2011年10月19日

京 静華

うちのご近所っていうことは知っていたのですが、予約がとりにくいというお店なので、敬遠していたのですが、やっとデビューいたしました、京静華さん。

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住所を頼りに行ってみれば、なななんと!
いつもいきつけのヘアサロンのお隣ぢゃないか!
こんなところにあったのか。全然気づかなかった。[E:coldsweats02]
そうなんです、もともとはマンションの一室だったようですから、なんだか隠れ家みたい。

お料理は中華なんですが、中華と言うより、レストランシノワとでもよびたいような、洗練されたお料理の数々。
これはこんなにひっそりとした隠れ家であっても人気がでるわなあ、、、。

お味の方はお届けできませんが、目にもうれしい皿のいくつかをおすそわけいたします。







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左下は小アジの香料煮。
めをつぶって食すれば、豚肉の「東坡肉」といわれても信じるかも。
そう、お魚苦手の私がしっぽまで食べてしまいました。


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烏龍茶をたのむと、出てきた器がロイヤルコペンハーゲンとは!
器でも楽しませてくれますねえ。

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ツバスのお造りですが、そこは中華風のソースが隠し味。
なんだかいわゆる「中華料理」と似て非なるもの、むしろフレンチっぽい。

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茶碗蒸しの上にかかっている餡は浜名湖名産、どうまん蟹のミソ。
採れる時期や量が限られているので希少価値がある蟹だとか。
とっても濃厚。


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現在の中国でトレンドになっている味付けの鶏肉+筍。
ソーズは非常にスパイシー(ちゅうかhot!辛い!)。
上にのっているシャンツァイには感涙。(大好きなの。嫌いな人、ゴメン)


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酢豚風、無花果と何か。
「あててみてください。」との挑戦をうける(?)

う〜ん。
これは私の「レバー感知器」にピンときましたよ。
(実は私レバー系が大嫌いなので、どんなに形をかえてもわかるんです)
鮟肝かフォアグラ!

正解はフォアグラでした。
あれはどかっとでてくると絶対だめなんですが、これは酢豚風の味付けと、カリカリの衣のおかげでとてもおいしく、なんと完食しちゃったのです。
(レバー嫌いなのに、、、、)




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松茸と衣笠茸のスープ、饅頭(まんとう)添え。
この饅頭のミニミニ蒸籠がかわいい[E:heart01]
ご主人が香港で見つけてこられたものだとか。

「主人の大きな手で苦労して小さく作った饅頭です。」とマダム。(決して女将さんではない、マダムです)

ご主人は数年前までは、浜松で中華料理のお店をされていたそうですが、京都へ移転されたとき、浜松の中華ファンが「これからどこへ中華を食べにいけばよいのか?」と嘆いたという噂は聞きました。

納得!
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海老の唐揚げなんですが、衣に技ありでしょうか。
ちょっとかわった口触りで、そえられた銀杏もこれまた美味で。

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メインディッシュはとろりとやわらかい牛肉の煮込み、自家製卵麺添え。
まあ、これはもうほんとにフレンチ。
だからワインがよくあうのね。
いや、中華にもワインってあうのねえ。




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これがまた泣かせる中華ピクルス。
もう、最高。
全部でも食べられそう。
彩りがまた豊かで、目にも楽しい。
この容器も香港製だとか。


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シメのチャーハンは半分いただいたところで、アツアツのスープと自家製XO醤をかけていただくと、二度おいしいです。


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デザートはよく冷やされたペールに入れられた杏仁豆腐、まるごとでてきます。


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さらにアミューズメントは桂花(金木犀)のエキスをぎゅっと濃縮した一ゼリー、サツマイモ、杏仁豆腐を作ったあとの杏仁(アンズ類の種)の殻をくだいて作ったクッキー。

最後に出てきたのが、、、、
これ、見た時に小躍りしましたわ。
なんてすてき[E:lovely]


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文字通りのフルーツティー。

彩りあざやかな、リンゴ、ラズベリー、オレンジ、ミント、、、、
しかも下からアルコールランプで温めているので、一杯ごとに微妙に味、香りがかわってゆくのです。

王侯貴族にでもなったような良い気分。


ごちそうさまでした。


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席からたちあがると、すぐこんな厨房が見えます。
スパイス棚にいっぱいのスパイス瓶がならんでいるのが印象的。
マダムの接客ぶりもとてもスマートでしたわよ。

徒歩圏内にこんな名店をゲットできました。
またこよう。
予約さえとれればね、、、、、


posted by しぇる at 20:00| Comment(18) | TrackBack(0) | 京のグルメ | 更新情報をチェックする

2011年10月17日

神嘗月雑記・2011

<その1> マカロンポーチ

京都に越してから、パッチワーク教室は実質上長期欠席中です。

針や布を手に持つのが好きなのに、なかなかまとまった時間が、、、、というよりその気がでなくて。

で、この1年は大作制作はあきらめています。

そのかわり、ちょこちょこっとできる小物つくりで発散させてます。






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10cmのファスナー、くるみボタンの芯、ストラップのパーツなど仕入れまして、、、


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布、キルト芯などを切って、、、


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ネットで作り方を見ながらちくちく。


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マカロンポーチ完成!
1時間もあれば一つ作れます。

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中は雑な針目がおはずかしいのですが、こんな感じで500円玉が一個はいるサイズ。

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調子にのって二個目を花柄で。

携帯ストラップにどお?
というと、即座にダンナに却下されましたが、、、[E:coldsweats01]
まだまだ量産する予定。
(バザーかなんかで売れんかな)


<その2> 灰型〜丸灰


今回の灰型教室は丸灰五徳ナシの2回目。


相変わらず曲線はむつかしい。




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なんとか作り上げましたが、よくみると高さが前と後ろで微妙にちがうなど、問題点は多いです。

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稽古炭をおいたところ。
管炭がつきささってるし![E:coldsweats01]

くぼみの直径を広げると、これまた外側がせまくなって、うまく押さえにくい。
ちょうどよいバランスの径ってどのくらいなんでしょうね。

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毎回楽しみの手作りのお菓子。(これが目的だったりして、、、)
今回は「こぼれ萩」。

お茶をいただいたあとは茶事につかう鳴り物談義を。


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こちら夜咄などで使われる喚鐘。

初めてその音色を聞きました。
おや、高くて明るい音!
もっと暗い音かと思っていたわ。

そうか、夜咄は夜=陰だから陽の喚鐘を使うのか。
理屈でわかっていても、音を聞いて初めて納得。


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ちなみに正午の茶事、昼=陽につかわれるから、こもった音のする銅鑼は陰なんですね。
(もっと早く気づけよ)



<その3> Teaは楽しい〜鞍馬口でランチ

淡○社主催の「Teaは楽しい〜英語でお茶を」の1回目に参加してきました。

講師はこの道では有名な、ランディー先生
カナダご出身。

裏千家で茶道を学ばれ、最近教授になられました。
梨木神社にお稽古場を持っておられます。(あとらん布袋にもね、ぽん様)

なぜ茶道をするのかという、とても根源的なお話しから、実際に模擬茶会をやりながら、外国人に英語で茶道をどのように紹介するか、というデモンストレーション実技まで。

いままでお茶目な印象ばかりあったランディー先生で、外国人に日本人が茶道を習うっていうのもなんだかなあ、、、と思わないでもなかったのですが、お話しを聞いていて、これはすごい、と感心しました。
茶道の哲学、というものをお持ちで、教え方もとてもきちんとしていて、真剣に茶道に対峙されてきたのだなあ、、、と。
茶の湯を理解するのに、国籍は関係ないのですね。

あと2回の講座、最後はクリスマス茶会でうちあげ、ということなのでとても楽しみです。

さて、この淡○社に来る楽しみといえばもう一つ、ここからほど近い鞍馬口通りにはおいしいランチがいただける場所がたくさんあることですの。

ところが、、、、




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第1希望のスガマチ食堂さん、満席〜。



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第2希望の蕎麦のかね井さん、待つ人の行列できてます〜。

、、、で、キャパが大きいので入れたこちら。(私がはいったあとですぐ満席に)

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さらさ西陣さんでランチを。



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かの有名な、もと銭湯だったところのマジョルカタイルを楽しみながら。

しかし!
鞍馬口ストリート、近くにそれほど観光名所があるわけではないのに、わざわざこられる観光客がこんなに、、、
おそるべし!


<その4> 河原町三条の新しいホテル

かつてよく通った映画館の跡地に、今月開業したばかりのホテルロイヤルパークホテル ザ・京都




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交通至便のロケーション、きっと人気が出ることでしょう。
泊まることはまずないでしょうが、ここの1Fのショップがちょっとうれしい。

進々堂のパン屋さんとその付属のカフェ、そして竹工芸の公長齋小菅さんが入ったのですねえ。

ここの竹籠バッグは一つほしいな〜。着物にぴったりだし。
でもまあ、けっこうなお値段なので、見るだけで満足して帰ってきましたが、また新しいおたちよりスポットができちゃったわ。




<その1> 友禅工房

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こちらとある手描き友禅工房です。

友禅と言えば洛中の町家の工房、、、なんてイメージなんですが、こちらなんと洛外のマンションの見晴らしの良い高層階の一室。

ここからあの美しい友禅が生み出されているとは!



でも職人さんご本人は花街のどまんなか生まれ育ちなんですって。






お話しを聞いていますと、ほんとにユニークでおもしろい方です。







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訪ねた時にはトランプ柄の帯を描いておられました。





こんな柄のものがほしい、というリクエストに適宜応じてくれて、しかも中間マージン抜きのお値段ですので、これは着物好きにはおいしすぎるお話。





*  *  *







そもそも悉皆をお願いしにいったのですが、取れないシミには上から絵をちょこちょこっと描いてあげますよって[E:happy02]

ご紹介くださったあまね様、ありがとうございます!





*  *  *




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今まで外猫、内猫数匹をお世話されてきたという猫好きでおられて、趣味でこんな友禅(猫)ポストカードも描かれておられるんで、ついつい猫談義に花を咲かせてしまいました。





*  *  *







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*  *  *



で、シェルに似た一枚を。
これも絹布に描かれた手描き友禅。

いや〜ん[E:lovely]
可愛いわ〜。



*  *  *





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[E:cat]「うち、こんなでぶい顔してへんわ!!(怒)」
posted by しぇる at 22:52| Comment(12) | TrackBack(0) | くらし | 更新情報をチェックする

2011年10月15日

弘道館・秋の茶事

KBS京都の藤袴プロジェクトはまだ続いているようです。

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野生種の藤袴。
園芸種にくらべるとぐっとワイルド。
昔、京の都ではどこででも見られたそうですが、今や絶滅危惧種なんだそうです。

さて、ここを西に入ると、最近ちょこちょこお邪魔している弘道館

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江戸時代の儒学者・皆川淇園の学問所=弘道館址付近に建てられた江戸後期〜大正時代のお屋敷です。
あやうくマンションになるところを上七軒の有職菓子御調進所 ・老松さんがレスキューされ、建築家や歴史研究者など、京都市もちょびっとかんで維持保存、、、、だけでなく現代の(主に茶の湯文化)学問所にしようという試み。





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この日は年に秋と春、2回おこなわれている弘道館のお茶事に参加しました。


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秋なので、こんな葡萄の付下げで。
(帰りが大雨で泣きましたが、、、)




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正直どれほど本格的なんかな〜と思っていたのですが、もう思った以上のすごさでびっくり。
千鳥の盃も、後炭も省略なし。
しかも懐石がどこかの料亭の出張?と思ったくらいおいしかったのに、なんと若いスタッフさんたちの手作りとは!


出てくる道具も、え?これふつう美術館にあるよね?、、、なものばかりで。

待合いからいきなり定家の古今集切(崇徳院の秋の歌だったような、、、←全然読めない)。
(これも古今伝授をうけていた細川幽斎にちなんだものとか)

腰掛け待合いはあの広いお庭の一画に最近新しくつくらはった本格的な物。





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雨がぱらついてきたので、露地下駄に笠まででてくるんですよ〜[E:happy02]

初座の軸が細川三斎の消息。
中にでてくる「白菊」の文字は、細川家と伊達家が入手をあらそったという伽羅の名前。
(この逸話をもとに森鴎外は『興津弥五右衛門の遺書』を書いたとか)

なんだか細川家がよくでてくるなあ、、、と思っていたら、亭主の老松のご主人によると、三斎の姉がご先祖様に嫁入りされていたんだとか。
まあ、びっくり!
前日行った細川家の至宝展といい、なんだか三斎に縁があるわ。


ご亭主はほんとうによくいろいろなことをご存じで、お話しをうかがうのが楽しかったです。
茶事にいったのに講義まで受けて、得した気分。





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雨ゆえに室内が暗くて、こんな写真しかありませんが、これは進肴(しいざかな)の吹き寄せ。
これがすばらしい。
銀杏、ムカゴ、栗、松葉はゴボウ、イチョウや紅葉の葉っぱは芋。
季節にぴったりですね。(しかもおいしい!)

向付はヒラメのお造りに菊花+泡雪をかけて、「着綿」を表現。

道具組だけでなく、料理でもこんなふうにテーマを表せたら楽しいだろうなあ。
まあ、点心を外注しているようではまだまだその域には到達しそうもありませんが。[E:coldsweats01]
でも懐石も自分で作ってみようかな〜という意欲は(ほんの)ちょびっとわいてきますね、こんな懐石をいただいたら。

まあ、千鳥の盃はせんだろう、、、とたかをくくって予習せずにいったら、きちんとされるんですよ。
おかげで全然できなかった[E:coldsweats02]
ちゃんと勉強しなおそう。


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主菓子は(もちろん)老松製「栗きんとん」。
あれだけお腹いっぱいになったのに、これは別腹。

中立のあとは濃茶+後炭+薄茶。

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釜が車軸釜。
鐶付が鯉で前面に滝の絵が。鯉の滝登りですね。
しかも中置の風炉が板風炉。
炭点前が切り掛け風炉に似ている?


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まあ、あとは宗旦在判の小棗茶入だの、三斎の削った茶杓だの、刷毛目大高麗茶碗だの、鉄斎だの、濱田庄司のだの、、、、もうすごいことになってました。

これを手にとって拝見したり、それでお茶をいただけるのですから、すごいです。
老松さん、古いお家柄でたくさん伝来品をおもちなんでしょうが、それをこうして出していただけるなんて、太っ腹!

それにしても茶事というのはする方にとっても、客にとっても様々な楽しみ方があって、奥が深いものだなあ、という感を新たにしましたね。
そうだ、もっと茶事をするんだ!がんばるぞ!(身の丈にあった道具で)
[E:happy02]

と、大雨にもかかわらず、なぜかハイになって、弘道館を辞したのでありました。


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posted by しぇる at 20:52| Comment(10) | TrackBack(0) | お茶と着物3 | 更新情報をチェックする
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