
こんなものが飛び交う世界があったなんて、全然しりませんでしたわ〜[E:coldsweats02]

最後は瓢亭さんの点心で締め。
瓢亭の女将みずからお給仕されていたのは、光悦会の格の高さを示しているようです。

われわれはその場限りの臨時会員ですが、なかには「会員」のリボンをつけておられる方もそこそこいらっしゃいました。
どんな方が正会員になられるんでしょうねえ。
さすがにそういう方達は品格というか、なんだか違う雰囲気を身につけておいでです。

一生こういうお道具とは縁がなかろうと思いますが、見ることができただけでも幸せ。
ガラスの向こうではなく、生きた茶室の中で、他の道具との組み合わせで拝見できることがなにより、こういう会のすごいところだろうと思いました。



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帰りは光悦寺から徒歩1〜2分の源光庵へ。
そこの有名な「悟りの窓」です。
実際はお隣にある、方型の「迷いの窓」のほうが私にはふさわしいのですけれどね。

ちなみにこの窓、裏から見たことあります?


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こうなっています。
うへへ。
皆さんの撮影のおおいなる邪魔になりつつ撮った写真です。
posted by しぇる at 23:05| Comment(12) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | 更新情報をチェックする

2011年11月11日

秋の奈良散歩・2011

今日はちょっと長いわよ。
途中で飽きた、、、なんていわないで最後まで読んでね。

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色づく奈良公園のよこを通って、まずめざすは奈良国立博物館、正倉院展

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雨だし、平日だし、これなら楽勝、、、、

と、思ったのは大きなマチガイ。

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入館するにも行列が。

入館後もいつもこんなに混んでいたかなあ、、、と思うくらいの混み具合で、展示物を最前列で見ようとおもったらまた並ばないといけないのです。
すごい人気だ、正倉院展。

今回のテーマは染色、織り、香かな。

かの有名な蘭奢待もでていたし、これは以前見たっけ。
いや、NHKの今年の大河でトヨエツ(織田信長)が切り取ってた場面を見ただけか、、?[E:coldsweats01]

一番印象に残ったのは七条織成樹皮色袈裟。
聖武天皇遺愛の袈裟で、綴れ織りに似た技法で織られたもので、印象派の絵のような見事なもの。
なんといっても話題は今年完成したこの袈裟の模造品が同時に展示されていること。

皇后陛下がお育てになった小石丸繭をいただき製糸して、龍村織物が織った物。
これがまた美しい織物で、これを見たあと再び本物をみると、最初気づかなかった縁の布の織模様まで見えて、さらに感動します。

いつも正倉院展にくるたびに思うのです。あらゆる工芸品の意匠は正倉院の時代にすべて完成していて、そのあとの時代のものはそのヴァリエーションにすぎないのではないかと。

人の多さにややストレスを感じたので、博物館内のこちらでお茶を一服いただく。


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興福寺の庭園から移築された織部好みの茶室、八窓庵をのぞみながら。


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薯蕷も正倉院御物によく見られる意匠の花喰い鳥。

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博物館を辞したあとは細い小路を北へ。

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大和路の秋はほどよく色づいています。
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意外とみなさん、ご存じない穴場、依水園
国の名勝指定を受けている4000坪もある宏大な庭園なんです。

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数年前に来たときは大雪の日で、あちこち閉鎖になり、枯木ばかりだったのですが、良い季節にやっと来ることができました。

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依水園、実は二つの時代の違う庭園からなっているのです。
こちらは17世紀に奈良晒業者がつくった別邸の前園。
もうひとつの後園は明治になって、これもまた奈良晒の業者が、裏千家十二代又妙斎に依頼し作庭させた庭。

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これがその又妙斎がつくった茶室、清秀庵。
裏千家の又隠写しの四畳半、洞庫付き。
床には楊枝柱。



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茶室回りも数寄屋ですなあ。
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坪庭の宇宙。


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わお〜!
すてきな蹲居!
こうなるまでに何年かかったのでしょう。

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茅葺きの建物をめぐると、、、
これが見事な若草山と東大寺南大門まで借景にした眺望です。
東山、永観堂の多宝塔を借景にした野村碧雲荘を思い出します。



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茶室かな、と思いましたがどうやらこれはこの眺望を楽しむための四阿のようです。

この庭にはこんなものまで。

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ドウダンツツジの紅葉グラデーション(=繧繝:うんげん→先ほど正倉院展で学んだ)

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これってタイサンボクの実?


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こちらは氷心亭。
床の間は桂離宮写し、新薬師寺の古材などをふんだんに使った造りだそうで、こちらでは若草山の借景をみながらお茶がいただけます。


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こちらの蹲居は菊・桐。
高台寺と関係があるのかな?

依水園ですっかりリフレッシュしたあとは、ちょっと虫養いをいただきにこちらへ。

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ここは東大寺戒壇院の近く。
二月堂の裏参道をいくとここに出ます。

工場跡のカフェ「工場跡」。
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大正時代に建てられた乳酸菌飲料の工場をリノベーションしたカフェ。


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奥の方に見える機械が工場だった頃のなごりでしょうか。

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カフェスペースは事務所だったところだそうですよ。

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こんな窓際の長いテーブルがとてもステキ。



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コロッケバーガー。
パンの右下の鹿の焼き印に注目!


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イベントスペースには、工場でつかわれたであろう実験瓶なども飾られています。

こちらで少しお腹をみたしたあとはそのまま東大寺へ。



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大仏殿の前ではこんな方もお休み中。

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この秋グランドオープンした東大寺ミュージアム。


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今ここには改修中の法華堂(三月堂)の本尊不空羂索観音立像と日光・月光両菩薩像が仮住まいされているはず。
やはり日光・月光はあの薄暗いお堂でみたいものなあ。


東大寺から南下して高畑へ。
いつもの奈良散歩のときのお約束、あーとさろん宮崎へ。


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こちらはいつ来てもおちつきます。
ギャラリーだけれど、とてもおいしい珈琲がいただけるので。


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こちらでは「くら田たまえ百福展」開催中。



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くら田たまえさんのちりめん人形はとても魅力的で幻想的なんですが、今回のお福さんは陶製。
だからお値段もぐっとお手頃。

100体あったのですがその時既に92体売約済み!

一番ひかれたのは、頭の上にお正月のお鏡餅をのせてるお福さん。
おもしろすぎる!自然と笑えてくる。
あ、当然売約済み。

でもお正月にこれ、飾ったらもうお鏡なんかいらないくらいにおめでたそうですね。

で、かろうじて売れ残ったこのお福さん、残り福としていただいて帰りました。
手のひらにかるくのるサイズなんですよ。


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posted by しぇる at 23:30| Comment(6) | TrackBack(0) | 奈良さんぽ | 更新情報をチェックする
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