2011年11月24日

大原の里 2011秋

昨年の写真を見ていると、今年の紅葉にはやや不満を感じます。

鴨川べりでは桜や銀杏はきれいに色づいていますが、楓はいまいちですねえ。
わが家の楓もまだ緑色だし。

そこで北の方へ行けば、、、と大原まで。


P1010950

大原の里。
手前は大根畑。
向こうの山も紅葉は始まっていますが、もうひとつ、、、
この生暖かい11月では、きれいな色がでないのでしょう。

P1010959

ご覧のように、むこうは比較的きれいに紅葉していますが、手前の楓は緑のまま。


P1010966

それでも大原は、(同じ左京区なのに!)自然がたっぷりで、洛中を歩くのとはまた別の楽しみ方がありますね。


P1010976

額縁庭園が有名な大原の宝泉院。
そこの入り口に飾られていた烏瓜。
華やいだ色ながら、どことなく侘びた雰囲気もあって、この季節、好きな植物です。


P1010979

P1010983

その額縁庭園。
建物の柱と柱の間を額縁に見立てて見ると美しい庭。
手前左の楓が鮮やかに紅葉していたら、、、、と思うと少し残念。
P1010985

樹齢700年の五葉松。(国の天然記念物)
ここでお抹茶を一服いただきながらしばしぼ〜っとすごす。
(ただし、人が多いため、あまりまったりしすぎていると後ろの人の視線が痛い)





P1010989

バスでこそ、市内から30分ほどで行けますが、かつては人は大原まで歩いて行き来したわけで、山道ではあるし、それはどんなに長い道のりだったのでしょうか。
都からは遠く離れて、、、という感覚だったでしょうし、都を思えばうら寂しい場所だったでしょう。
それを慰めるのに足る景色ではありますな。

P1010990


P1010997
こちらは法然上人の大原問答で有名な勝林院。
先ほどの宝泉院もこの勝林院の僧坊でしたが、もうひとつの僧坊、実光院へ。


P1010999

こちらの僧坊の植栽はそれは見事です。
ぱっと見には地味ですが、庭いじりをしたことがある者なら、あちこちに手間をかけているな、とわかります。


P1020001

黄色のヤブコウジセンリョウ。
今年うちのは実らなかったなあ。

足元の根締めの緑の植栽と思ったら、、、、


P1020002

中に赤い実をこっそりしのばせているんです。
(名前不明)→これがヤブコウジ。(Ishii様、まいどありがと!)

ここではお庭へ出て、歩いて見て回ることができます。

P1020006

池の端にひっそりと咲いていた大文字草。
うっかり見落とすところでした。


P1020007

紅葉のブレスレット。


P1020008

風のかけたるしがらみは、、、、


P1020011

大原の山を借景。
手前は、秋から冬を越えて春まで咲く、というふしぎな桜、「不断桜」。

P1020012

花は小さく、可憐です。


P1020013

柿の木。
後方に腰掛け待合い。
この庭園は江戸時代後期の作庭だそうですが、昭和のごく最近につくられたお茶室もあります。



P1020015

理覚庵というお茶室は四畳半。

P1020019
P1020020

サビの出た土壁が印象的。
書院に銅鑼がかかっているのがいいですね。(←最近銅鑼をお茶事用に購入した)




P1020014
P1020023

昨年にくらべて、なんのかんのと言いながら、それなりに紅葉を楽しんだ大原の里でありました。


posted by しぇる at 00:44| Comment(12) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする

2011年11月21日

開炉だけれどまだまだ風炉の灰型

ここのところずっとお茶漬けです。
お茶漬け、、、ぶぶ漬けのことぢゃありません。

茶の湯漬けのことどす。(ああ、まだ舞妓ちゃんのイメージが、、、)

11月は茶の湯関係の行事がとても多い。
だって開炉(11月からは風炉ではなくて炉になる)は茶人の正月ですものね。
お祝いの善哉を何杯いただいたことやら。(うれしいけど)

茶会の連チャンということもやってのけました。

午前中のちょっとフォーマルな茶会では袋帯で、午後からはカジュアルなお稽古なので帯だけこんなのに替えて行きました。





P1140161

猫の帯。
ただこの仔たち、ちょっと太目で狸に見えなくもないんです。[E:gawk]


着物は帯を替えるだけで全体の格もかえられる、超リーズナブルな装いですわね。

もう炉の季節になってしまいましたが、来年の風炉の季節をめざして、あいもかわらず灰型苦戦中。
でも最近は少しタイムトライアルしようかな、、、という欲もでてきてるんです。

P1140152

切り掛け風炉の二文字押し切り。
五徳がないので、二文字の幅をどうしようか悩んだあげく、灰匙が使いやすい幅にしたところ、、、


P1140153

あららら、、、
見事に炭が横並びになるという、、、、[E:weep]
灰匙が使いにくくてももう少し上下を狭くするべきでした。


ならば、、と、ついでに丸灰もつくってみました。

P1140155

他のかたと一緒に灰型の勉強をしていると、タイプが大きく分けて二つあるな、と思いました。

ひとつは完璧主義というか、納得いくまで時間をかけて完成させるタイプ(でも時間切れで多くは完成しない)と、雑でもいいから(めちゃ雑!)とにかく早くかたちにしちゃえ、というタイプ。
ちなみに私は後者。
とりあえず形にすることをくりかえしているうちに、上達するのでは、と楽観しています。
(へたくそな灰型をおみせしたエクスキューズですの[E:coldsweats01])



P1140156

今回は写真が撮れなかったのですが、またまた先生手作りの、色づいた葉っぱのねりきり、いただき、四畳半花月でお茶をいただきました。
四畳半花月、足がむつかしいですね。平花月だと言ってなめちゃイカンです。

お菓子の画像がないのもさびしいので、最近いただいた色づく季節の宝石のような上生の画像、いれときます。


P1010931

思わず皮をむきたくなるような柿。


そして

P1010932

おくれている楓の紅葉は、今どこまできているでしょうか。


P1010948

夜半の雨のあとは紅葉も色をましてくることでしょう。
うちの白侘助、雨でずいぶん落ちてしまいました。


     侘助の 落つる 音こそ 幽かなれ      相生垣瓜人
posted by しぇる at 22:17| Comment(6) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | 更新情報をチェックする

2011年11月18日

祗園・一力亭

かねてより、「一度は行きたい祗園一力、茶屋遊び」と言っていたおかげか、このたびありがたい機会を得まして茶屋遊びデビューです。(デビューかつ、多分最後だと思うわ)

P1140100

華やかな花街の方々にはるかに見劣りするのはわかっているので、着物はちょっと控えめなお召しで。
茶道のときはNGの帯留ですが、やっと出番が。

P1140103

宵の花見小路は観光客がいっぱいですが、どことなく艶めいて見えます。

P1140104

この一力の暖簾を内側から見たかったのよね。
もともとここは「万亭」であったのを、仮名手本忠臣蔵でお上に遠慮して「一」と「力」にわけて一力としたところ、この芝居が大評判をとったため、そのまま一力になったとか。

創業300年のお茶屋(芸妓、舞妓をよんで遊ぶ社交場)で、格式と敷居の高さではピカイチ。
当然ながら一見さんお断り。
(なんでわたくしごときが行けたか、、、は不問にしてね)


P1140105

暖簾のところですでにお迎えしてくれた男衆さんが、玄関で「ポンポン」と手を打つ。
あ、ここは祗園、花街やなあ、、、と思った瞬間。
それに応じて女将やら芸妓さんやらがお出迎えしてくれます。

P1140146

赤い漆喰の大津壁でしょうか。
何年も賓客をむかえてつやつや黒光りする床。
これもいかにも花街らしい。


P1140107

いったい何十畳あるの?と思うような広い広いお座敷です。


早速舞妓ちゃんや芸妓さんがお料理を運んできてくれました。

P1140108
祗園花見小路の川上さんの仕出しです。
(茶屋では料理は作りません。料理屋さんからとるものなのです。)

まあ、今回はお料理はそっちのけでしたね。
だってだって、きれ〜[E:lovely]かわいい〜[E:lovely]のきれいどころがメインですもの。

P1140109

なんてういういしい舞妓ちゃん。(お名前を聞くのを失念いたしました)
16才で半年前に店出し(舞妓としてお座敷に出る)したばっかりなんですって。
着物の柄も、11月の紅葉のかんざしも、ぽっちり(=舞妓ちゃんの帯留め)も可愛い彼女の雰囲気にぴったり。
(こういう装飾品は置屋さんの実力をあらわすとか)

デビューしたての年若い舞妓ちゃんは、髪型は割れしのぶで紅を下唇にしか差さないのがお約束。



P1140111

こちらは洋髪の芸妓さんのお姐さん。
かなりのベテランで接客がお上手なこと。

一人一人にべったりついてくださるので、最初はかえって緊張して居心地がわるかったのですが、その接客上手にすっかりのせられてしまいました。さすがプロどすなあ。

そうこうするうちにすっとお座敷にはいってこられた芸妓さんに目が釘付け。
まあ〜〜〜お美しい!



P1140114

豆はなさん。
アップで見ても超美人。
祗園でも売れっ子なんでしょうねえ。

P1140112

舞妓ちゃんは地毛で髷を結いますが、芸妓さんになると鬘になります。
島田ですね。つややか〜。
この鬘はひとりひとり、頭の形に合わせて特注するのだそうです。


さてさて、地方(音楽、謡担当)さんがこられて京舞のはじまりどす。いや、です。
(舞妓ちゃんの花街言葉はかわいいわ[E:heart01])


P1140123

芸妓さんの京舞。
一力は祗園にあるので、主に祗園甲部の芸舞妓さんがよばれるとか。
なので踊りは井上八千代さんひきいる京舞。

京舞は能の仕舞からきていると聞いていましたが、納得。
所作や足運びが能にとてもよく似ています。
そしてやわらかなのに、どこか男性的。

そして、このベテラン地方さんの三味線の音の良いことったら、、、
音調べの音ですら深みがあるんです。
(うちのばあちゃんの三味線とはだいぶちがうな[E:coldsweats01])


P1140126

舞妓ちゃんと豆はなさんの祇園小唄。


  ♪ 月はおぼろに 東山〜


P1140129

  ♪だら〜りの帯よ〜

の、部分。

P1140142

これは盃洗なんですが、忠臣蔵の陣太鼓の模様ですね。
かつて仇討ち前の大石内藏助がこの一力にかよった、ということからこの模様なんでしょうね。
何でも西郷隆盛や大久保利通も通ったとか。

そのあとふっとお座敷にはいってきはった舞妓さんをみて感激!!


P1140131

だってだって、めったに見られないものを見られたんですもの。
この髷、先笄(さっこう)といって、舞妓さんが襟換えをして芸妓になるまでの15日間した結わない髷なんですもの!

この鴛鴦の尾のようなのが特徴です。
あ、髪型だけでなく、お顔もごっつうべっぴんさんの豆ゆりさん。
御年21才。

P1140136

おもわず「きれ〜〜!」とさけんじゃいましたわ。

この鶴の髪飾りは先笄の間つけるおめでたい物だとか。


P1140138

そしてその間は芸妓の正装、黒の紋付をお召しです。


P1140141

襟足は普段は2本ですが、紋付のときは3本かかはります。
ええもん、見られたわ。

いやあ、もうすぐしたら舞妓さんではなく、芸妓さんにならはるんやねえ。
今年の都踊りは舞妓として最後だったんやねえ。
来年は都踊りでさがしてみましょう。
豆はなさんも豆ゆりさんも、名前聞き忘れた舞妓ちゃんも。




P1140148

ああ、よき思い出ができました。
多分、二度とはこれないと思うけれど。

P1140151

いただいた豆はなさん、豆ゆりさんの花名刺。

最近の花名刺(芸妓さんの名刺)はなんとシールになっているのねえ。
posted by しぇる at 21:55| Comment(33) | TrackBack(0) | 京あそび | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。