2011年05月12日

没後150年・歌川国芳展〜大阪市立美術館

大雨の中でしたが、天王寺まで。

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天王寺公園はバラの季節をむかえています。
ここまできれいに咲かせるのはなかなかたいへんかと思います。

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ちょっと気になったのはこの紅茶色のバラ。
「つるテディーベア」という種類だそうです。
テディーベア、、、、ねえ。色がかな?


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天王寺公園内の大阪市立美術館

猫と言えば国芳、国芳と言えば猫、、、、ですから行かないわけには。

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  [E:cat]「あたしをよんだ?」


こ、、、これ![E:sweat01]
あんたぢゃありません。


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これこれ。

まず入り口にはいって、、、うぷぷぷ、、、、


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各パートのご案内が国芳の猫ちゃん。
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トイレ前ですけれど、、

いずれも「流行猫の曲てまり」から。

さらに笑えたのがフロアのこれ!



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大阪市もやりますな。

ただ今回は国芳の武者絵、役者絵がメインであり、猫の絵、もう一つ大好きな金魚の擬人絵はとっても少なかったのが少々残念。

猫に関しては昨年いった「にゃんとも猫だらけ」展の方が堪能できました。

自分の国芳のイメージがどうしても、猫、金魚だったのですが、今回それ以外の絵で、国芳の風刺画だけでない、とんでもない力量を知ることになりました。

とても150年も前の人が描いたとは思えない斬新、奇抜、ダイナミックな絵ばかりです。
スペクタクルと評していましたが、まさにそのとおり!
ここは映画ではCG使う感じだねえ、、、というような、、、

ただ、登場人物の着物の柄が、近づいてよくみると猫のグラフィックデザインだったり、髑髏の柄かと思えば猫が集まってできた柄だったり、思わずくすくす、、、となるところもあって、国芳さん、ほんまに洒脱なお人だったんですねえ。

武者絵も役者絵も、主役以外のはしっこに描かれた人物の表情がおもしろく、どこかおどけた感じで、つい隅々まで見てしまい、あやうく時間オーバーするところでした。

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お土産に買った絵はがき、クリアファイルです。

今回唯一の金魚がこの左の「きん魚づくし ぼんぼん(お盆の行事)」。
右上の娘さんにつかまれて「いや〜ん」って言ってる猫は、うちのシェルによう似てるわ〜。




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はあ、、、そうですか[E:coldsweats01]

右下のは「猫だらけ」展にもでていた、猫をつかった五十三次の地口(しゃれ、言葉遊び)集。
これもひとつひとつみてると笑える。

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国芳の時代は幕末ゆえ、西洋の本もいろいろ入手できたようで、書籍に載っていた西洋画をそっくりそのまま日本の風景に置き換えた絵も、ならんで展示されていました。

アングル、遠近法の構図など、どうみても西洋画的な絵も多く、彼が生きた時代の空気を感じます。



今回金魚は残念でしたが、かわりに竜宮図など魚介を擬人化している絵が見られたので満足。
これもはしからはしまで見ているとすごいですよ。

ほんまに国芳さん、どんな人やったんやろ。
猫にかこまれた後ろ姿の自画像はみたことありますけれどね。
猫好き、いたずら好き、反骨(なんども奉行所によびだされた)、洒脱、、、

猫好き、、というだけで私の中では「いい人」になっちゃってますが。


これから行かれるかたへ。
とにかく、絵の中央ではなくてすみっこが要注意です。
なんだかくすくす笑いがこみ上げてくる仕掛けがいっぱいちりばめられています。

ですので隅から隅まで必見。
お時間には十分余裕をもってお出かけ下さい。

6月5日までです。


posted by しぇる at 20:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 大阪さんぽ | 更新情報をチェックする

2011年05月10日

宇治田原で茶摘み

ここは宇治市からバスでさらに南へ30分ほど。

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お茶の産地、宇治田原のとある茶畑です。

さわやかな(ちょっと暑かったけれど)一日でした。

この日は宇治田原のお茶を中心とした都市と農村、地域と地域の交流事業をしてはる21お茶のふるさと塾さん主催の茶摘み体験へ参加いたしました。

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茶畑の畝は美しいですねえ。

茶の湯をたしなむもの、製品としての抹茶しかしらなくてはいかんだろう、と勉強しにまかりこしました。
(このイベントをご紹介いただきましたもちや様、ありがとう)

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この日茶摘み体験に募集したのは100人だったのに、最終的に130人もの参加があったそうです。
カップルや、子供さん連れ、家族総出、などさまざま、意外と茶摘みって人気なのにびっくり。
これは「宇治茶」の故郷、京都だから?

うちらはおばはんの二人連れやで〜。
(おほほ、、、ぽん様と。)




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私はすごく早く着いてしまったので(気合い入ってる)、いの一番に摘み方を教えてもらって茶畑へGO!

お茶の新芽は色が若く、つんつん立っています。
これを摘み摘み。


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ちなみに茶摘みは一芯二葉を摘むといわれますが、それでは足りないので、若芽は全部摘んじゃって下さい、とのこと。

今年は新芽の動きが遅くて、まだ小さいのだそうです。
なので、ちょっとかわいそうなくらい小さい新芽も摘んでしまいました。

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よその畑ですが、このように覆いをしてもらっている乳母日傘の茶葉は、抹茶用の碾茶や玉露です。
(4月頃からこのように直射日光をさけるのだそうです)


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こっちのむりやり頭から覆いをかぶせましたっ!のお茶はかぶせ茶でしょうか。
玉露と煎茶の間みたいなものかしら。

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だんだん参加者がふえてきました。


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茶摘み娘のコスチュームも事前申し込みで着ることができます。
われわれは、、、自粛しました[E:coldsweats01]おっほほほ。





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こちらかわいい茶摘み娘さん。

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こちら無念無想で(?)茶摘みにはげまれるぽん様。

だんだん気温は上がっていって、とても暑かったのですが、無心にひたすら摘んでいると、なんだか座禅で言う悟りの無の境地にトランスしたような感覚で、けっこうこういうの好きかも。
(庭の草取りなんかしていると同じような感じがするんです、まあ時によりけりですが)





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この摘んだ茶葉をいれた籠は腰にまきつけて使いました。とっても便利です。
5歳の時から茶摘みをしていた、というおじさんの私物で、一番に来た特典で貸していただきました。

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茶の花。
図鑑でみたときは、茶はツバキ科だし、もっとでっかい花だと思い込んでいました。
こんなはかなげで小さな花なんですねえ。


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みんなで摘んだ茶葉は約20kg。
これを製茶すると約4kg、130人にわけると一人30g、、、

これは労多くして、、、、の大変な作業だわ。

製茶後は自宅まで送っていただけるので楽しみです。



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一方茶畑の隅では、助炭とよばれる台の上(下から加熱してます)で製茶工程のひとつ、「手もみ」の体験もできます。

さて、お昼をいただいたあとは宇治田原総合文化センターへ移動です。


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申し込んでおいた宇治田原ふるさと弁当は、玉露ご飯、茶葉の天ぷら、抹茶マヨネーズあえの鮭、などお茶づくし。

おいしかったわ[E:lovely]

宇治田原が日本茶発祥の地、、といわれるのは永谷宗圓を生み出した地だからなんです。
(ちなみにお茶漬けの永谷園は、宗圓の子孫が創立した会社だそうですよ)

宗圓は青製製茶法という独自の製茶法をあみだし、それ以後それまで粗末な茶をのんでいた庶民にも、おいしいお茶が飲めるようになったのだそうです。(蒸した茶葉を焙炉上に架した助炭の上で揉みながら一定の速さで乾燥を進める=ほぼ現代の製茶法)

さて、参加者はその後いくつかのグループにわかれてさらにお茶にまつわる勉強を。

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まずは日本茶インストラクターさんのご指導の下、おいしい煎茶の入れ方を実地体験。





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一煎目をいれたあと、くろっぽく針のように乾燥した茶葉は、開いてきれいな緑色にもどります。
急須をもったまま、ぽん、とたたく光景は昔ばあちゃんがよくやっていましたが、これは茶葉のあいだにたまった湯気をおいだして茶葉が蒸れてまずくなるのを防ぐため、ということも初めて知りました。



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お次は石臼で抹茶挽き体験。

写真はしゃかりきに超高速で石臼をひくぽん様。

これは労作のわりにでてくる抹茶は少なくて、これも機械がない昔はたいへんだったでしょうねえ。

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挽いた抹茶を茶筅で点てます。
あんまり泡立ちません、、、、。口触りもちょっとざらつく感じ。
機械挽きより粒子が粗いためと思われ、機械の方がええこともあるんやな、、、と。


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最後は煎茶の茶歌舞伎。

茶歌舞伎については以前記事
にしましたので、詳しくは書きません。
要はお茶の味のあてっこゲームです。
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5種のお茶からある煎茶を2つ当てるわけですが、2つとも当てた方が12名、1つ当てた方が多数、全部外したのが約5名。
で、最後のグループにはいってしまいました。おほほほ、、、、調子わるぅ〜[E:coldsweats01]

でも煎茶と区別がつかないほどの雁がね(茎茶)や玄米茶ってどない高級なん?

それにしても、日ごろいただくお茶、日ごろ点てている抹茶に、茶畑の葉がなるまでには、たくさんの人の手と労力が、機械導入後のいまでもかかっているのだなあと再認識いたしました。

そのまましがむと苦いだけの茶の葉を、ここまでポピュラーな飲み物に変えた先人達の智恵にはさらに驚くばかりです。


さて、これだけ楽しんであとでお茶も送っていただいて、1500円(弁当は別)ってすごくお得だと思いません?
ご興味のある方は来年是非!
posted by しぇる at 20:00| Comment(14) | TrackBack(1) | お茶と着物・2 | 更新情報をチェックする

2011年05月07日

野村美術館講演会第3回:日本から見た中国の水墨画

今日は野村の講演会3回目。

てくてく歩いておでかけ。

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清流亭の美しかった枝垂れ桜はすっかり緑に。


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野村碧雲荘の前の花菖蒲(それとも、かきつばた??)は残念ながらまだつぼみもみえません。
(花菖蒲だそうです。vivasan 様より)

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疏水分流に沿って。
この赤い葉はなんという木なのでしょう。
調べましたが不明。
(オオバアカメカシワだそうです。Ishii様、ありがとうございました)



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わあ、すごいスギナ。

これはMariko Ishii様がお書きの通り、春先には土筆が収穫できそうですね。

さて、今回の講師の先生は泉屋博古館の学芸員、実方葉子先生。

テーマは中国の水墨画。

たくさんの水墨画の画像を供覧いただいたので、絵を見るのが好きな私としては、とても楽しく拝聴いたしました。

かの雪舟は南宋時代の夏珪に憧れを抱き、長谷川等伯は牧谿を尊敬していた如く、室町〜安土桃山のころの日本人にとって憧れであった中国の水墨画。
当時の茶人にとっても最高位の掛け物でありました。

まずは中国における水墨画の歴史:唐時代に成立、五代北宋時代に完成、南宋時代に爛熟、、、を簡単に。(あんまり簡単でもなかったけれど)

中でも当時の日本の文人、禅僧、茶人に愛されたのは南宋時代の罔両画(もうりょうが)、減筆体といわれる、布袋や達磨 などの禅宗人物を薄い墨でさらさらっと描く絵画の様式。

空白とミニマム表現を愛する日本人の感覚にフィットしたのでしょう。

稚拙ながらちょっと雰囲気を思い出すようにとメモ、メモ。



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梁楷の「李白吟行図」。

(ぷはははは、、、似てねぇ!)


野村の展示「唐物」の前期展示だった伝・胡直夫の「布袋図」。(さすがにメモ絵、描けず)
これが千年近くも前に描かれた絵とは思えないくらい、布袋の表情が生き生きとしているんです。
変人、奇人のたぐいだった布袋さんの、飄々として世俗を超越している雰囲気を、たったこれだけの簡単な線で表すことができるなんて、、、

「、、、、頭をめぐらせ一笑 風を生ず」(南宋の臨済宗僧・浙翁如琰の賛)

また有名な牧谿は、模本や贋作も多いそうで、これぞまちがいない真筆、というのが大徳寺にある「観音・猿鶴図」だそうです。(10月の虫干し時に、ガラスなしで拝見することができるそうな)



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[E:coldsweats01]こんな感じで、、、(ちゃんとした図録を見てね)

右側が猿なんですが、牧谿の猿はけっこう人気ですよね。
まん丸顔のお猿さん。


野村の講演会では始まる前にお茶室で呈茶があるのですが、この日そちらの床に飾られて、とても季節柄良い感じだった柳に燕の図、これも牧谿の「柳燕図」に憧れて狩野養川院がその精神を写した物だったのです。



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白いお腹をみせて飛ぶ燕。
いいですねえ、こんなのが茶室に飾られていたら、、、(あ、この落書きでは全然わからん?、、、まあそうですけど)

燕の上のミミズみたいなのは松平不昧公の賛。

「この春も 古巣尋ねて 山賤のやと(宿)を忘れぬ つはくらめ(燕)かな」


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ちなみに牧谿の燕はエサへ向かってまっしぐら、、、とでもいうように、もっとするどい眼をしていました。

現在野村美術館では3点の伝・牧谿が見られます。(枯木鳩図、風蓮図→枯れててとてもいい、芦雁図)
野村の学芸員さんの話では、とても3つが同じ作者とは思えないくらい筆致がちがうとか。
それだけ模作が多いということでしょう。




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少しでも雰囲気を覚えておこうと、つたないメモ絵を残しましたが、これはどなたの作品ですって?

おほほほ、、、しぇる画伯のいたずら書きでございますの。
posted by しぇる at 21:00| Comment(16) | TrackBack(0) | お茶と着物・2 | 更新情報をチェックする
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