2011年05月07日

野村美術館講演会第3回:日本から見た中国の水墨画

今日は野村の講演会3回目。

てくてく歩いておでかけ。

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清流亭の美しかった枝垂れ桜はすっかり緑に。


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野村碧雲荘の前の花菖蒲(それとも、かきつばた??)は残念ながらまだつぼみもみえません。
(花菖蒲だそうです。vivasan 様より)

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疏水分流に沿って。
この赤い葉はなんという木なのでしょう。
調べましたが不明。
(オオバアカメカシワだそうです。Ishii様、ありがとうございました)



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わあ、すごいスギナ。

これはMariko Ishii様がお書きの通り、春先には土筆が収穫できそうですね。

さて、今回の講師の先生は泉屋博古館の学芸員、実方葉子先生。

テーマは中国の水墨画。

たくさんの水墨画の画像を供覧いただいたので、絵を見るのが好きな私としては、とても楽しく拝聴いたしました。

かの雪舟は南宋時代の夏珪に憧れを抱き、長谷川等伯は牧谿を尊敬していた如く、室町〜安土桃山のころの日本人にとって憧れであった中国の水墨画。
当時の茶人にとっても最高位の掛け物でありました。

まずは中国における水墨画の歴史:唐時代に成立、五代北宋時代に完成、南宋時代に爛熟、、、を簡単に。(あんまり簡単でもなかったけれど)

中でも当時の日本の文人、禅僧、茶人に愛されたのは南宋時代の罔両画(もうりょうが)、減筆体といわれる、布袋や達磨 などの禅宗人物を薄い墨でさらさらっと描く絵画の様式。

空白とミニマム表現を愛する日本人の感覚にフィットしたのでしょう。

稚拙ながらちょっと雰囲気を思い出すようにとメモ、メモ。



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梁楷の「李白吟行図」。

(ぷはははは、、、似てねぇ!)


野村の展示「唐物」の前期展示だった伝・胡直夫の「布袋図」。(さすがにメモ絵、描けず)
これが千年近くも前に描かれた絵とは思えないくらい、布袋の表情が生き生きとしているんです。
変人、奇人のたぐいだった布袋さんの、飄々として世俗を超越している雰囲気を、たったこれだけの簡単な線で表すことができるなんて、、、

「、、、、頭をめぐらせ一笑 風を生ず」(南宋の臨済宗僧・浙翁如琰の賛)

また有名な牧谿は、模本や贋作も多いそうで、これぞまちがいない真筆、というのが大徳寺にある「観音・猿鶴図」だそうです。(10月の虫干し時に、ガラスなしで拝見することができるそうな)



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[E:coldsweats01]こんな感じで、、、(ちゃんとした図録を見てね)

右側が猿なんですが、牧谿の猿はけっこう人気ですよね。
まん丸顔のお猿さん。


野村の講演会では始まる前にお茶室で呈茶があるのですが、この日そちらの床に飾られて、とても季節柄良い感じだった柳に燕の図、これも牧谿の「柳燕図」に憧れて狩野養川院がその精神を写した物だったのです。



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白いお腹をみせて飛ぶ燕。
いいですねえ、こんなのが茶室に飾られていたら、、、(あ、この落書きでは全然わからん?、、、まあそうですけど)

燕の上のミミズみたいなのは松平不昧公の賛。

「この春も 古巣尋ねて 山賤のやと(宿)を忘れぬ つはくらめ(燕)かな」


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ちなみに牧谿の燕はエサへ向かってまっしぐら、、、とでもいうように、もっとするどい眼をしていました。

現在野村美術館では3点の伝・牧谿が見られます。(枯木鳩図、風蓮図→枯れててとてもいい、芦雁図)
野村の学芸員さんの話では、とても3つが同じ作者とは思えないくらい筆致がちがうとか。
それだけ模作が多いということでしょう。




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少しでも雰囲気を覚えておこうと、つたないメモ絵を残しましたが、これはどなたの作品ですって?

おほほほ、、、しぇる画伯のいたずら書きでございますの。


posted by しぇる at 21:00| Comment(16) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | 更新情報をチェックする
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