
岡崎の疏水〜東山。
本日は重陽の節句。
この時期にいつも思い出すお気に入りの漢詩。
九月九日憶山東兄弟 王維
独在異郷為異客(ひとり いきょうにありて いかくとなり)
毎逢佳節倍思親(かせつに あうごとに ますます しんをおもう)
遥知兄弟登高處(はるかにしる けいてい たかきにのぼる ところ)
徧插茱茰少一人(あまねく しゅゆをさして いちにんを かくことを)
中国では、重陽の節句には髪に茱萸(しゅゆ:かわはじかみ)の実を刺して、親族つれだって近隣の小高い丘に登る習慣があったそうです。
故郷の兄弟達は丘に登って「一人(=私)を欠く、あいつ(=私)だけがいない」などと話しているだろうなあ、、、という詩なのです。
さて、思いついてちょっとミニ茶事をめざすことにしました。
仕事の合間をぬってちょこちょこ準備をはじめました。
あれもせにゃならん、これもせにゃならん、、、、ことが多すぎて、茶事ってこんなに大変やったんか、、、と若干後悔しつつも、もう案内状おくっちゃったしなあ。

風炉用の炭は種火炭をいれてこんなもんかな。

予備の炭も勘定に入れて、水洗いし、乾かしているところ。
なんで炭、洗うのかな、と思っていましたが、なるほど洗うといっぱい細かい炭の粉がついているのがわかります。
ほっておくとパチパチ火の粉が飛んで危ないからなのね。
ふと、、、、

おお、久しぶりに見た、こんなでかいカタツムリ。

ここんとこの大雨でうかれてでてきたのね。
普段はどこにひそんでいるのでしょう。
炭洗いのあとはこんなところでもひそかに段取り。

さて、問題はこれですな。

切り掛け風炉の丸灰、初挑戦!
実際は初心者なので、道安風炉・二文字押し切りにしますが、丸灰もなれておかねば。
上から見て、裾野の傾斜がどこも同じになっているか、同じ高さ、幅になっているか、夢中になって平面を作っているとなかなかわからないものです。

側面、とりあえず完成。
前瓦の手前のスペースが狭く、難儀します。

なぜか完成した写真がないのよ!
稽古炭をいれたところ。
はっきりいって、これでは通風がわるく火はおこらないとおもわれます[E:sad]
ぎちぎちだもんね。
曲線は、、、、むつかしいです。
次回も丸灰、がんばる予定。
お稽古の後はお楽しみの手作りお菓子にて、平花月で一服。

うんまぁ〜!![E:heart01]
着せ綿!
これがお家でできるなんて、、、、

私があれだけ苦労してほとんど失敗している干琥珀もお手製です。

こちらは、おわら風の盆にいかれたひいらぎ様よりおみやげにいただいた富山五郎丸屋の薄氷、「風の盆・編み笠バージョン」です。
(本来は不等辺四角形なのですが、季節によりいろんなバージョンがあるのです。例:螢)
ありがとうございました。
最後に、室町二条・亀廣保さんの小芋(もうすぐ芋名月)と芋の葉。

美しい和菓子にかこまれて、季節を感じながらいただく幸せ[E:lovely]