2011年05月17日

松ヶ崎疏水〜下鴨宝泉茶寮

白川疏水では哲学の道の部分が一番有名ですが、実はあれがどこに続いているのか、あまり考えたことがありませんでした。

北白川の駒井家住宅のあるあたりで顔を出しているのは知っていたのですが、その先はどこへ、、、、?

桜の頃、vivasan様とお話ししていて、松ヶ崎疏水の桜が穴場、とお聞きしていたのですが、桜の美しさより「松ヶ崎疏水、、、???」に実はひっかかっていたのです。

それはどこからきてどこへいくのか?
(何人の京都人はそれを知っているのか?)

残念ながら桜の季節は行くことができませんでしたが、今回松ヶ崎疏水を探訪いたしました。


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下鴨本通りをまっすぐ北上したところから、スタート。東へ向かいます。

疏水のまわりはもうびっしり草で覆われていて、水をみるのがむつかしい。

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疏水の両側は閑静な(高級)住宅がならびます。
良い感じの仕舞屋もあれば、洋風の家有り、こんな廃墟チックな家もあり、、、

雰囲気はやはり高級住宅地の北白川あたりに似ています。

あまり人の姿はみかけません。


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楓がたくさん疏水に沿って植えられていて、その青々さが美しい。
桜にもおとりません。

(でも、桜の樹もたくさんあるので、ちょっぴり残念。来春はきっと訪れよう)

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ツツジやツルニチニチソウ。

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ところどころに掛けられた小さな橋をわたって、右岸にいったり左岸にいったり、、、
これもまた楽しい散歩道。

高野川の手前で、、、
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おお、これはまたアヴァンギャルドな建物。

、、、と思っていたら、松ヶ崎浄水場だったのね。
知らんかったわ、ここにこんな浄水場があることすら。

疏水は暗渠になり、高野川の下をくぐって、北白川のほうへいくのですね。
そして哲学の道へ、、、

では西の方はどちらへ???

調べてみると賀茂川まで到達して、紫明〜暗渠になって二条城の濠まで続いているんだとか。

いやあ、そんな長い旅をして哲学の道まできているなんて、全く知らなかった不明を恥、恥。

京都の町はまだまだ奥が深い。

さて、松ヶ崎まで来たし、ここは念願のこちらへ行ってみなければ。

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下鴨の茶寮宝泉


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こちらはもともとは大きなお屋敷だったのでしょう、一歩中に入るとお庭もすばらしいのです。

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こんな大きなお屋敷ですから、管理維持はたいへんだったと思います。
どういう形であれ、このままの姿で残ったのはありがたいです。

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お座敷から裏の庭。


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いいお座敷ですねえ。

欄間なんかも凝っていました。


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表庭をのぞむ。
こんな景色を楽しみながら注文したのは、やはり名物わらび餅。

なにしろ注文してから作り始め、作りたてを供してくれるのでいささか時間はかかります。


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その間に上生菓子のサンプルを眺める楽しみも。

ちなみに右下の葵のお菓子は売り切れでした。

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来ました、来ました。

プルンプルンのわらび餅。
色が黒いのはもともとの蕨粉の色だそうで、白いわらび餅しか食したことのない私にはおいしそ〜な黒蜜色に見えました。


蜜をかけなくても、そのままでほんのり甘いのを楽しむのが大人の味わい方だと思うわ。




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玄関にはフタバアオイと、五月ですから下鴨神社の流鏑馬の絵が。

こういう室礼がさりげなくできたらいいなあ。

なにはともあれ、疏水の勉強(?)もしたし、素敵なお屋敷も見たし、わらび餅はおいちかったし、、、よいお散歩でしたわ。


<付記>

白川疏水と蹴上げあたりで合流する琵琶湖疏水。
けっこう見所なのが、この夷川ダムですの。


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2011年05月15日

「春来在」〜大山崎山荘中國茶会

京都市内から阪急で30分足らず、大山崎にある大山崎山荘はこのところすっかりお気に入りの場所になっています。
別荘気分で、、、、ああ、こんな別荘が買えたらなあ、、、(遠い目)

この日は夢風庵様にごいっしょしていただきました。


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緑の道を行くもうるわしの皐月。

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こちらは植物の宝庫でもあるのですが、シャガがあちこちに咲いていました。

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入り口はいつもと違って「茶」の看板が。

そう、今日は春秋恒例の大山崎中國茶会がひらかれるのです。
ここの中國茶会は大阪の無茶空茶館の黄さんが監修されています。

今回のテーマは「春来在」。

(パンフレットより)

春の新茶は、再生の象徴。心身を浄化し、清新で新たなる気を呼び込むといわれます。
2008年に日本と同じく大震災に見舞われた中国四川省からも、2011年春、生命力にあふれた新茶の数々が到来しました。
破壊から再生へ、そして希望の祈りをこめた春茶会を催します。



受付をすませると、ぺたんと参加証代わりのシールをはってもらい、それぞれが用意した茶杯をもって逍遙するのです。

そう、広い山荘の敷地内あちこちに点在する茶席を思い思いに巡るという趣向です。
(規模こそ違え、秀吉の北野大茶会もそんな感じだったのかな)

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まずはこの竹の小径をのぼって、、、

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一番人気の彩月庵。
普段は非公開のお茶室です。


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かつてここに夢を結んだ加賀正太郎もここで茶会を楽しんだのでしょう。


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ちゃんと蹲居もありますが、ここは座敷ではなく、立礼の茶席なのです。

窓から見える緑が絶景。
秋もまたきっと燃えるような紅葉が楽しめるのでしょうねえ。



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一席8名で福建省の新茶、「白豪銀針」茶を。
お点前を拝見しながら。
中国茶は日本の茶道のような決まったお点前はないそうですが、その手の動きがとてもきれいでした。


ここでいただいたお茶はしいていうなら微発酵茶になるそうです。
日本の煎茶は摘んで直ぐ蒸すので、無発酵ということになりますが、このお茶は摘んだ芽をゆっくり自然に乾燥させるのだそうです。
茶も「植物」であることを思い出させる香りでした。
お茶としては最高級の部類だそうです。
ちなみに「白豪」とは茶葉の芽に白い産毛がびっしりと生えていることをさすとか。
その毛がその名のとおり「銀」色に見せるのです。



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このお茶室にあったアルコーブに生けられた蘭。
花器は中国のアンティークのお弁当箱、提籃。(いいですねえ、、、[E:lovely])

さてお次は彩月庵の小径の入り口にある僥倖席。

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こちらでいただけるのは白毛猴(福建省産)。

白茶(弱発酵)と緑茶(無発酵)の中間にあたるお茶だそうです。


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このお湯をそそいでいる茶葉の入った器にも惹かれるのよね。
右下の水指かな、と思った器には小さな中国菓子が入っていました。

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ゆっくり開いていく,茶葉。


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この日持参したのは現代の物ですが、染付の酒杯。
茶杯にもぴったり。(他の人のに比べるといささかでかいが、、、)


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緑に埋もれる山荘。
心地よい風を感じ、野鳥のさえずりを聞きながらお茶をいただく。
ああ、贅沢、、、


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次の席は山荘から下って庭園の方へ。

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いつきてもため息のでる別荘ですねえ。

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春先に来たときには枝垂れ桜が見事だった芝生の広場のあちらとこちらに山崎草堂席(あずまや席)が。

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こちらではグラスのお湯に直接茶葉を入れて供してくれました。


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入れていただいたお茶を持って,四阿で思い思いにいただく。


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木々の緑に茶の緑。


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開いた茶葉は煎茶と何ら変わらないように思えるのに、味や香りが異なるのは不思議ですね。

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ここでお茶をいれてくれたお姉さんの帽子に青楓。

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こちらではオトギリソウのお茶とか、竹葉茶など珍しいお茶をいただきました。


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こちら(記憶違いでなければ)蒙芽茶・四川省産。
緑色の柿の種(おかき)ってかんじですね。
葉っぱを噛むと、ぱりぱりしてこれもおいしい。

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あは。
やっぱり私の茶杯だけデカイ、、、

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これが一番煎茶に近かったような気がする。
茶葉ももちろんいっしょに食せます。


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最後はトチノ木亭にて希望席へ。

なぜトチノ木亭というかというと、、、


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小屋のとなりに立派な栃(とちのき)が植えられているからなんですね。
きれいな花を咲かせていました。

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こちらも彩月庵と同じく立礼席。


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福建省・坦洋村産、坦洋工夫茶。

発酵茶で、ようするに紅茶です。

このお茶は18世紀に英国王室特供茶の指定も受けたそうですが、清朝末期のどさくさで衰退してしまったそうです。
それを再び復活させようという気運が高まり、今まさに世界に向けて売り出し中の紅茶なんだそうです。

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これには震災で破壊された東北地方の産業復活へのエールの気持ちがこめられているのです。

とてもおいしい紅茶でした。

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この茶箱もいいわね。

一通りお茶をいただいた後は山荘内の二階テラスへ。

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ここに来たからにはこのパノラマを見ずして帰れましょうや。

桂川、木津川、宇治川を望む。

下を見ると、、、

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こわいような青楓の洪水。
秋にはまたどのような色を見せるのでしょう。

この二階テラスのカフェで、さわやかでゆったりとした一日のシメは、私たちにはやっぱりこれよね。

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やっぱり飲むんかい、、[E:coldsweats01]
posted by しぇる at 23:52| Comment(8) | TrackBack(1) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする

2011年05月13日

緑の拾翠亭〜ツキトカゲ

いささか家の中がにぎやかになっておりまして。

原因は、こいつです。

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テーブルの下にひそむフレディ。

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[E:cat]「おばさま猫たち、超コワイ、、」

それはおいといて、、、

本日は五月晴れの京都、向かうのは京都御所であります。

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堺町御門をはいってすぐ、丸太町通りに面した場所に位置する拾翠亭

金曜日と土曜日のみ一般公開されています。
(料金はなんと100円!太っ腹!環境省)(←宮内庁でなく環境省管轄だったんですねえ)


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寄付から中へ入るとまず七畳半の控えの間。

突き上げ雨戸の裏に池からの光が反射して部屋がほのかに明るい。

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そして十畳の広間からは緑したたるこの光景が。
これがなによりのご馳走。

ここはかつてお公家さん達が、茶会や歌会など楽しんだ建物(築約200年!)なのですが、もともとは五摂家の一つ九条家のお屋敷の一画にあったもの。
明治以降、お公家さん達は天皇について東京へ去っていったので、屋敷のほとんどは壊され、唯一残ったのがこの拾翠亭。

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目の前は九条池。
寝殿造りを思い起こさせます。


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広間の前には池につきだすように広い広縁がついています。
ここで、このしたたる翠や池に来る野鳥(カワセミなども来たそうな)など眺めつつ優雅な遊びに打ち興じる、、、ええなあ、お公家さんの生活、、、[E:lovely](労働者階級ですもんねえ、うちら)

こちらで2年前、お茶会によせてもらったことがあります。



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広間の奥には二畳台目中板の小間もあります。
良い雰囲気ですね。ここでお茶を点ててみたい。
でも、こちらは残念ながら入れません。多分お茶室として使用もだめでしょうね。




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釘隠(くぎかくし)。
葵に見えなくもないが、九条家の紋は藤系だしなあ。


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二階もあって、こちらの広間はシンプルなつくり。
ただし障子周りは結構意匠をこらしてあります。



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二階からの九条池の眺め。

さて、お庭の方にでてみます。

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アヒルやら鴨やら、池には鯉、亀、鳴き声だけですがたくさんの野鳥も。

塀の向こうは交通量のある丸太町通りなのに、こんなサンクチュアリが町のどまんなかにあるなんて。
ほんまに京都はめぐまれているなあ。






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庭から眺めた拾翠亭、小間のあたり。



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その名の通り、緑の中にたたずむ拾翠亭。

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庭の片隅、ニシキギに小さな花がついていました。

さて、拾翠亭を九条池〜厳島神社のほうから眺めてみましょう。


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厳島神社周辺に住まいする御所猫、うちのシェルによう似た子が爆睡中。

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この景色を絵に描くなら、緑の絵の具が何種類、どれだけ要ることでしょうか。


御所はいいなあ。
広くて、木陰もいっぱいで、ベンチもいっぱいで。
年取ったら、夫婦でここでのんびり森林浴、ひなたぼっこをするんだ。


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ここにも御所猫。




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めずらしく御所内に大きなトラックがよく入ってくるなあ、、と思っていたら、そうかもうすぐ葵祭か。

さて、拾翠亭を出て、お向かいの無料公開中の閑院宮邸跡も拝見して、そろそろお腹がすきました。

で、前から眼をつけていたこちらへお昼をいただきに。



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地鶏の炭焼きと有機野菜の町家レストランツキトカゲ

堺町御門をでてすぐ、裁判所のお隣です。
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天井は大きな梁など、そのまま活かしてあるのですが、これを真っ白に塗るとちょっとフランスの田舎風作りに見えるんですねえ。火袋も健在。この下にミニサイズの手作りっぽい炭焼き炉もあり。

お酒やビールもあるので、夜にはバーっぽくなるようですね。




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限定20食のランチです。
バーのお兄さんっぽい人が作るにしては、とってもヘルシーそうで、量も私にはぴったり。

野菜の白和えと蕗がおいしかった。
ごちそうさま。

御所散歩の折のランチにおすすめです。

<付記>

拾翠亭の床にかかっていた軸。
少庵から西陣の織屋にあてた消息。

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posted by しぇる at 23:37| Comment(16) | TrackBack(0) | 京都めぐり1 | 更新情報をチェックする
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