2011年06月05日

建具の夏支度

町家の生活で、六月になると夏の支度のひとつとして建具替えがあります。

襖や障子を片付けて夏の建具に替える。
大きなお屋敷では全部の建具を替えるとなると、さぞや重労働だったことでしょう。

家の中を風が通り抜けるが視界はしっかりさえぎる、そのすぐれものが葭戸(よしど)です。

家中の建具をとりかえる、、、というのは経済的にも、使わない障子や襖の収納場所からいっても(蔵なんてないもんね〜)わが家では無理なんですが、せめて一部屋だけでも葭戸にかえようと。

入れ替えて、この家での最初の夏をのりきる工夫を。

この葭戸、○河なんかの新品のカタログをみると、すごいお値段なんです。

でも!

これが古建具だと、はなはだしいものになると10分の1くらいの値段で手に入るのです。

そこで、わが家の建具のほとんどでお世話になった、夷川の○川古建具さん。
こちらで葭戸をお願いしました。




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早速もってきていただき、その場でノコギリやカンナで調整を。

ちょっとあわせただけで、ぴったりスムーズに開閉ができるように調整終了。
さすが、プロのお仕事。

そしてこの家は昔の家の寸法で建ててあるからでしょう。

最近の新しい家は、障子や引き戸も背が高いですから、昔の建具を使おうと思うと、おもいきり下駄をはかせないといけません。(でも、○川さんではそれもやってくださるんです)

昔の町家は建具はほぼ同じ規格、リサイクル、リユースが簡単にできるんです。

そこらへんはエコですが、ただ、新しい物を作る技術者がへってくるかも、、、という懸念はあります。




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ちなみに入れていただいた葭戸は京式(というらしい)。

葭の節を竹の縁でかくさずに、リズムよく見せて模様にしているものをいうのだそうです。
京町家ではよく使われるものだとか。

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腰板の意匠もなかなか凝っていて、おさえの棒の中に煤竹が埋め込んであるんです。

材質は赤杉。
40〜50年くらいの年季はいってます。

さあ、できあがり。
これで夏を迎える支度ができました。

(あとお金があれば畳に敷く網代とかもほしいなあ、、、、、)




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(鴨居の上の小障子までは手が回りませんでした〜!)


posted by しぇる at 20:07| Comment(10) | TrackBack(0) | くらし | 更新情報をチェックする
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