2011年11月29日

金戒光明寺・黒谷さん〜西翁院にて心茶会錬成茶会

今年も学生心茶会の錬成茶会がめぐってきました。

もう何年も前から、1年に一度のこの茶会に必ずでかけています。
一昨年前までは、わざわざ京都市外からでも。



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場所は黒谷さん(金戒光明寺)、今は家から徒歩圏内。
で、ここはジモティ御用達の裏道。
雰囲気のある道で、連騰式の町家をみることができます。


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山門は大修理の最中で、景色的には残念なことになっています。[E:wobbly]

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こちらも階段のバケツやなんかが残念ですが、塔頭のひとつ常光院。
右手の碑は琴柱をかたどっています。
ここは箏曲の八橋検校がねむる場所なので。



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それなりの紅葉。
この階段をみると私はいつも大河ドラマ「新撰組!」のテーマ曲が頭の中を流れるのですが。
(幕末、京都守護職の本陣であり、新撰組はその配下にはいった。TVのロケもこの境内でたくさんおこなわれたので。)



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今年は楓より、桜の紅葉の方が美しいですね。

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階段を登ると市内がみわたせます。
左手の方に小さく、京都タワーも見えています。


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墓地へ通じる道の、これはお見事!な楓。

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墓地の中の階段をゆけば正面は文殊塔。
体育会の学生サークルでは、この階段、「墓場コース」というかっこうのランニングコースになっています。


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真如堂へぬける墓場の道の紅葉。
それなりに赤くなっていますが、昨年はもう真っ赤な落葉が地面を被っていましたので、今年はかなり遅いようです。

参考までに昨年の同じ時期の同じ場所の写真、のせておきます。



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墓地におおいかぶさる紅葉。
見事なり。
ここまでは観光客はほとんどきませんので、つかのまの静寂の中での紅葉を楽しみました。
そうして見上げていると、かさっ、かさっ、、、とかすかな音が。

その音の出所をたしかめてみると、、、


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風で木からぽとっと、ドングリが落ちてくるときの音でした。

真如堂へぬけたかったのですが、そうそう、茶会に来たのだった、時間切れ。


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錬成茶会ではすっかりおなじみの西翁院へ通じる道。
西翁院は非公開の塔頭、宗旦の弟子であった藤村庸軒ゆかりの寺であります。
(道安囲いを持つ、淀看席が有名)


学生時代最後の錬成茶会もここだったと記憶しています。


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こちらも紅葉は例年よりはいまいちです。
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さて、年に一度の錬成茶会、毎年参席して、お茶に向きあう気持ちの原点を確かめるのを常とします。

掃き清められた露地に、前日遅くまで掃除をがんばったであろう学生達の姿を思いやります。
さらにその向こうに、学生時代の自分をみるのです。

よその大寄せ茶会ではつきもののざわつきが一切ない、静かな茶室で松籟に耳をすませます。
襖のむこうで、席中の気配を耳でうかがおうと、息をこらしている水屋総指揮の姿を思い浮かべます。

丁寧なお点前の所作一つ一つに教えられることもたくさんあります。

30数年前に使っていた道具に再会できるのも楽しみ。
茶碗などはその年月の間に成長するのですよ、ほんと。

心茶会の大先輩が語って下さる久松真一先生の逸話をお聞きするのもまた楽しみのひとつです。
いつも、久松先生に直接指導いただいた世代の方がうらやましい、、と思います。


大名物などはでませんし、華やかさもありません。
それでもこれが理想の茶会です。






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今年は偶然にも同じ時代を共有した、心茶会の後輩に30数年ぶりに会うことができました。
学生時代、彼をきびしく指導した、、、らしいです。(きびしくした記憶はないんだが、、、[E:coldsweats01])

彼も私と同じく、卒業後はお茶とは全く関係のない時期が長かったようですが、どのような縁のめぐりあわせか、また心茶会へもっと直接的にかかわることになったそうです。
こうしてひきもどされるのは不思議な話ですが、もしかしたら必然なのかも、、、しれません。

学生時代に心茶会に出会えた幸運に感謝。
posted by しぇる at 00:11| Comment(8) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月27日

こころづくしの茶事

東山の紅葉はこれくらいです。

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やはり今年はあまりよくありません。
それでも朝夕結構寒くなってきたので、12月頃にはもう少し色づくのでしょうか。
高雄などの高所より、今年は町中の方がきれい、とおっしゃる方もおられます。

せめておべべできれいな錦秋を。

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って、私が勝手に「錦繍」と名付けているだけの訪問着なんですが。
これ着てさるお宅へ、およばれの茶事に。



亭主側も複数で、それぞれの役割を確認しながらの茶事ですが、内容は省略なし、の本格的な茶事となりました。
客は少人数で理想的、そのなか、不肖ながら正客をつとめさせていただきました。

躙り口をあけると、意表をつく釣り釜。
(千家では釣り釜は3月4月のもの)
それでも初冬のひきしまった冷気の中で、ゆらゆらするのを見るのもまた風情があるものですね。

釣り釜の初炭点前もまた独特で趣があります。

お軸は「一期一会」。


初炭のあとはお楽しみの懐石。

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向付のそばのツボツボ。
なかには紅白なます。
このツボツボって、初めて招かれた客にのみ、つけるのだそうです。
しらなかった。

ツボツボは茶名をもらうと着物につけることが許される紋でもあります。
(あまり見たことがありませんが)




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蒸し物。
山芋真薯(しんじょ)。
亭主も数人が交代でつとめられましたが、お料理はご席主のお手作り、こころづくしの懐石であります。

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焼き物はサワラの柚子庵焼き。
これが絶品でした。
(作り方、きいたので後日作ってみよう)

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八寸。

海の物、蛸。
山の物、蓮根。

千鳥の盃もこのごろようやく仕組みがわかってきて、なんとかこなすことができました。
そう、この盃のため、車を運転せずに来たのだから、しっかり御酒、いただきました。

今回、だされた懐石を連客そろっていただくのか(蒸し物、小吸い物など)、三々五々いただいてよいのか(進肴など)頭の中で整理がちゃんとできました。

思えばいままでは、茶事にでていてもかなりいいかげんないただき方をしていたのね。
反省。

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秋の山をおもわせる繊細なきんとんをいただいたあとに中立。


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後座。
床は軸を巻き上げ、花にかわります。

照り葉はビョウヤナギ、白侘助。
(茶室内はほの暗いので、ちょっと画質は悪いです。)


本日のメインイベント、結構な練り加減の濃茶をたっぷりといただく。

普通、続き薄の事が多いのですが、ここではきっちりと後炭点前もされました。


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炭のつぎ方は、初炭と鏡面になっていて、大きな胴炭のかわりに輪胴がはいります。
流れた火をかきおこしてふたたび燃え立たせるのはコツがいります。
(やはり、お茶は電熱でなく、炭でしたいもの)

炉からあげた釜肌をたっぷり濡らした茶巾で清めるとき、あがる白い湯気が、寒い季節にはなによりのご馳走になる、と茶人はいいます。

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全員、点て出しなしで目の前で点てていただいた薄茶をいただき、最後のあいさつとなります。
心づくしの心にのこる良いお茶事でした。

いままで茶事と言えば淡○会の大人数の茶事だったり、お茶の先生の所のお稽古茶事だったりで、本当の意味での茶事にまねかれることはほとんどありませんでした。

京都に越してきてから、こういうお茶事にまねかれる機会がふえました。
ありがたいことです。
京都はあきらかに茶の湯人口が突出していることもありますが、お茶をやっていて地道に築いてきた茶友人脈のおかげです。
お仲間にいれてくださった茶友のみなさまに感謝、です。

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掃除をして茶室や庭を清め、料理をし、火を熾し、玄関には打ち水、、、
昔の人はこれらをきちんと自分の手で日常におこなっていたはず。
お茶を習って、さらに茶事をして、初めてそれらの「日常のこと」がいかに大切か、再確認いたしました。
日々の生活を大切にすること=茶道の哲学、と、いまのところ思っています。


さて、私も今度は懐石手作り、後炭省略なしのちゃんとした茶事ができるように、がんばります〜。
posted by しぇる at 20:50| Comment(10) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月25日

蘭陵王の帯

雅楽についてはそれほど詳しくないにもかかわらず、いつみても心躍る舞があります。

勇壮で華麗な曲、舞なので神社仏閣でお祝いの際によく演じられる蘭陵王です。

蘭陵王こと北斉の王、高長恭は優れた名将でありながら、超イケメンだったため、兵達が見惚れて士気が上がらず、敵に侮られるのを恐れて獰猛な仮面をかぶって出陣した、という逸話による舞です。

有名なところでは宮島の厳島神社に奉納される雅楽のシンボルといってもいいでしょう。

この画像は昨年、奈良の春日若宮御祭で見た蘭陵王です。

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黄金色の桴とよばれるバチのようなものを持って舞う勇壮な一人舞。
この桴や、人差し指・中指2本で、敵陣をぴしっと指し示す所作が、かっこいいったらありません。[E:lovely]
最後の決めポーズがまた、桴でびしっと天を差す。
思わず、ヴラボォ〜!!

この楽曲がまた耳に残り、心が躍動するようないい曲なんですよ〜。
壱越調(いちこつちょう)というらしいですが、西洋音楽ではニ長調になるとか。(シャープ二つのやつね)

で、なんで長々と蘭陵王について述べたかといいますと、とっても素敵な蘭陵王の手ぬぐいをネットで見て、一目惚れしたからなんです。

以前から小紋や、染め帯でお世話になっている東本願寺北、染工房 遊さんが作られた手ぬぐいで、雅楽関係の方の引き出物として注文されたもの。(→

この蘭陵王に惚れまして、なんとかこれを帯にできないかと、お願いしてみたのです。
この手ぬぐいを注文された方にも許可をもらわれているそうなので、早速地色を決めて注文しました。

ちなみに手ぬぐいの方は、蘭陵王との番舞(つがいまい)である納曽利(なそり)も染められています。

これも御祭のときに撮った納曽利の画像です。





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ちなみに番舞とは、唐楽(左方・赤をベースとした装束)の曲目と高麗楽(右方・青をベースとした装束)の曲目がセットで上演されることを言います。(迦陵頻には胡蝶というふうに←どちらも背中に羽根をつける童舞)

で、お待たせいたしました。できあがって参りました。

さあ、とくと見よ〜!![E:coldsweats01]




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蘭陵王の躍動感が伝わってくるではありませんか。

手ぬぐいの方はコンピューターで作りこんだ、かなり細密な絵だったので、それを手描きで再現していただくのに苦労させてしまったようです。

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手描きでこの細かさ!
こんな仕事をしていただいて、すごくリーズナブルなお値段なので申し訳ないくらい。

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前の部分は雅楽に欠かせない鼉太鼓(しかも鳳凰と龍が同時に描かれている、という現実にはありえないものなんですがね)。


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リバーシブルの裏面は鳥兜です。


まず、どこへお出かけするときに締めようかな。
背中に超イケメンを背負っていると思うと、つい、むふふ、、、と笑顔になってしまいますわ、きっと。
posted by しぇる at 23:04| Comment(8) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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