2011年09月26日

巡る月を愛でる初茶事

少々失敗はあれど、なんとか初のお茶事をのりこえました。

とてもうれしい。
自分で茶事ができたことが。

でも今回は、家と茶室を設計してくれたI君のお手伝いなしにはここまでできなかったです、ハイ。
ほんまにありがとう。有能な助っ人に感謝です。
茶室は使われてナンボ、使ってみてナンボですから、是非今後の茶室設計にいかしてくださいませ。


今回、初めてのクセに一人前に茶事のテーマをそこはかとなく、ちりばめてみようと思い立ち、なににしようかな、と。

お正客は裏千家の教授の免状をもっている友人なのですが、彼女に以前頂いたこの京焼茶碗を薄茶に使おうと思って、この三日月みてひらめきました。

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そうだ!
月だ。
仲秋の名月は過ぎたとはいえ、まだ来月には豆名月(十三夜)があるではないか。


テーマはあからさまではなく、そこはかとなく、、、が理想。
そしてお客さんに読み取ってもらえればなおうれしい。

さて、茶事のお客様をお迎えする前の水屋は大忙し。



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水屋スタンバイOK!

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蹲居もOK!


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露地もOK!
(この日は結構暑く、水をまいてもすぐ乾いてしまうので、何回も水打ち)

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後座で巻き上げる簾もOK!



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なんとな〜く苦手でどうしようと思っていた、煙草盆の火入れ、なんとI君、完璧に仕上げてくれているではありませんか。
亭主の立場を忘れて「らっき〜[E:happy02]」。

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灰型も(ま、なんとか)OK、、、、[E:coldsweats01]

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この秋、最初で最後の単衣でお客さんのご到着を待ちます。


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まずは玄関で虫籠から逃げ出した風情の鈴虫がお出迎え。



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待合掛けは阿以波さんの京団扇。
十日ころの月に秋の野。

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書院飾り、、ではないですが、そっと小谷真三さんの倉敷ガラスも飾ってみました。



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初座。
軸は、茶室開きには絶対掛けようと思っていた、茶の道の心の師匠、久松真一の「随所作主」。

随所に主となれば 立つところ皆真なり (臨済録)

座右の銘でもあります。

さて、ここで大失敗。
「どうぞお入りを」を待っていたら、お正客さんに「釜がかかっていませんが、、」と言われました[E:coldsweats02]

下火がうまくつくかに心奪われ、迎え付けの前にぬれ釜をかけるのをすっかり忘れておりました!![E:shock]

でもこれであとはひらきなおれましたわ。

まずは点心(外注)

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点心と言うより、懐石フルコースくらいのボリュームがあります。
しかも、、、
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蒸し物、向付は別についてきたので、蒸し物の汁を温める必要性が、、、。

こういうとき、狭い水屋だけでは対処できなかったと思うのですが、隣接する多目的スペース(?)の八畳がとってもお役立ち。

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初炭もなんとか下火がうまく熾ってくれて無事終了。

小間ですので、念願の座箒も初使用。


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香合は秋野、上半分の白っぽいところが月の存在を思わせる虫籠香合。


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主菓子はとらやさんの「栗小餅」。
これも満月、、、かな。
縁高をもっていないので、菓子碗に入れてお出ししたら、蓋をあけると栗の香りがふわっとしてよかった、というお言葉。
よかった。でもこれ怪我の功名?

中立のとき釜を上げたら、われながら見事に炭が熾っているので、とてもうれしかったです。
なにしろ一番の懸案でしたから。


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これでアツアツの濃茶が練れそうです。

いつも炭をあつかい慣れている方にはお恥ずかしいのですが、なんとかこれで今後も電熱にたよらないお茶ができそう。


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後座のおしらせは、ひいらぎ様からお借りした銅鑼で。
銅鑼の音はよいですね。
余韻を楽しみます。


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後座では軸は片付け花を飾ります。

じつはこの花器、満月に見立てて。

花は山芍薬の実と薄。

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なにかインパクトのある花がほしい、でも花の端境期であまりない、、、と最後までなやんでいたのが花でしたが、ある花屋さんで見て、これだ!と思いました。

春先に咲く、可憐な白い花から想像できないくらいの実でしょ?




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点前座。

なんと濃茶も(だまができず)われながら良い煉り加減、むふふ。
いや、お茶(上林の初昔)自身の手柄でしょうか。

続き薄で先ほどの三日月の茶碗、ほどよい華やかさの秋の茶碗をおだししました。

実は写真に取り忘れましたが、お干菓子は亀廣保さんの、すはまのエンドウ豆、打ち物の菊を。

豆=そう、豆名月のおまめさんのイメージで。


とどめは、、、、この蓋置。


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うふふ、、、
月に住むのは兎ですものねえ。


I君にも入ってもらって、薄茶席はなごやかに、茶席の由来などもお話ししながら。





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なんとか無事に亭主をつとめることができました。
I君の手助けと、なによりよいお客さんに恵まれましたので。

教授のY様、席中でのご指導ありがとうございました。
あ、でも高校の同級生なんで、実は同い年[E:coldsweats01]

遠くからおいでくださった、そらいろつばめ様、
やっと昨年おまねきいただいた茶事のお礼ができたでしょうか。

前社中のなかで一番茶道に熱心で、一番お茶を熱く語れるW様、
今回は2回目(前回はお茶のみ)のご来席になりました。

よいお茶友にめぐまれたことに幸せを感じます。
(あ、今度は是非招待してね。なにげにリクエスト)

ちょっとだけ変な?自信をつけたので、また茶事、どんどん開きますわよ。(たぶん、、、)
それにしても茶事の楽しみは亭主7に客3とはよくいったもの。
あれこれ悩むのも楽しみのうち、と悟ったのでした。

殺伐たる日常のあいまに、こんなふうにみやび・ふりゅうを愛でる世界をもてることはなんと人生を楽しくすることか。



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(そらいろつばめ様のみごとな綴帯。お義母様のものだそうです)

お茶事がすんでも、お三方ともお互いに初対面でいらしたのに、話がはずむこと、はずむこと。
これもお茶という共通言語あってのことですね。


posted by しぇる at 23:31| Comment(22) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | 更新情報をチェックする
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